Blueberry Lane ~ブルーベリーの小道から~

愛知県豊田市稲武地区「ブルーベリーレーン いなぶ」へようこそ。
ブルーベリー畑から見えるあれこれをお届けします。

ブルーベリーのある庭

2010年05月28日 | ブルーベリーのこと
「花や木を植えるなら、食べられるのがいい!」
 
 そんな希望から、ブルーベリーをはじめとするベリー類の人気は高まっており、書店や図書館の園芸書籍コーナーにも、ベリーをテーマにした本の新刊が目に留まります。

 庭木としてのブルーベリーの魅力は、
  春には、ドウダンツツジに似た白い花を咲かせ、
  夏には、青い甘酸っぱい果実を楽しみ、
  秋には、紅葉を見せてくれること。

 先日、ガーデニングにブルーベリーが取り入れられている、素敵なお庭を見つけましたのでご紹介します。

 1つ目は、愛知県豊田市にある「ガーデンミュージアム花遊庭」にて。
 「ジャンクガーデン」がテーマの 一角に植えられたブルーベリー↓

 

 右隣のハウス脇にはツルバラも植えられていて、今後が楽しみなガーデンです。 

 2つ目は、先日開催された「とよたガーデニングフェスタ」での
 寄せ植え、「Berry Garden」↓

 

 ブルーベリーの足元には、レースラベンダーやバラ、マーガレットなどが配置され、順番にお花が楽しめるようになっています。
 ほかに、ヘデラやオレガノなどのグリーンも。

 組み合わせ方も、お庭や鉢によっていろいろ。
 ブルーベリーは、ガーデニング素材としての魅力もいっぱいです!

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ブルーベリーの年輪

2010年03月16日 | ブルーベリーのこと
 ブルーベリーは木です。そして年輪もあります。
 ただ、一般的に言われる「年輪で木の年齢がわかる」とは当てはまらないところがあります。
 それは、ブルーベリーの特徴のひとつである「ブッシュ(やぶ)状」と呼ばれる樹姿と関係があります。

 スギやヒノキ、モモやカキなどの木のように 1本の幹から枝が分かれるのでなく、ブルーベリーは株元から何本もの枝が毎年伸びて「ブッシュ」のかたちになります。
 つまり、ブルーベリーの年輪が示すものは木自体の年齢ではなく、株元から伸びてきた枝毎の年齢、ということになります。
  

 ↓植え付け5年目のブルージェイから切ったもの

 


 ↓植え付け6年目のデュークから切ったもの

 

 一般的な木の年輪において、寒暖のある四季がはっきりしている日本などでは、色の薄い部分は春から夏にかけて作られたところ、色の濃い部分は夏から秋にかけて作られたところなのだそうです。
 (また、成長によっては毎年出来ない場合もあるそうです。)

 ところで、上の2つの年輪は何年と読むべきか…


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まず紫、そして青

2009年06月15日 | ブルーベリーのこと
 ブルーベリーレーンいなぶのブルーベリー、収穫1番手のアーリーブルーがようやく着色してきました。 

 

 ブルーベリーの名は、その果実が青色をしているところからそう呼ばれるようになったようです(わかりやすい!)。
 日本では紫色に塗られた絵が多かったりと、ブルーベリーといえば紫色のイメージが強いように感じるのですが、熟したブルーベリーの色は学術的には“明青色”や“紫青色”などとされています。

 緑色の果実のひだひだ部分“がく”の辺りから紫色に変わっていき、赤紫色の面積が次第に増え、そしてだんだんと全体が青色になっていきます。

 

 ちなみに青色になるのは“果皮”で、果実の中まで青色ではないんですよ。
 次にブルーベリーを食べるときには、その前にぜひ果実を半分に割って見てください。同時にたくさんの“たね”にも気づくはずです。

 この“たね”のお話はまた後ほど。

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ぶんぶんぶん

2009年05月20日 | ブルーベリーのこと
 Welcome!

 

 桜が咲いた頃からこの辺りで最もよく見かける蜂(マルハナバチの一種でしょうか)は、ブルーベリーの花にもやって来ます。
 ブルーベリーの花は小さく蜜も少ないからか、蜂はじっと止まって蜜を吸うという感じではありません。1つの花に顔を突っ込んだと思ったらすぐ次の花、次の花へとせわしく飛び回っています。
 
 ブルーベリーレーンいなぶのハイブッシュブルーベリーの開花はもうそろそろ終わりですが、続いてラビットアイが咲き始めています。

 引き続きもうひと働き、頼む!

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ブルーベリー開花

2009年05月01日 | ブルーベリーのこと
 ようやくブルージェイも開花です↓(4/27撮影)

 

 3月中旬の暖かさで花芽のゆるみも早かったのが一変、特にここ2週ほどの低温(数日前には朝0℃なんて日も)で、開花ものんびりペースに。
 パトリオット、アーリーブルーに続いて、ブルーゴールド、ブルージェイもようやく咲き始めました。

 蕾のうちはピンク色でも、咲くと白い花、なんて品種もあります。
 ピンクの差した蕾を見ながら、マニキュアぬったみたい、と眺めています。


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立春芽

2009年02月05日 | ブルーベリーのこと
 立春を過ぎて、暦の上では春到来。
 最近は日中が本当にあたたかで(日陰はしっかり寒いですよ)、外で仕事をするには好条件ですが、あまりにあったかい日が続いて心配になるくらい…

 稲武のブルーベリーの花芽は、連日の陽気で少し大きくなってきました。
 
 

 ぷっくりと丸みのある赤い芽が花芽、左の枝の上部にある黒っぽくボサボサしたかんじのものが葉芽です。
 上の写真、ブルージェイの枝約50cmに、花芽がその数22個!(子沢山…)

 ぽかぽか陽気に、お芽出たい 立春の冬芽。

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紅葉赤葉朱葉橙葉

2008年11月18日 | ブルーベリーのこと
 下の写真はブルーベリー畑。左から、赤色の2列、橙色(だいだいいろ)と朱色の2列、赤紫色の2列。
 (株元はちらほら緑色)↓
  
 

 上の写真はブルーベリー畑。左から、デュークが2列、ブルージェイが2列、ブルークロップが2列。
 (株元は元気いっぱいのスギナ…)

 稲武で 北部ハイブッシュブルーベリーの葉が紅葉する頃、同じ稲武のシダレザクラは、ひと足早くその葉をすっかり落としていました。
 
 

 夏の間、あんなに大きな日陰をつくっていた枝の間から、向こう側の山々の紅葉と秋晴れの空が見えました。

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ブルーベリー紅葉(こうよう)

2008年11月09日 | ブルーベリーのこと
 稲武のブルーベリーも、紅葉(こうよう)の見頃を迎えました。
 ブルーベリーレーンいなぶの北部ハイブッシュブルーベリー14品種を一望できる園でも、品種によって赤やオレンジ、紅色のような色から赤紫のような色まで、その葉を色とりどりに染めています。

 

 染めている といっても、緑色の葉が赤い色に覆われたというよりは、緑色の色素が減っていることがその理由です。

 秋になって気温が下がるにつれて、根からの水分吸収や、葉から枝の間での水や養分のやり取りが少なくなります。葉では光合成によって糖分などが作られていますが、これらが枝に流れなくなるので、どんどん葉にたまっていきます。
 これまで葉に蓄えられた糖分は、酵素の働きで赤や黄色になる色素に変えられていきます。そして、葉を緑色に見せている「クロロフィル」という物質が、紫外線などによって分解されることで緑の色素が減り、赤や黄色の色素が目立って見えてきます。これが、緑色の葉が赤色へと変わっていくように見えるわけです。

 うんちくはさておき、緑色だったイチョウも日に日に黄色くなってきています。
 稲武の山も、ところどころ赤や黄やオレンジに変わってきました。

 

 もうそろそろ大井平公園に行かなくちゃ!

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日本ブルーベリー協会シンポジウムレポート その2

2008年10月08日 | ブルーベリーのこと
 前半に続いて第2部、ブルーベリー生産・経営者による事例発表。
 個人の環境(土地、気候、人、地域など)を読み取り、工夫を凝らした栽培・経営が目立ちました。

 1.山形県鶴岡市 鈴木 繁治 氏
  約7ha 8000本、日本のモデル的 大規模観光摘み取り園
 2.茨城県つくば市 鈴木 太美雄 氏
  新しい取り組みの1例、消費者を取り込みながらの地域振興
 3.千葉県鴨川市 田村 省三 氏
  土建業との兼業農家、個人の能力と長所を活かした基盤整備と園作り
 4.東京都立川市 馬塲 秀雄 氏
  立川と千葉県大田原市で栽培、新しい栽培方法に多彩な売り方

 会場から出た質問に対して、4人のパネリストそれぞれの回答から↓

 Q.現在の販売方法の中心は?小面積の頃と併せて。
 A1.生果主体。まず商工会に入会し地元にPR。今年から地域に60店舗を持つスーパーから出荷の声が掛かった。
 A2.幼木期(栽培開始当初)は勤めに出ていたこともあり落果させてしまっていた。退職後からは地域のイベントに出店出来るよう行政にPR。マスコミにも取り上げられたことで、現在は観光客による摘み取り99%と直売1%。
 A3.観光摘み取り園と宅配と道の駅への出荷。土地の高低差を活かして摘み取り園を拡大させたい(氏の園は現在7箇所から成る)。
 A4.現在の販路は三越、道の駅、フルーツショップ、市場出荷(スパータン初期のみ)等。大粒のいい品種である(早生の)スパータン(の収穫後)に続く、(晩生の)ブルークロップやエリオットの特徴をお客さんに理解してもらうことが大事であり課題。
 
 ※A1(鈴木繁治氏)、A2(鈴木太美雄氏)、A3(田村氏)、A4(馬塲氏)
  
 「新しい人・多彩な人の参入がブルーベリーを広げる。新人参入が多いということはブルーベリー産業がいま伸びている産業であるということ。」
 (座長・石川駿二先生の総括より)

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