Blueberry Lane ~ブルーベリーの小道から~

愛知県豊田市稲武地区「ブルーベリーレーン いなぶ」へようこそ。
ブルーベリー畑から見えるあれこれをお届けします。

FMとよた ラジオラブィート出演

2008年06月28日 | お知らせ・イベントごと
 6月27日(金)、エフエムとよた ラジオ・ラブィートの「サンセット・786」番組内に出演しました。

 
 約束の時間に豊田市若草町のスタジオに伺うと、番組のパーソナリティの葵さんは生放送中。
 出番までの約30分、冷たいお茶をいただきながら、局の方との話の中身は
 「稲武といえば御菓子屋“松月”のわらびもち!」
 「子供と行った平谷のキャンプ場の通過点が稲武でね。」
 「カレーと音楽の番組ですか?カレーにブルーベリー入れるとおいしいんですよ♪」
 「あっ打ち合わせ?普段通り話してもらえればそれでいいですから(^^)」

 「おねがいしま~す」と呼ばれてスタジオに入ってヘッドホンして音楽のボリュームが下がって「えっ、もう??」

 放送中は、ブルーベリー摘み取り園「ブルーベリーのこみち」開園案内と、ブルーベリーの食べ方やブルーベリーを育てるということについても、一緒にお話する時間をいただきました。

 パーソナリティーの葵さんは、私たちの話を聞きながらパンフレットを読み、ブルーベリーの試食をし、CDを替え、また話を聞きながらパソコンをチェックして寄せられたメッセージを読み上げて、我々の話をまとめる…スゴイ。

 帰り道、放送を振り返って言い忘れたことを思い出しました。
 「ブルーベリーのおすすめの食べ方といえば、皮、剥かないで下さい!」

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梅雨の青

2008年06月24日 | ひとりごと
 梅雨です。

 続く雨と雲りの日々、今日は数日ぶりに晴れて空の青が見えました。
 でも、今が盛りのあじさいの青は、雨に打たれながら薄暗い空の下でなお明るく映える と私は思っています。
 風がざあっと吹いて 上からぼたぼたっときた雫に、おっ これぞ青時雨、と見上げたら、幾つも走る電線… 急に現代社会に引き戻されたようなギャップにちょっと笑ってしまうひと時。  

 そして われらが夏の青、ブルーベリーも、私たちの急かす気をよそに徐々にマイペースに、その実をひとつひとつ青くしています。

 雨が、天気が、気温が、日光が、他にも沢山の自然が重なり合って、自然の「青」ができています。人の決めたカレンダーは気にせず、条件の重なった その時に。

 なので もう少し、収穫まで待ってあげてください。

 


 ※青時雨(あおしぐれ):夏の季語。若葉の鮮やかな木々に降りたまった雨がぽたぽた落ちること。


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もうちょっとガマン

2008年06月22日 | ブルーベリーのこと
 豊田市野入町にあるブルーベリーレーンいなぶ のブルーベリーも、数日前からようやく極早生品種の果実に青色が差してきました。
 

 上の写真のように、ブルーベリーは 緑色→ピンク色→濃青色 と熟していきます。
 果実の裏まで全体が真っ青に色が付いた頃が、完熟を見分けるひとつの目安です。
 
 まだかまだかと待ちきれない思いをぐっとこらえて、完熟まで待ちましょう。
 美味しさも大きさもぐぐっと!違うんですよ(^^)

 完熟のブルーベリーを食べるまでに注意することは、鳥と犬(ほんとです)に先を越されること!
 お庭やベランダでブルーベリーが青く色付く日を待っていらっしゃる方は特に、朝摘みのパリッとした美味しいブルーベリーのために、鳥より早起きしてくださいね!

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CBCラジオ番組中継

2008年06月20日 | お知らせ・イベントごと
 CBCラジオ番組「ツー快!お昼ドキッ」、6月20日の「1分間クイズ」のコーナーはブルーベリーのこみちからの中継。
 前回(3/4~6)の放送にも出演された稲武商店街の方々も応援に来てくださいました。 
 
 そしてこの日は、レポーターの沢さんのお誕生日だそうで、ブルーベリーをたくさんのせたデコレーションケーキでサプライズ。
 放送終了後は、みんなでブルーベリーソースたっぷりのアイスクリームに、ブルーベリージュース、もちろん摘みたてのブルーベリーと、ひと足早く 稲武産ブルーベリーを堪能しました!

 

 稲武地区内で先駆けて、川手町ではいま北部ハイブッシュ系の品種が収穫最盛期を迎えています。
 今日は5品種を持って来ていただいて、みんなで食べくらべ。
 「こっちの方があまいよ。」
 「こっちは大きくて食べごたえある!」
 「ちょっと酸味があるくらいのこれがいいなぁ。」

 

 放送時間より、その後の試食会の方が時間も長く、盛り上がっていたかも?
 梅雨の雨雲の切れ間に、ブルーベリーを囲んで楽しいひとときを過ごしました。

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ピートモスまく人

2008年06月18日 | ブルーベリーのこと
 

 畑を作るとき、まず土壌改良から始まります。特に木は一度植えたら後から土を変えることは難しいので、植える前に、畑がその木にあった環境であるかどうか、どこを変えたら良いのか調べます。

 ブルーベリーは酸性土壌を好みます。
 そのため、無調整(ここがポイント)のピートモスを土に混ぜ込むことで土を酸性に保ち、ブルーベリーの好む環境を作ります。
  
 ※市販のピートモスには、「酸度調整済み」と「無調整」のものがあります。酸度調整済みのピートモスにはアルカリ性に近いものもあるので、酸性土壌を好むブルーベリーの土作りには無調整のピートモスを使用します。

 その後、土とピートモスをトラクターでよく攪拌。
 近くに住むKのおじさん、ありがとうございます。↓
 

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ベリー談義

2008年06月15日 | ブルーベリーのこと
 聞かれて困った質問があります。
 「いちごとブルーベリーはどっちがおいしい?」

 

 豊田市内のスーパーでも、国産ブルーベリーの生果が店頭に並ぶようになりました。
 ブルーベリーレーンいなぶも、ブルーベリー摘み取り園「ブルーベリーのこみち」開園を控え、広告を出したり、取材を受けることが増えてきました。
 視察にみえたある方から聞かれて困った質問があります。
 「いちごとブルーベリーはどっちがおいしい?」

 植物分類学的に、いちご ことストロベリーとブルーベリーは他人です。
 では「ベリー」とは何か? これは果汁の多い小果実を指すもので、植物学的な分類を指す名称ではありません。
 つまり、ストロベリー(バラ科イチゴ属)、ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)、ラズベリー(バラ科キイチゴ属)、グーズベリー(スグリ科スグリ属)は、植物分類上からは全く別の種類となるのです。
 
 スイカ(ウリ科スイカ属)とメロン(ウリ科キュウリ属)のどちらがおいしいかはそれぞれの好みがあるように、いちごとブルーベリーもそれぞれの特徴と良さがあります。ただ大きく違うのは、ブルーベリーが好み というほど、くだものとして生のブルーベリーを食べたことのある人が少ないこと…
 
 ジャムのイメージが強いブルーベリー。しかし最近ではケーキ屋さんをはじめ製菓材料としての生果や冷凍果の利用も増えてきています。
 ブルーベリーの品種改良はどんどん進んでいます。果物として食べておいしいブルーベリーのために です。
 
 稲武のブルーベリーは、冷涼な気候を活かして、皮ごと種ごと食べてもおいしいハイブッシュ系の品種を多く栽培しています。
 今年の夏は、完熟のくだもの ブルーベリーを食べに、ぜひ稲武へお出かけ下さい!

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 ※上の写真は、おいしいからと連れて行ってもらいながらあまりの行列に入るのを断念した京都のケーキ屋さんのタルト(周囲の視線を感じながらウインド越しに撮影)です。

子守り

2008年06月11日 | この人のおしごと
 私たちのブルーベリー畑の 向かいの田んぼで草刈りをしていたMさんと、10時のお茶を一緒にしました。

 Mさんの畑には、いろいろな野菜や果樹、花がいっぱい!
 特に 実ものが好きだと言うMさんの田んぼの畦(あぜ)には、柿、キウイ、ポポ、クリ、花桃などが植えられています。
 きれいに草が刈られた 傾斜の急な畦には、ところどころ刈り残しが?…よく見るとフキにゼンマイ、わらび、こごみ、ショウブ、かわいい花を咲かせる草も、刈らずにとってありました。

 「そこ、足もと気をつけてね。」↓
 

 しゃがんで、畦の草を退かしたMさんの手の陰から姿を見せたのは、白い泡!↓

 
 「これ、モリアオガエルの卵。いつもは木の上に産むんだけど、最近はこんなとこに産んじゃって。ひからびちゃかわいそうだし、こんな目立つとこにあったらすぐにカラスにやられちゃうから、刈った草被せてんの。」

 モリアオガエルは、4月から7月に 水面に張り出した枝先や草の上に白い泡状の卵塊を産みます。そこでふ化したオタマジャクシは泡の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊と一緒に下の水面へ次々と落下して水中で成長します。カエルの姿になってしばらくは水辺にいますが、やがて山地の森林で生活を始めるのです。

 こうして Mさんの田んぼの畦では、花に山菜に果樹に、水の生き物も大切に育まれています。

 「そっちのぞいてごらんよ、ドジョウがいるよ。」

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草刈りに見る生物多様性

2008年06月08日 | 環境について考えごと
 「畦(あぜ)草を刈ったら、草は積みっぱなしじゃ困る。畦が崩れるで。」
 「草の下の土がふかふかになってくる、ということですか。」
 「刈り草を積んどけば、その土が肥えてくる。微生物が増えてきて、ミミズが増える。そのミミズをエサに、モグラが増える。」
 「確かに、モグラが走り回った畑は穴だらけですもんね。」
 「モグラを追って、ヘビが走る。走り回った畦は、穴だらけで土も崩れる。これが田んぼの畦だったら、隣の水が漏れてくることになる。」
 「この畑はもうモグラの穴だらけですけど、モグラを減らすにはどうしたらいいんですか?」
 「ヘビがいたら、殺さず放っとけばいい。モグラを食べてくれるで。」
 「その結果、ヘビが増えるわけですよね。 複雑だな… 」

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 2010年 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催地を愛知県名古屋市に正式決定↓ http://www.asahi.com/science/update/0530/TKY200805300299.html