1幕<矢の根>
新しい年を祝う祝祭狂言。
父の敵討ちに備え、大きな矢の根を研ぐ「曽我五郎」(橋之助)のもとに
年始の挨拶に訪れた「大薩摩文大夫」(男女蔵)。
大薩摩文大夫が持参した縁起物を枕に敷いて見た初夢は
助けを求める兄「曽我十郎」(翫雀・かんじゃく)の姿。
飛び起きた五郎は馬士から馬を奪い敵のもとへ向かいます。
2幕<墨染念仏聖 法然上人譚>
浄土宗を開いた法然。
今年法然上人の八百年大遠忌(だいおんき)を記念しての新作歌舞伎。
3幕<連獅子>
親獅子の「翫雀」と仔獅子「壱太郎」の舞いが見せ場。
10月2日でした、初日の観劇とは珍しい
メインは<法然上人譚>で、藤十郎見たさに足を運ぶ人が多いとか。
役者も藤十郎中心の一座のよう。
法然役の「4代目坂田藤十郎」は扇千景の夫で中村玉緒は妹。
藤十郎の子供は「五代目中村翫雀」、
翫雀の子供は「壱太郎」、
というわけで、この十月大歌舞伎は藤十郎一族三世代が揃ってます。
藤十郎の屋号は山城屋。
三田寛子の夫である橋之助の屋号は成駒屋。
橋之助の3人の息子も歌舞伎役者になるんでしょうね。
香川照之の歌舞伎デビューにしろ
歌舞伎の世界における血の重さというのでしょうか
ずっしり感じさせられます。重い
今年の春に行った「猿之助八十八撰の内 獨道中五十三驛」(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
歌舞伎も、より娯楽性を求めるなら、こういう「スーパー歌舞伎」が面白いね。
十五役の早替り、化け猫の怪奇など
アップテンポで楽しく驚きいっぱいの現代風歌舞伎。
行灯の油をなめる毛むくじゃらの化け猫の姿など
怪談話全盛の「江戸時代」を彷彿させてました。
余談ですが夜な夜なレジ袋をペロペロペロペロなめまくる猫がいるよ。コワ~イ
けっこう面白いものなんですね。
スーパー歌舞伎?早変わり、面白そう、、、
伝統を息子に継がせたい、香川照之の
気持ちがわかるかも、、、、
十月大歌舞伎も現代風舞台芸術や演出やらも楽しめるしね。
伝統を守るだけで昔のままでは見る人も増えないし。
香川照之、行動的で見直したよ。(上から目線)