You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

2021-10-03 08:24:21 | 映画[数字題]


 満を持して公開された007シリーズ最新作。ダニエル・クレイグ版の最終章とされている。一度は引退した身のジェームズ・ボンドが最悪のミッションに挑む。『ボヘミアン・ラプソディ』などのラミ・マレックが敵役として出演しているほかレイフ・ファインズ、ナオミ・ハリスらが出演。監督はキャリー・フクナガがメガホンんを取った。
 数多く再放送もされたきたシリーズ作品のほぼ全てを観てきただろうか・・。25作目となる今回の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は「死ぬ暇はない」という007らしい題名ではあったが本当は意味深・・。
 見て来たどの作品でも、これほど最後の最後で驚かされたことは無い。ダニエル・クレイグが決死のダイビングをし、バイクで誰もできない離れ業をし、あのアストン・マーチンで破壊される寸前までの戦いをする冒頭のシーンの数々にも酔って満足していた自分に予想もしない激しい衝撃だった。コロナのせいで公開が今になったのではなく、多くのファンにできるだけ観てもらいたいために公開が今になったのだと理解した。見逃さないで欲しい作品。






映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』最新予告


82年生まれ、キム・ジヨン

2020-10-10 20:38:14 | 映画[数字題]

 韓国でベストセラーとなり、日本でも販売された同名小説を映画化したヒューマンドラマ。1982年に生まれた平凡な韓国女性の半生を、夫や家族との間の愛情や心の行き違い、それと韓国の暮らしや社会問題を織り交ぜて描く。   

監督はキム・ドヨンがメガホンを取り、『新感染 ファイナル・エクスプレス』での共演に引き続きチョン・ユミとコン・ユが夫婦役で再び共演した。

 チョン・ユミ演じるキム・ジヨンは人の心を思いやれる素晴らしい女性なのに、それが禍してかこころの病になってしまう。夫も家族も悪くは無いのだけれど聖人君子でもない。やはり皆自分の思いが先に立ってしまう。そんな中でキム・ジヨンは壊れることなく自分を取り戻してゆく。

IT化では超一流の韓国だけれど一昔前の日本のような社会問題を抱え、まだまだ女性が思うように生きられないことや男社会でもまだ古い考え方があるのを知った。それと終始素晴らしくキム・ジヨンを演じたチョン・ユミという素敵な女優をを知ることができた。 

 

 

『82年生まれ、キム・ジヨン』予告編


2012

2009-11-22 08:52:44 | 映画[数字題]
監督   ローランド・エメリッヒ
キャスト ジョン・キューザック
     アマンダ・ピート
     タンディ・ニュートン
     ダニー・グローヴァー
     ウディ・ハレルソン

古代マヤ暦に2012年以降の記述が無いという世界終末の日を題材にしたディザスター映画。
 何故このような変動が起こるかを、惑星直列による太陽の異常なコロナ現象に地球のマグマが極限の反応を起こしてしまうとした。
 全地球的な変動がもたらす地球上の破壊は想像もつかないくらいの規模と思えるが、この映画はそれをよくここまでと思えるほど半端でない映像で見せてくれる。

監督はローランド・エメリッヒ。インデペンデンス・デイでは侵略者による世界各都市の破壊を、GODZILLAでは核実験で生まれた巨大生物によるニューヨークの破壊を、そしてデイ・アフター・トモローでは気象の激変による大洪水と大寒波の襲われる世界を見せた。

監督自らも、この映画をとてつもなく大きな作品にして、この映画でディザスター映画を終わりにしようと思ったと言っているほどで、大地震、大噴火、大津波、大洪水とあらゆる天変地異が、人を、車を、船を、飛行機を、都市を、そして大自然を巻き込む映像が映し出される。これらの映像は本当に凄いとしか言いようが無い。

 だがこの映画は主人公すなわち、早くから主要国が進めていた計画を知った作家とその家族の脱出劇を通じて、様々な人間それも世界中の多くの人種、民族も含めた登場人物の人間ドラマも散りばめられて単なる映像を見せる映画だけに終わっていない。
 大津波が押し寄せるワシントンに残る黒人大統領。そのかけがえの無い娘。冷血な主席補佐官、終末を前に、許さなかった息子夫婦に電話をする老人、非情な運命をたどる発見者のインド人科学者、子供を必死で守る父親と母親、彼らに慈悲をかけるチベット人家族、そして最後の15分に決断をする各国首脳・・。
 前半のディザスター映像による恐怖感や絶望感が後半の親子の愛や国境や人種を超えた人間愛を訴えるものになってゆき、そこでは安堵すら覚える。
 結末は宗教的なイメージもぬぐえないが、これだけの終末を描いたらやはりそれしかないという印象。
 とても見ごたえのある映画だった。

ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 85点

映画 「2012」 予告編 (Japanese Trailer)



007/慰めの報酬

2009-01-24 16:04:41 | 映画[数字題]
監督   マーク・フォスター
キャスト ダニエル・クレイグ
     オルガ・キュリレンコ
     マチュー・アマルリック
     ジュディ・デンチ

 ダニエル・クレイグ版007の第2作目。前作の1時間後からのストーリー展開なので前作の最後で黒幕と判ったミスター・ホワイトをトランクに押し込んでの激しいカーチェイスで始まる。このアクションも半端じゃないが、ボートでのアクション、飛行機のアクションやスカイダイビングなど陸海空でのアクションの連続が見物。そしてこれまでの007には少なかった瀕死寸前までもの生身のアクションが凄い。
これまで有ったような途轍もないスケールや華麗さも無く、タフで力強いボンドで、一方では諜報部員に成りきれない葛藤を持つ。まさしく成長過程のボンドであり、リアルで生身のボンドをみるのもなかなか良かった。
ただ、欲を言うとグラマラスなボンドガール達までは望まないがQの登場や秘密兵器など、007らしさがもっと有っても良かった。新生ボンドにそれらも融合すればさらに面白い007になってゆくと思う。シリーズが楽しみ。
 
ファミリー度 75点 カップル度 80点 映画好き度 80点

「007/慰めの報酬」特報



1408号室

2008-12-14 22:18:34 | 映画[数字題]
監督 ミカエル・ハフストローム
原作 スティーブン・キング
キャスト ジョン・キューザック
     サミュアル・L・ジャクソン ほか

 
スティーブン-キングの同名小説を映画化。ホラーでもホラーらしくない。どちらかというとホテルの一室でくりひろげられるパニック映画に近い。急に氷点下になるわ、洪水にもなるわでさまざまなパニックが襲う。途中、意表を突かれてびくっとするシーンも何度かあったが怖さをあまり感じないのは、命の危険があまり感じられないからか。主人公がひとりなのだから死んでしまっては話が続かないと思ってしまうのか。でも窓づたいに逃げようとするときのシーンはなかなかのつくりだった。
 残虐なシーンも無く、ホラーが苦手なひとにも大丈夫と思う。
最後は爽快だったが、そのあとはもっと深いおちが欲しいところ。

 ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 70点


1408 - Official Trailer



2001年宇宙の旅

2008-03-21 15:47:07 | 映画[数字題]
共同執筆者 アーサー・C・クラーク
監督    スタンリー・キューブリック
脚本    スタンリー・キューブリック
キャスト  キア・デュリア
      ゲイリー・ロックウッド
      1968年作品

 2001年宇宙の旅はSF史上いや映画史上で歴史に残る偉大な作品です。この映画が作られたのが、人類初めての人工衛星スプートニク1号が打ち上げられてからまだたった11年しか経っておらず、そしてまだアポロが月面着陸も果たしていない時代なのです。しかし、この映画の映像は今見てもどの優秀な映画にも引けを取りません。そしてその壮大なテーマにはどのような映画も及ばないのです。

 作者のアーサー・C・クラークは2008年3月19日 90歳で永眠しました。心より追悼の意を表します。この映画は私がSFを、いや映画を好きになったきっかけになった作品です。初めて入場料が安いと思った映画。映画とはたったこれだけの小遣いでこんなに凄い物を見せてくれるものなんだと思った・・映画です。

この映画は別ブログ「2001年宇宙の旅」でも紹介しています。

この映像とこの音楽をいつでも、いくらでも見て聞けるのは、とても素晴らしいことです。最も有名なシーンをじっくりとどうぞ。

2001 A Space Odyssey - Space Sequences Tribute Part 1of4