You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

インベージョン

2007-10-22 14:09:36 | 映画[ア行]
監督   オリバー・ヒルシュビーゲル
製作   ジョエル・シルバー
キャスト ニコール・キッドマン    
     ダニエル・クレイグ
     ジェレミー・ノーサム

 上映時間1時間39分が終始緊迫し、息をもつかせない、本当に絶対に眠れない(!)展開でした。SFですがとても現実的でホラーとも言えますが一種変わった怖さで、全てをひっくるめて超一級のサスペンスと言えます。それもそのはずこの映画はその秀逸な発想のため過去に三度も映画化されています。原作はジャック・フィニィの「盗まれた街」(54年)映画化は「ボディー・スナッチャー恐怖の街」(56年)「SFボディースナッチャー」(78年)「ボディ・スナッチャーズ」(93)。本作ではニコールキッドマンが子供を守り抜く強く聡明な母親役を演じていますが、この演技にはとても引き付けられました。
誰と見に行っても満足できるお勧めの映画です。
ファミリー度 85点 カッブル度90点 映画好き度 90点

パンズ・ラビリンス

2007-10-20 20:45:02 | 映画[ハ行]
監督・脚本   ギレルモ・デル・トモ
キャスト    セルジ・ロペス 
        マルベル・ベルドウ
        イバナ・バケロ ほか
 アカデミー賞の6部門にノミネートされ、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞の3部門を受賞、その他にも各国で多くの賞を受賞した異色の作品です。主人公 オフェリアは軍とレジスタンスが激しい戦いを繰り返す最中、母親が再婚者の子供を身ごもったことから、この再婚者であり独裁者である大尉のエゴに操られ戦場の真っただ中に暮らすことになります。オフェリアが読む童話は昔、地底の奥深い王国から光を求めて地上に迷い出た王国の姫が、地上の眩しすぎる光によって命を落としてしまい王国に戻らなかった話。オフェリアはその姫の生まれ変わりとして王国に戻り、幸せを見い出そうとします。この王国の入口の迷宮(ラビリンス)を守っているのが異様な羊の姿をした牧神パン。パンはオフェリアに3つの試練を与えるのですが・・・。名作「ラビリンス」は殆どが幻想の中でしたが、本作はあまりに辛く苦しい戦乱と心のない継父とに囲まれた苛酷な現実が殆どで、それとオフェリアの幻想とが倒錯してゆきます。この幻想世界もひどくグロテスクになってしまうほど、オフェリアに取っては現実世界がそれ以上に酷いものだったのでしょう。悲しくも美しい結末でしたが、見終わってほっとするような映画でした。
一級の反戦映画であり、人としての心を訴える映画です。
 ファミリー度 60点 カップル度 70点 映画好き度 90点

幸せのレシピ

2007-10-17 18:54:55 | 映画[サ行]
監督   スコット・ヒックス
キャスト キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
     アーロン・エッカート
     アビゲイル・ブレスリン ほか

 この映画の舞台はニューヨーク。素晴らしい建築物や粋な町並みがある。店の名は「ブリーカー22」。実際にウエスト・ビレッジのブリーカー通りとチャールズ通りの角の店を撮影に使った。ケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)はこの店の料理長。
料理の腕は評判で、毎日100人以上の料理をつくるまさに戦場さながらの厨房を仕切る。努力して手に入れたその立場、やりがいのある仕事。それに掛ける情熱。
 このままで行けば結婚なんて忘れたまま、時が過ぎて行きそうだった。でもそんな主人公を変えたのが一緒に暮らすことになった姪のゾーン(アビゲイル・ブレスリン)。彼女が居なければ突然舞い込んできた料理人ニック(アーロン・エッカート)に惹かれることは無かったはず。この幸せのレシピを作ってくれたのが9歳の彼女だった。彼女を実の子と同じように育てようとする忙しいケイトだが、そのひたむきな心が呼び込んだ本当の幸せ・・・。粋で愉快そして微笑ましい映画です。
 ファミリー度 85点 カップル度 95点 映画好き度 80点

パーフェクト・ストレンジャー

2007-10-13 19:56:59 | 映画[ハ行]
監督   ジェームズ・フォーリー
キャスト ハル・ベリー
     ブルース・ウイルス
     ジョバンニ・リビシ ほか

 「チョコレート」でアカデミー賞主演女優賞を取ったハル・ベリーとラスト7分11秒まで貴方は絶対騙されるとうキャッチフレーズそれにブルース・ウイルスが共演ということで否が応でも人気は高くなります。やはりこの秋見たい映画として挙げていましたが、同じように期待して見た人が多かったと思います。でも期待し過ぎたためにどうも物足りなさを感じます。ブルース・ウイルスはついこの間のダイハード4.0の印象もあり、このラストでは彼にはこの役柄がもったいないという人が多いようです。結末はもっと複雑で難解な仕掛けが欲しかった。
それと、私は騙された口ですが、これもハル・ベリーは魅力的だったせいでしょう。
 ファミリー度 65点 カップル度 80点 映画好き度 80点

めがね 

2007-10-10 12:55:52 | 映画[マ行]
脚本・監督 荻上直子
キャスト  小林聡美
      市川実日子
      光石 研 
      もたいまさこ ほか
 「気持ちがいい映画ができました」というフレーズに引かれて映画「めがね」を見ました。普段見る映画ではこのようなことは無いのですが、途中で飲み物を買いに行っても気にならないような、肩の凝らない、のんびりとした映画でした。これがこの映画の売りかも知れませんが、でもやはり何か物足りない気持ちがしました。もたいまさこのあの風貌がもたらす面白さやあの奇妙なメルシー体操などは良かったのですが、もっと滑稽さや奇妙さを多く盛り込んでも良かったし、もっときままな自由さを出すこともできたと思います。場所も判らない・・登場人物も普段の姿が判らない・・この設定はいいのだからもっと「ここち良さ」を徹底して作り込むと良かったと思います。
 ファミリー度 65点 カップル度 70点 映画好き度 70点

ファンタスティック・フォー「銀河の危機」

2007-10-03 12:53:06 | 映画[ハ行]
監督   ティム・ストーリー
キャスト ヨアン・グリフィス
     ジェシカ・アルバ
     クリス・エバンス
     マイケル・チクリス

 この種のヒーローものではXメンに近いのだけれどXメンよりはるかにわかりやすく、また一層非科学的。この映画の人気はジエシカ・アルバの可愛さによるものも大きいのだろうけれど、終始肩もこらずに楽しく見れるのは、やはりアメリカンコミックそのものという受け入れ易さからかな。前作を見ていない人には4人の超能力も由来や背景が判らず、岩石のような顔をしたベンが出てきたり、スーが透明になったりでびっくりするかも知れないけれど、前作よりもスケールも大きく面白くなっていた。何より、スー役のジェシカ・アルバの花嫁姿は綺麗でした。
 ファミリー度 90点 カップル度 85点 映画好き度 75点