Blueberry Lane ~ブルーベリーの小道から~

愛知県豊田市稲武地区「ブルーベリーレーン いなぶ」へようこそ。
ブルーベリー畑から見えるあれこれをお届けします。

日本ブルーベリー協会シンポジウムレポート その2

2008年10月08日 | ブルーベリーのこと
 前半に続いて第2部、ブルーベリー生産・経営者による事例発表。
 個人の環境(土地、気候、人、地域など)を読み取り、工夫を凝らした栽培・経営が目立ちました。

 1.山形県鶴岡市 鈴木 繁治 氏
  約7ha 8000本、日本のモデル的 大規模観光摘み取り園
 2.茨城県つくば市 鈴木 太美雄 氏
  新しい取り組みの1例、消費者を取り込みながらの地域振興
 3.千葉県鴨川市 田村 省三 氏
  土建業との兼業農家、個人の能力と長所を活かした基盤整備と園作り
 4.東京都立川市 馬塲 秀雄 氏
  立川と千葉県大田原市で栽培、新しい栽培方法に多彩な売り方

 会場から出た質問に対して、4人のパネリストそれぞれの回答から↓

 Q.現在の販売方法の中心は?小面積の頃と併せて。
 A1.生果主体。まず商工会に入会し地元にPR。今年から地域に60店舗を持つスーパーから出荷の声が掛かった。
 A2.幼木期(栽培開始当初)は勤めに出ていたこともあり落果させてしまっていた。退職後からは地域のイベントに出店出来るよう行政にPR。マスコミにも取り上げられたことで、現在は観光客による摘み取り99%と直売1%。
 A3.観光摘み取り園と宅配と道の駅への出荷。土地の高低差を活かして摘み取り園を拡大させたい(氏の園は現在7箇所から成る)。
 A4.現在の販路は三越、道の駅、フルーツショップ、市場出荷(スパータン初期のみ)等。大粒のいい品種である(早生の)スパータン(の収穫後)に続く、(晩生の)ブルークロップやエリオットの特徴をお客さんに理解してもらうことが大事であり課題。
 
 ※A1(鈴木繁治氏)、A2(鈴木太美雄氏)、A3(田村氏)、A4(馬塲氏)
  
 「新しい人・多彩な人の参入がブルーベリーを広げる。新人参入が多いということはブルーベリー産業がいま伸びている産業であるということ。」
 (座長・石川駿二先生の総括より)

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