You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

アルキメデスの大戦

2019-07-28 07:44:44 | 映画[ア行]

 

 三田紀房の原作の同名人気漫画を映画化。戦艦大和の建造計画を食い止めようとする数学者の奮闘を描く戦事ドラマ。

主人公の数学者「櫂」に菅田将暉、海軍少将の山本五十六に舘ひろし 海軍の高官らに國村隼、橋爪功、田中泯らが脇を固める。監督は『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』などの山崎貴。

 VFXで映し出される冒頭の大和の戦闘シーンに最初から息を呑む。このシーンが本作を観る人達の意識のなかにずっと入り込んで並行して物語が進む。戦争を題材とした映画ではあるけれど戦闘シーンはこれだけ。ほとんどが主人公櫂と柄本 佑演じる下士官田中が数々の妨害の中で耐え切って成し遂げる「数学での戦い」に割かれている。

 この映画は天才数学者・櫂を演じた菅田将暉の迫真の演技があって成り立っていると感じる。そして相手方の設計者を演じる田中泯など、素晴らしい助演者があってのたまもの。最後まで引き込まれて面白かった。

 

 

映画『アルキメデスの大戦』予告【7月26日(金)公開】


新聞記者

2019-07-15 08:09:54 | 映画[サ行]

 

 東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にしたサスペンスドラマ。国家の闇を追う記者をシム・ウンギョン、若手エリート官僚を 松坂桃李 が演じる。監督は藤井道人。

著書が原案になってはいるけれど物語の結末はびっくりするほどのフィクション。しかしこの物語が生まれた背景には政権の権力とそこでうごめく情報操作やメディアが抵抗しようとする姿があるのは事実。それをあからさまにしたドラマとしてはとても面白い。しかし参院選前にこの映画をぶつけたことには抵抗がある人が多いはず。

 映画の中に会談シーンが出てくる。当の望月衣塑子氏、加計学園問題で「あるものがないことにされてはならない」と言い放った前川喜平氏、日本新聞労働組合連合の南 彰氏、元ニューヨークタイムズ東京支局長の4名が繰り広げる実際の談話が映画のフィクション性をノンフィクションに近づける手助けをしている。この会談はあとからユーチューブでじっくり見ることができた。

内閣情報調査室の実態やメディアへの圧力の実情を知ることができるのはこの映画の良さだけれど、あまり偏り過ぎる意識を植え付けてしまいやすいことには反対。

そこそこ観客数が増えているということだが上映する映画館がすぐに減ったと感じるのは考え過ぎかな?

 

 

映画『新聞記者』6.28(金)公開/予告編[内調 ver.]


スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

2019-07-07 09:06:17 | 映画[サ行]

『スパイダーマン:ホームカミング』の続編。といっても前作に出ていたアイアンマン トニー・スタークはいない。強敵サノスとの戦いそしてアイアンマンを失ったあと・・・・・。主人公が師のスタークを思う気持ちを作品中にちりばめられているけれど、作品自体はめっぽう明るく、楽しい。主人公ピーター・パーカーをトム・ホランドが演じ、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンも登場。監督は前作に続きジョン・ワッツ。

 ヨーロッパで友人と旅行を楽しむピーターたちは奇想天外な事態に巻き込まれる。ヴェネチア、プラハ、ベルリン、ロンドンと数々の名所を見せるのだが、あらたな敵に次々と破壊されるのには驚く。

 「アベンジャーズ エンドゲーム」の衝撃から打って変わって明るくそして若返りをしたこのシリーズは見る方も10歳若返ったような気分。いや自分にとっては30歳かな(笑)

 

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』予告2(6.28世界最速公開)