You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

「地球が静止する日」

2008-12-28 20:32:25 | 映画[タ行]
監督    スコット・デリクソン
キャスト  キアヌ・リーブス 、ジェニファー・コネリー 、キャシー・ベイツ

 50年以上も前に「サウンド・オプ・ミュージック」の監督として有名なロバート・ワイズ監督が映画化した「地球の静止する日」のリメイク。スケールが大きそうで実際に見るとそうでもなく、キアヌ・リーブスが演じる一人の宇宙人「クラトゥ」で始まり、彼で決着する。彼に出会い彼に影響を与えて地球を救うこととなる親子(ジェニファー・コネリーとジェイデン・スムス)との間でクラトゥが揺れ動く。この映画にはキアヌ・リーブスはかなりの意気込みだったらしく、監督や脚本家と膝を突き合わせて台詞を練り込んだとのこと。外見は人間だが、中に入り込んだのは宇宙人でこの宇宙人が次第に人間に情を抱いてゆくところを繊細な演技で演じきっている。ただ、残念にもストーリーにどうも必然性が感じられない。子役がもっと可愛くけなげでクラトゥが守りたくなるような背景が有ったり、ジェニファー・コネリーとの間に強い愛情が生まれて身を挺して実行を止めたりするというような感情に訴えるものが欲しかった。盛り込みたい内容や映像が有りすぎてそこまで出来なかったのか、キアヌ・リーブスの意気込みを考えると残念なところだと思う。

ファミリー度 75点 カップル度 70点 映画好き度 70点

「地球が静止する日」本予告



ウォーリー

2008-12-21 13:44:23 | 映画[ア行]
監督・原案・脚本  アンドリュー・スタントン
サウンド・デザイン ベン・バート

 未来の世界、廃棄物やゴミで一杯になり、地球から人間や植物が消えてしまった世界で働くウォーリーを描いた前半はアニメでも実写に近く感じる映像で、これはとても斬新で気に入った。逆に後半に未来人が出て来る宇宙船の中の映像は残念。できれば前半の映像で通して欲しかった。
この映画で未来人はみんなメタボなのには笑った。一人用の移動カーで移動していて、自分の足で歩かないのだからこうなったのか太ったから、歩けなくなったのかは分からないが、これは皮肉たっぷりで滑稽。
 廃棄物がいくつものビルの様に積み上げられ、一株の植物の株がこの映画では何百年来のとても大切なものとして描かれることで、この映画を見る子供達に環境を大切にし、浪費を避ける心を植え付けてくれると思う。
 廃棄物が整然と並ぶ廃墟の都、その中でノスタルジックな遺物を集めて楽しんでいるウォーリーがまるで人間の子供のよう、その「表情」の素晴らしさには見とれた。ディズニーらしいとても良い映画です。

 ファミリー度 90点 カップル度 80点 映画好き度 75点
Wall E



1408号室

2008-12-14 22:18:34 | 映画[数字題]
監督 ミカエル・ハフストローム
原作 スティーブン・キング
キャスト ジョン・キューザック
     サミュアル・L・ジャクソン ほか

 
スティーブン-キングの同名小説を映画化。ホラーでもホラーらしくない。どちらかというとホテルの一室でくりひろげられるパニック映画に近い。急に氷点下になるわ、洪水にもなるわでさまざまなパニックが襲う。途中、意表を突かれてびくっとするシーンも何度かあったが怖さをあまり感じないのは、命の危険があまり感じられないからか。主人公がひとりなのだから死んでしまっては話が続かないと思ってしまうのか。でも窓づたいに逃げようとするときのシーンはなかなかのつくりだった。
 残虐なシーンも無く、ホラーが苦手なひとにも大丈夫と思う。
最後は爽快だったが、そのあとはもっと深いおちが欲しいところ。

 ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 70点


1408 - Official Trailer



『デス・レース』

2008-12-07 00:11:43 | 映画[タ行]
監督 ポール・W・S・アンダーソン
   ジェイソン・ステイサム
   ナタリー・マルティネス
   ジョアン・アレン ほか

 アメリカならではの極端な発想の映画。同じ米国映画デス・レース2000のリメークだが、今度はよリアリティのある近時代のSFアクションに生まれ変わっている。
 設定は2012年、極度の不景気が続き、失業者に犯罪が増えて刑務所が足らなくなったことから、政府が刑務所を民営化した結果、これらが次第に利益追求を始め、それがエスカレートして刑務所と囚人を使ってのかっこうの集金システムを作り上げた。これがこの死のレースという設定。
 何故か今から四年後という設定は怖いものがある。折しも大恐慌に足を踏み入れた昨今の事情は知る術はなかったはずだが・・。レース自体もバイオレンスたっぷりだが、それよりも怖い気がした。
 このレースの発想として面白いのは、今の時代らしく走行中に道に埋め込まれたスイッチを車が踏むことで機銃などの装備(アイテム)が使えるようになったり、死の障壁が出てきたりするところ。まるでテレビゲームのよう。次々と出場者が死んで行くのが余りにも”軽く”これも怖いところ。
 しかし、ジェイソン・ステイサムの強さとナタリー・マルティネスの健康的な色気そして一級のスタントマンを使って撮ったノン・ストップのパワーアクションは見応えが有り。


ファミリー度 65点 カップル度 70点 映画好き度 75点

『デス・レース』予告篇