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You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

ジェネラル・ルージュの凱旋

2009-03-19 22:53:00 | 映画[サ行]
監督     中村義洋
キャスト   竹内結子
        阿部 寛
        堺 雅人
        羽田美智子
        高嶋政伸

主人公を女性に設定した映画版チームバチスタの栄光の続編。なかなかニ作目が前作を越えて面白い例は少ないがこの二作目は断然面白い。この映画の良さはどこにあるのだろう?竹内結子のひょうひょうとした立ち居振る舞いは決していいとはいえないけれど、何故か柔らかい雰囲気に好感が湧く。阿部寛はアクがきついのだがだんだん嫌味がなくなってきた。ふたりの雰囲気に慣れてきたのだろうか親密感が湧いて来た。このふたりを次でも見たくなった。
今回は堺雅人が重要な役柄で彼の個性が役柄にとても合っていた。彼の訴えるものがひしひしと伝わってくる。これが今の医療の現実だろう。脇役もしっかりしていて、これであればシリーズ物でいけると思った。是非作って欲しいものだ。

 ファミリー度80点  カップル度80点  映画好き度 75点


ジェネラル・ルージュの凱旋 trailer2



シャッフル

2009-02-01 22:21:37 | 映画[サ行]
監督   メナン・ヤボ
キャスト サンドラ・ブロック 
     ジュリアン・マクマホン
     ニア・ロング
     ケイト・ネリガン ほか
 
 このストーリーの着想はなかなかだ。SF好きな私は見てゆくに連れてその面白さに引き込まれていった。時間の概念を大きく変えて物語を展開することは、珍しくは無いが、これを謎の溢れたサスペンスに仕上げたところは素晴らしい。
 つじつまが合わなかったり突っ込みたくなる所があると面白さが一気に半減するのだが、この映画はなるほどと思うことの連続・・。(追記:娘の怪我は止められたけど、夫の事故は・・?)観客は一度見た映像をパズルのように組み立てて行くことになるが、これが面白い。新しい感覚で映画を見た。「これはいつ?」と・・。 主演のサンドラ・ブロックはまだ記憶に新しい「イルマーレ」を思い出させる。でも本作は二人の小さな娘を持つ母親の役に成りきっている。結末には不満がある人もあるかも知れないが、彼女の演技とこの着想のストーリーとで私は気に入った。

 ファミリー度 70点 カップル度 75点 映画好き度 75点

映画「シャッフル」予告



ザ・マジックアワー

2008-06-07 20:50:18 | 映画[サ行]
監督   三谷幸喜
キャスト 佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 
      西田敏行 ほか多数

 太陽が地平線の向こうに沈んで、暗くなるまでの間に光が差し込んで織りなす幻想的な時間。たった数分の魔法の時間“マジックアワー”。この時間を選んでカメラを回すと幻想的ないいシーンが撮れるという映画用語。映画作りに心血を注ぐ人たちや、その仲間たちの温かさが伝わっって来た時、じーんとくるものがあります。古いですがあの映画 「蒲田行進曲」を思い出させます。(本当に近々DVDを借りたいと思っています)
 豪華なキャストで劇中劇の中にもさらなる豪華キャストが、そしてあちこちに意外な人物が出演しています。ここも面白いところですが、やはりこの映画の面白さはストーリーと脚本の良さ、そしてそれぞれの俳優の演技力の素晴らしさによるものです。コメディーですが、その笑いの中に温かいものがあり、人情味に溢れています。『マジックアワーを取り逃がしたら、また翌日があります』と。
 佐藤浩市が演じる売れない俳優村田にとってこの街での経験はマジックアワーで、最後の結末では深津絵里演じるマリにも、そして西田敏行演じるボスにもそれぞれのマジックアワーが訪れます。
この映画を見る人全てそれぞれに“マジックアワー”が訪れるのを願う気持ちも伝わってくる良い映画です。

 ファミリー度 80点 カップル度 95点 映画好き度 95点


「最高の人生の見つけ方」

2008-05-18 12:44:50 | 映画[サ行]
監督   ロブ・ライナー
キャスト ジャック・ニコルソン
     モーガン・フリーマン  ほか

 二大オスカー俳優と「スタンド・バイ・ミー」の名匠ロブ・ライナーの素晴らしいタッグによる感動作です。スタンド・バイ・ミー同様に誰もの心に訴える名作として残ると思います。病院の一室で出会い、互いが余命6ヶ月と宣告されたことから始まる二人の友情。映画の原題となっている「バケット・リスト」(棺桶に入るまでにやっておきたいリスト)を書き出したことから、これを二人で実行することとなります。これまでの二人のやりとりがなかなかいいものがあります。最初はお互い気にくわないと思っているのですが、次第に相手が判ってゆき、それからはお互いを思いやるように・・。二人でリストに書いたことを実行してゆくころから、心温まる笑いの連続。そして舞台はエジプト、インド、中国そしてエベレスト(途中で引き返すことになりますが)アフリカと世界中を回ります。そして。邦題にもある「最高の人生」が何であるのかを次第に突き止めてゆく二人。最後の病棟で涙が出るほどに笑うという場面がありますが、そこで見た涙が、私達にとってはその後ラストまで止まらなくなります。

 ロブ・ライナーは主人公の二人のうちの一人をモーガン・フリーマンに演じて欲しいと願ったそうですが、モーガン・フリーマンもふたつ返事で引き受けました。そしてもう一人の主人公がジャック・ニコルソンしかいないと思い、同時に監督もそう思っていたそうです。この二人はこの映画と切っては切れないものになっています。そして、ジョン・メイヤーの音楽がまた温かさを添えてくれます。

 ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 85点

Say-John Mayer 「最高の人生の見つけ方の映像と共に・・」



スパイダーウイックの謎

2008-05-09 12:58:57 | 映画[サ行]
 監督   マーク・ウオーターズ
 キャスト フレディー・ハイモア
       サラ・ボルジャー
       デビット・ストラザーン
      
 フレディ・ハイモア君のふた役の演技が見られる話題の映画。登場人物は少なく、姉役のサラ・ボルジャー、アーサー・スパイダーウィック氏役のデビット・ストラザーン、母親役のルイーズ・バーカー。但し、妖精達の声に意外な人物が。味方だが奇妙な妖精シンブルタックにはマーティン・ショート、敵の親玉マルガラスにはニック・ノルティが声を演じている。登場人物も少ないのだが、妖精達ももっといろんな妖精が登場して楽しい場面を作ってくれると期待して見に来た子供達には少し期待外れかも知れないが、話全体としては小気味よく展開し、ちょっぴり温かく、滑稽で楽しくとまとまっている。ファンタジーだが壮大なファンタジーのイメージは無く、これらと一線を画した、すぐそこにあるファンタジーとして入り込める物語になっている。わずかに背の高さを違えたなどの演出もあるが、サイモンとジャレットを演じ分けたフレディ・ハイモアの演技は見物。ファミリー、カップルにオススメ。

 ファミリー度 80点 カップル度 80点 映画好き度 70点

ジャンパー

2008-03-02 20:12:20 | 映画[サ行]
 監督   ダグ・リーマン
 キャスト ヘイデン・クリステンセン
      サミュエル・L・ジャクソン
      ジェイミー・ベル
      ダイアン・レイン
      レイチェル・ビルソン

 原作はスティーブン・グールドのSF「ジャンパー」。ジャンプすなわちテレポーテーション(瞬間移動)の能力を手にした主人公の思うがままの生活を突然に襲う制裁。そこから始まる立て続けのアクションが見物のSFアクション。自在に世界中をジャンプする主人公と共に、ロンドンのビックベンからエジプトのスフィンクスの上での日光浴、オーストラリアでサーフィンをしたり、一瞬でローマのコロッシアムから東京渋谷の交差点と見る者を飽きさせない。この設定は優れるのだが、もう少し物語に深みが欲しいところ。主人公はこの能力を手に入れると銀行からお金を奪うことにこれを使うようになる。これも5歳の時に母親が居なくなったことから荒んだのか。名優サミュエル・L・ジャクソンがジャンパー狩りをする「パラディン」の一人として現れるが、ここではこちらが正義かと一瞬当惑した。彼も最後は グランドキャニオンで主人公を見失うが決して諦めない目で空を見るところは、シャンパーⅡへ物語が続くことを暗示させる。 
 次から次へと場所が切り替わり、それと共にめまぐるしいアクションの連続は最新の映像技術が光る。ダイアン・レインの存在や主人公のこれからが、もっと面白い次の展開にも成り得るものと期待したい。

 ファミリー度 75点 カップル度 80点 映画好き度 80点


幸せのレシピ

2007-10-17 18:54:55 | 映画[サ行]
監督   スコット・ヒックス
キャスト キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
     アーロン・エッカート
     アビゲイル・ブレスリン ほか

 この映画の舞台はニューヨーク。素晴らしい建築物や粋な町並みがある。店の名は「ブリーカー22」。実際にウエスト・ビレッジのブリーカー通りとチャールズ通りの角の店を撮影に使った。ケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)はこの店の料理長。
料理の腕は評判で、毎日100人以上の料理をつくるまさに戦場さながらの厨房を仕切る。努力して手に入れたその立場、やりがいのある仕事。それに掛ける情熱。
 このままで行けば結婚なんて忘れたまま、時が過ぎて行きそうだった。でもそんな主人公を変えたのが一緒に暮らすことになった姪のゾーン(アビゲイル・ブレスリン)。彼女が居なければ突然舞い込んできた料理人ニック(アーロン・エッカート)に惹かれることは無かったはず。この幸せのレシピを作ってくれたのが9歳の彼女だった。彼女を実の子と同じように育てようとする忙しいケイトだが、そのひたむきな心が呼び込んだ本当の幸せ・・・。粋で愉快そして微笑ましい映画です。
 ファミリー度 85点 カップル度 95点 映画好き度 80点

ゾディアック

2007-06-22 22:35:07 | 映画[サ行]
監督 デビット・フィンチャー
出演 ジェイク・ギレンホール 
   マーク・ラファロ
   ロバート・ダウニーJr

 この作品は見る人の期待によって評価が大きく違うと思う。フィクションのような派手さやエンターテイメント性が無いから、はらはらドキドキを求める人には長く単調で物足りないかもしれない。私はというと・・・実際にあった事実への興味がつぎつぎと面白さを引き出し、いつの間にかのめりこんでいた。
それと、感心したのは1970年代のアメリカの描写。町並みから建物の内部、車などの乗り物、衣服から生活用品その時代に入り込んでしまうような気分にさせられた。おそらく時代背景に合わない場所や乗り物は場面から外す大変な苦労があったのだろうと思う。
 この事件が解決されないことから、早く解決させて欲しいという意味で映画「ダーティー・ハリー」が作られたということを後から聞いた。そのダーティ・ハリーの映画を観る場面も映画の中に描かれていたけれど、あれは捜査の行き詰まりを示した象徴だったのだなと思う。ひと味違った映画だった。
ファミリー度 60点 カップル度 65点 映画好き度 75点

ザ・シューター「極大射程」

2007-06-08 23:40:55 | 映画[サ行]
監督 アントワーン・フークワ
出演 マーク・ウオールバーグ
   メイケル・ペーニャ
   ダニー・グローバー
   ケイト・マーラ

 原作が「このミステリーがすごい!」の海外作品部門1位を取っただけあってストーリーが面白く、マーク・ウオールバーグが演じる孤高の射撃のプロが描くプロフェッショナルぶりに爽快感があった。リーサル・ウエポンでメル・ギブソンの名相方を演じたダニー・クローバーが演じる悪役も違和感もなく悪に徹していたと思う。
自分を抹殺しようとする悪の親玉から自分や自分を助けてくれる者達を守るために果敢に挑んでゆき、多くの追跡者をやっつけてゆくのだが、あまりにも倒さなければならない敵が多すぎて、これらを次々と倒して行く時には、この追跡者たちはただ命令されて動いているだけなのにという感が次第に湧いてきた。銃社会のアメリカだから、このような感情が湧くのがおかしいのかといささか考えた。ただ、本当に悪い権力を持った数人をやっつけた時にはもう何も不満は無かったけれど。
面白さといい、テンポといい満足できた映画だった。
ファミリー度 60点 カップル度 70点 映画好き度 85点

しゃべれどもしゃべれども

2007-06-02 00:20:50 | 映画[サ行]
監督 平山秀幸
出演 国分太一   
   香里奈   
   徳永悠希   
   伊東四郎   
   八千草薫
 
 久々にほのぼのとしたいい映画でした。国分太一はしっかりと見せてくれています。香里奈は元から魅力的ですが、ストーリーの展開と共にさらに魅力的に見えてゆきます。子役の徳永悠希はオーディションで落語を披露してびっくりさせたというエピソードが示すように小生意気にもやってくれています。三丁目の夕日を思い起こさせるような懐かしい雰囲気は、温かい下町の情緒と八千草薫の優しいおふくろさん(太一のおばあさん役でしたが)が有ってこそでしょう。伊東四郎も味があります。次第と目頭が熱くなっていったあの心地よさは、これら全ての登場人物が醸し出したものです。好きな映画がまた増えました。
ファミリー度 95点 カップル度 90点 映画好き度 90点