Blueberry Lane ~ブルーベリーの小道から~

愛知県豊田市稲武地区「ブルーベリーレーン いなぶ」へようこそ。
ブルーベリー畑から見えるあれこれをお届けします。

開いてみたものの

2008年10月30日 | 畑しごと
 昨日今日と、ぐっと寒くなってきた稲武です。
 まだ先端が硬化しないブルーベリーの秋枝が、冷たい風に吹かれるままになっています。

 

 日中は気温20℃を超えていますが、朝晩は吐く息白く、今日19時には既に6℃。
 
 昼間の陽気に 思わず開いたブルーベリーの葉も、もう芽の中には戻れない…

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連載第3回「おいしさの秘密と努力」 

2008年10月25日 | お知らせ・イベントごと
 読売新聞豊田版「散歩道」のコーナーで記事連載しています。
 第3回「おいしさの秘密と努力」が 10月23日(水)掲載されました。
  記事は → こちら


 過去の記事はこちら→第1回「夢のブルーベリー園」(2008年6月18日掲載)
               第2回「違った味、楽しめる設計」(2008年8月13日掲載)


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雨は、降っても降らなくても

2008年10月18日 | 畑しごと
 苗を植えてもうすぐ1年になるブルーベリー畑。
 緑の山に川の音、ぽかぽかの秋晴れ、軽トラの荷台に腰掛けて熱いお茶を1杯(でも猫舌)。 

 

 去年の今頃は、この畑の施工に掛かっていました。
 雨でたまった水が畑から切れる頃にまた雨、雨…。重機がなかなか入ることが出来ず、その上 前年までは田んぼとして使われていた場所。畑の排水について本当によく考えさせられる機会となりました(懐かしい…)。

 今年は去年に比べて本当に雨が少ないです。
 (9月か、少なくとも10月には、もうちょっと降ると思ったのになあ…)
 雨の多かった去年は排水、雨の少ない今年は 用水をブルーベリー仕様に、機能的に活かせるように いま試行錯誤しています。

 雨は、降っても降らなくても、その学ぶところは 大きい。

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稲武の小菊

2008年10月13日 | 稲武まるごと
 その見事な菊に、しばらく見入ってしまいました。

 
 
 どんぐりの里いなぶ 道の駅「どんぐり横丁」の切り花スペースは、いまたくさんの菊でいっぱい!
 菊というと和のイメージや大輪菊を思う方が多いかもしれませんが、最近は花径2~3cmの花をたくさん付けるスプレータイプの小菊(コギク)も多く、活け方やアレンジメント次第で、洋にもナチュラルにもその花を添えてくれます。

 

 どんぐり横丁で、ずらりと並ぶ色とりどりの小菊にしばらく見入っていました。
 しっかりとした蕾とぴんと開いた花びらとすっと立った茎と葉。スーパーで仏花として並んでいる菊とは全然違う!
 (どんぐり横丁に並ぶ農産物は地元産ということもあって、一般にスーパーに並ぶものと比べると店頭までの輸送時間が短いことも、花の鮮度に関わる大きな違いかもしれませんが。)

 稲武ではキク生産が盛んに行われていますが、他の農作物同様、生産者の高齢化などによりその規模は年々縮小しています。
 長い茎に葉と花をしっかり付け、背筋を伸ばしぴんと立っている沢山の菊。
 稲武のキク生産の技術の高さと、それを作る方々の気迫や意気込みを見せられているようでした。

 家に帰って 買った小菊を活けようと包装フィルムをよく見たら、その花の生産者の方の名前に目が留まりました。
 2007年7月に稲武を襲ったダウンバースト(※)で菊のビニールハウスが大きく壊れてしまったこと、主になって菊を作っていたおじいさんが亡くなられたこと、今まで一面に菊が並んでいた畑の一角に今年はコスモスが咲いていること、…

 活けたばかりの小菊に、またじっと見入ってしまいました。

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 (※)ダウンバースト現象とは↓
 http://www.fukuoka-jma.go.jp/fukuoka/chosa/tatsumaki/downburst.html

バンザイカブト

2008年10月09日 | 畑しごと
 
 草取りをしていたら、ブルーベリーの木の株元でカブトムシの幼虫が出てきました。

 

 カメラを向けたら…カメラ目線でポーズ? ↓

 

 アゴをがちがちさせながら両前足を開いている彼(彼女かも)にちなんで「バンザイカブトムシ」と呼ぶことにしました。

 バンザイがメスだったらいいなあ、生まれた幼虫もバンザイするかも。そもそもバンザイ行為は遺伝形質?それともただの威嚇だったとか…
 …なんて考えている間に、バンザイは もぞもぞと土の中へ↓

 
 
 せっかくのバンザイカブトなので捕獲、IさんちのYくんに育ててもらうことになりました。
 「名前はバンザイですね。」
 はい、バンザイをよろしくお願いします。

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日本ブルーベリー協会シンポジウムレポート その2

2008年10月08日 | ブルーベリーのこと
 前半に続いて第2部、ブルーベリー生産・経営者による事例発表。
 個人の環境(土地、気候、人、地域など)を読み取り、工夫を凝らした栽培・経営が目立ちました。

 1.山形県鶴岡市 鈴木 繁治 氏
  約7ha 8000本、日本のモデル的 大規模観光摘み取り園
 2.茨城県つくば市 鈴木 太美雄 氏
  新しい取り組みの1例、消費者を取り込みながらの地域振興
 3.千葉県鴨川市 田村 省三 氏
  土建業との兼業農家、個人の能力と長所を活かした基盤整備と園作り
 4.東京都立川市 馬塲 秀雄 氏
  立川と千葉県大田原市で栽培、新しい栽培方法に多彩な売り方

 会場から出た質問に対して、4人のパネリストそれぞれの回答から↓

 Q.現在の販売方法の中心は?小面積の頃と併せて。
 A1.生果主体。まず商工会に入会し地元にPR。今年から地域に60店舗を持つスーパーから出荷の声が掛かった。
 A2.幼木期(栽培開始当初)は勤めに出ていたこともあり落果させてしまっていた。退職後からは地域のイベントに出店出来るよう行政にPR。マスコミにも取り上げられたことで、現在は観光客による摘み取り99%と直売1%。
 A3.観光摘み取り園と宅配と道の駅への出荷。土地の高低差を活かして摘み取り園を拡大させたい(氏の園は現在7箇所から成る)。
 A4.現在の販路は三越、道の駅、フルーツショップ、市場出荷(スパータン初期のみ)等。大粒のいい品種である(早生の)スパータン(の収穫後)に続く、(晩生の)ブルークロップやエリオットの特徴をお客さんに理解してもらうことが大事であり課題。
 
 ※A1(鈴木繁治氏)、A2(鈴木太美雄氏)、A3(田村氏)、A4(馬塲氏)
  
 「新しい人・多彩な人の参入がブルーベリーを広げる。新人参入が多いということはブルーベリー産業がいま伸びている産業であるということ。」
 (座長・石川駿二先生の総括より)

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日本ブルーベリー協会シンポジウムレポート その1

2008年10月07日 | この人のおしごと
 2008年10月5日、日本青年館(東京都)にて行われた、日本ブルーベリー協会のシンポジウムに参加してきました。
 内容は2部構成となっており、1部は専門家による講演、2部は全国各地のブルーベリー生産者・経営者4名のパネリストによる事例発表です。

 

 講演は、東急デパートのデパ地下果物屋さんでおなじみ ㈱ハヤシフルーツ会長 林 武幸 氏。ユーモアたっぷりの、あっという間の1時間!ピックアップフラッシュ版 講演要約でどうぞ↓

 「…この中で最近、生のパイナップル食べた人?…3人?ありゃ旨いのにね。うちの店ではね、安くて旨いよ。…最近キウイ食べた人は?…あら、こっちは結構いるね。キウイがあれだけ売れたのは、子供の弁当に入れるようにしてからだと思うんだね。だからブルーベリーも弁当に入れられるようになるといいと思うんですよ。考えて、売る。宣伝。宣伝してくださいよ。土産も試食もポケットマネーで買う、そうすると高いか安いかサービスはどうなのか身に染みて分かるんですよ。
 (お年寄りと子供の果物消費量が落ちていることについて質問を受けて)先ほどのパイナップル、キウイ、あなた方がまず果物を食べなさすぎです。おいしいものをもっと食べてください。そしてそのおいしそうなのを見て周りも食べます。出掛けるときはいつも果物持って行ってね、ポケットマネーで買って持ってって食べさせてください。そりゃ旨いよ、タダより旨いものはないってね。そうやって旨いもん食べてもらって、宣伝してください。…」

 2部の事例発表についてはレポート2で。


 ※上記文中では「ポケットマネー」としましたが、講演では「ファイブタック」か(聞き間違い?)それに近い言葉を使われ、ズボンのポケットをポンポンと叩いてみえましたので、レポート内では「ポケットマネー」と代えさせていただきました。ご了承ください。(それにしても何と言っていたんだろう…気になる)

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挿し木の鉢上げ

2008年10月02日 | 畑しごと
 4月に挿し木をした枝を、ポットに鉢上げしました。
 挿し箱から枝を持ち上げると、こんなかんじです↓

 

 根が伸びて絡んで、挿し箱の底から出てしまっています。狭い場所でいつまでも同居させてしまいました…
 これからは1人1部屋の個室、のびのび足(根)を伸ばして!

 

 箱に挿したときは「枝」だったのに、葉が出て根が出て 今は「苗」となりました。
 1本1本分けてポットに植え替えていくと、より それらしく見えてきます。
 大事に、育てます。 

 

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