遥かな轍(日々雑感)

大根サラダを食いまくってカリカリな体になってみよう(笑。

麗しの月光型(Tomix/581系電車)

2006年05月16日 00時57分22秒 | 9mmコラム(車輌編)
本線モジュールの大カーブを駆け抜けてゆく月光型。
実は若干カントを付けてあります。お気付きでしょうか?


 今日は遂にと言うか、やっとと言うか・・・、Nでは初の製品化である581系にスポットを当ててみます。581系と言えば昼夜兼用特急電車として数多くの日本人に知られている言わば国鉄が生んだ不朽の名車ですよね。月光型と呼ばれて、多くの人々に親しまれ、151系こだま型と並んで最も愛された国鉄の特急電車です。当時、国鉄の技術陣を代表するカリスマ設計者だった、星晃氏(ほしあきら)が生んだ会心の作でもあります。星さんと言えば国鉄型車両の殆どの形式の開発に携わり、彼が手を入れていないクルマを探す方が難しいくらい国鉄にとっては掛け値なしの人物です。オハ35から始まって、キハ17、55、58、81・・・。電車では151、153、165、481など等。とにかく星さんが居なければ今もって多くの人々に愛され続けている国鉄型の多くは生まれてこなかっただろうと言えます。有名所の名だたる名車は全て星さんが生んだ子供なのです。そして581系の開発によって、それまでのこだま型に代表されるボンネットスタイルから高運転台貫通型スタイル、所謂「電気釜」とか「ゲンコツ型」等と比喩される近代型特急電車のスタイルを確立していった訳です。そう言えば「電気釜」って最近聞かなくなりましたね。何か少しだけ寂しく思います。若い世代の鉄道ファンには受け継がれていないようで、ネットの世界でも485系や583系のことをただ単に貫通型と呼ぶだけで「電気釜」と親しみを込めて呼んでいる人を見かけません。「電気釜」っていう形容は言い得て妙で僕はとっても懐かしい気分にさせられるのですが・・・。そうだ、これからは・・・・

電気釜を復活させよう???

 
え?「何を訳の判らん事言うとんねん!!」って???。いやぁ、でも特に583系なんかは前から見ると「まさに」電気釜って感じしませんか?しませんか、そうですか・・・。向日町に居た485系の連中は上り方が「電気釜」で下り方が「ボンネット」っていう「けったい」な編成で走ってたんですけど、見覚えある人いるでしょう?。幼心に「あれ?何で前と後ろで顔がちゃうねん!?」「おかしいやんか!!」・・・と、思った事あるでしょう???「つばめ」とか「しおじ」とか「雷鳥」なんかも殆どメチャクチャな編成やったじゃないですか。0番台ありーの、200番台ありーの、300番台ありーので、屋根上も見事にバラバラやったじゃないですか!!!「え?憶えてへん???」うーむ・・・・。いやいや、確かにバラバラやったはずやぁ!!!!。どないしたらあんだけバラバラになるねんってくらい。でも、581/583は別格。何時見ても綺麗で整った編成で格の違いをみせてましたよね。ね?そうですよね???


まさに電気釜な顔で大カーブを行く月光型。因みにこの編成では583系用のH/M流用で「しおじ」にしています。
ってか、実車顔負けで見事に飛んでしまってますね、H/M。黄色文字って飛びやすくて撮るの難しいや(汗


 何故か段々オッサン臭くなってきたので話しを変えます。581系は昭和42年に鳴り物入りで登場した特急電車で先述の通り昼夜兼行のクルマなのは良く知られている通りですが、最初に投入された線区が山陽筋を軸とする西日本方面だったため、動力ユニット(モハネ581+モハネ580)の交流機器が60Hzのみの対応となっていて、12両編成4本が純粋な581系として量産されたのみで、翌43年には東北方面用(50/60Hz対応)に583系が登場。以降はクハネ、サハネ、サロ、サシのみ581系として量産されました。しかし、クハネとモハネ581、サハネ等1次車では屋根上のベンチレーターが千鳥配置で特徴的だったのが2次車からは583系と統一されて直列配置に変更。1次車も全検の際に改修されて区別が付きにくくなりました。他にもモハネ580ではパンタグラフと交流機器装備のため屋根上が窮屈となった為、十分な冷房ユニットを搭載するスペースがなく、車体両端床上に据え付けられています
が、モハネ582とは若干配置が異なります。


本線モジュール右側の信号所、農業倉庫を掠めてゆく行く581系「しおじ」
H/Mがやっぱり飛んでる。真っ白!!orz


 さて、実車の薀蓄はもう方々で以前から各「鉄」雑誌で何度も書かれているので終わりにして我が家の581系の紹介です。ウチの編成は581系フル編成で登場した最後の1次車を模していて、インレタもそれに沿う形です。Tomixの基本セットはサロ581を含む7両編成なので完全な最終編成ではないですが、以下の通りで編成を組んで有ります。

←博多
クハネ581-8
モハネ581-10
モハネ580-10
サロ581-19
モハネ581-11
モハネ580-11
クハネ581-7
大阪→

この編成ですが、581/583系通して初めて事故に遭った編成で有名です。クハネ581-7は山陽本線岡山~庭瀬間を特急「はと」として九州に向けて走行中踏切内で立ち往生していた10tダンプと衝突、大破。すぐさま修理されて復帰したのですがが、普段使用されていなかった貫通扉を完全に封鎖した最初のクルマでもあるのです。ま、すこし曰く付きの編成ですが1次車最終編成と言う事で上記編成としています。それでは各車の形式写真を少し気分を変えてモノクロで紹介しましょう。全てヤードモジュールでの撮影です。


クハネ581 運転室後方の機械室が581の証。



モハネ581 非常にさっぱりしています。



モハネ580 ダブルパンタが厳ついですね。



サロ581 我が作央線レイアウトでは7両編成は少し長いのでサロを除くモノクラス6両で運転しています。その為サロ581は予備車扱い。美作追分機関区で何時も居眠りしています(w


 と言った訳で、当レイアウトではサロ581を除くTcMM´MM´Tcの6両での運行ですが、モノクラスでも十分な迫力と存在感を誇示して走る姿は本当に目頭が熱くなるほどで、幼いころ良く乗った明星を思い出さずには居られません。また、動力も新規設計でフライホイール搭載。非常に滑らかな起動と停車を実現していて感動モノです。また、既出の583系ではグレーとしていた屋根も現役特急を彷彿とさせる銀で塗装されていて眩いばかりに輝いています。


美作追分駅を出て行く581系。うーん、モノクロ写真って味があって良いですね。しかも581系の存在感が何とも言えないです。ビバ国鉄!!!


今回はTomixが満を持してリリースした581系の紹介でしたが如何でしたか? 期待を裏切らない出来栄えに大満足。Tomixは最近本当に良い車を出すようになりましたね。これからの発展に期待大です。
 こkで、一つだけTomixにお願いが・・・。あのー、急がなくて良いですから、581/583共通の文字H/M、新しいセットでリリースしてくれないですか?何故って、583用文字H/Mには「しおじ」や「きりしま」「なは」等があるのに何故「つばめ」「はと」がないのでしょうか???今回の581系セットでは「月光」「みどり」が同梱されていましたが・・・あ、そうや!、「明星」も文字マークで是非是非!!たのんます!!(w あれが出たら多分僕は「ニート」状態で毎日ニヤニヤしながら581系で(バキッ


最後に縦構図でもう一枚、カラーも良いですね。




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