遥かな轍(日々雑感)

大根サラダを食いまくってカリカリな体になってみよう(笑。

東野鉄道 DC201

2006年01月04日 17時53分03秒 | 9mmコラム(車輌編)
DC20形東野鉄道/内燃機関車DC201(ワールド工芸)
東野鉄道の内燃機関車(DLの意味)DC20形ってご存知ですか? 去年の秋頃にワールド工芸からリリースされたモデルですが、一部の鉄分濃厚な方々を中心に結構話題になっていたので見知っている方も居るだろうね。で、今日、僕も自宅近くの模型屋さんに発注していたDC20が入荷したと連絡を受けて、さっき引き取ってきました。今日はこのDC20の話題から。 さて、まずは東野鉄道(とうやてつどう)の事から簡単に開設をば・・・。
 東野鉄道は栃木県北部、「那須の御用邸」で有名な那須町をノンビリと走っていた地方私鉄でした。営業開始は大正7年と言いますから、今から・・・。
 東北本線の西那須野を起点とし、黒羽までを結ぶ13.6kmの鉄道で、軌間は1067mmの狭軌で国鉄とは共通の為、貨物のやり取りもあって、東野鉄道にとっては重要な収入源でもありました。しかし、戦後の一時期活況を呈した時期もあったものの、他の地方鉄道と同様、モータリゼーションの進展と、施設の老朽化、そして利用客と貨物の減少により、昭和43年に廃止。地方私鉄では比較的早い時期に消えています。しかし現在も東野交通として現存し、栃木県北部中心に路線を持つバス会社としてその名を留めています。
 さて、本題のDC20形内燃機関車ですが、DC201とDC202の2機が存在していたようですが、元を質せば、ストーブ列車で今も勇名を馳せている青森の津軽鉄道が新潟鉄工に発注したDLでした。エンジンは当然DMH17です。どうやら縦型のオリジナル17Aを1基搭載していたらしいのですが、安定性向上の為、若干モデファイされていて最高出力は150PS/2000rpmだったとの事です。しかし、雪国を走るDLとしては力不足だったようで、昭和36年にDC202が、続いて昭和39年にはDC201も相次いで東野鉄道に譲渡されました。DC20形は非常にコンパクトな車体が特徴で、エンジンはDMH17(東野鉄道譲渡の際、BもしくはCタイプに換装されたという記録もあるようです)で、変速機は機械式の4段ミッションでした。足回りはこれまた特徴的な構造で、動輪は3軸ですがミッションボックスに直結しているデファレンシャル(ファイナルギア)は1軸目にしかないため、2~3軸目には蒸気機関車のようなドライブロッドが装備されて動力を伝達していました。牽引力についてはあくまで予測ですが、DMH17の馬力とトルク、そしてミッションとファイナルのギア比を国鉄のキハ17より少し上回るものと考えても、客車ならばホ級で3両前後。貨車はワラ1(実車)ならば5両前後ぐらいだったと思います。しかも東野鉄道の軌道状況なども計算に入れると、平均2、30km、最高でも50km位しか出せなかったことでしょう(w 非常にノンビリしたものです。さて、模型のお話しですが、ワールド工芸のモデルは初めて手にしたのですが、メチャクチャ小振りで可愛らしい姿をしています。ワールド工芸ではスケールにかなり拘ったとのことで、その小ささにはただただ驚くばかり。KATOのワラ1よりまだ小さいんだな、これが。でもちゃんと動力が入っていて、ちゃんと走るんだから、またまたビックリ。外から非常に小さなモーターが見えるのですが、メチャクチャ小さい!! でも重たい(w ま、小さくても機関車ですから。キットの製作レポが以前「N」にも掲載されてたんだけど、結構死重のウエイト詰め込んでたんだよね(w 実車とは違って牽引力は結構強いですよ。2軸貨車ならば10両でも全然平気です。また箱から出して初走行させた時は多少ギクシャクしてましたが、速度を段階的にかえてある程度の慣らし運転をさせてからは、非常に安定しています。スローも勿論効くし、難関のTomixダブルスリップも難なく通過。他のポイントでも安定した走りを披露してくれます。いやいや、マジで良い意味で期待を裏切ってくれました(w。こうなってくるとワールド工芸が数多くリリースしているHOナローの車輌も欲しくなってきますよ。こりゃ大変です。しかも僕が良く行く模型屋さんにはワールド製仙北鉄道キハ2402がずっと在庫されていて、僕がナロー好きなのを知っているオヤジさんは「買え買え、置いとっても売れんし」とか言うんですから。しかし、25000円は幾らなんでも出ませんよ。やば過ぎ!!。でもワールドへの信頼度大幅UPですよ。DC20君のお陰で(w 
 うーむ。因みにDC20君は・・・・・








15120円もしたんです。ちゃんと走って当たり前やっちゅーーーねん!!

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