このCDでウードのタクシームを弾いているサフワット・ムハンマド・アリーは華やかなテクニックは見せませんが、心に染み入るいい演奏をします。驚いたのが、3.のクルドのマカームによるタクシームの演奏の出だしの部分が、薩摩琵琶の最もよく用いられる手(フレーズ)によく似ていたということです。
実際の音楽的共通性はまったく無いに等しい薩摩琵琶とウードですが、音の間(ま)とか、低音弦をドローン的に使う部分など、ときどき「やはり似ているなあ」と感じることが多いです。
ウードは三味線や琵琶、シタールとは異なり、直接的なサワリ発生装置は持っていませんが、奏法によってはサワリ的な雑音成分を感じさせることも多いです。リーシャを響板バチバチと当てまくる奏法では噪音成分も増え、ますます共通性のある音になります。
明治時代の薩摩琵琶の名人、永田錦心のSP盤の演奏を聴いていると、一瞬16世紀ヨーロッパのリュートのフレーズによく似た部分があって驚いたこともありました。
実におもしろいものですね。
実際の音楽的共通性はまったく無いに等しい薩摩琵琶とウードですが、音の間(ま)とか、低音弦をドローン的に使う部分など、ときどき「やはり似ているなあ」と感じることが多いです。
ウードは三味線や琵琶、シタールとは異なり、直接的なサワリ発生装置は持っていませんが、奏法によってはサワリ的な雑音成分を感じさせることも多いです。リーシャを響板バチバチと当てまくる奏法では噪音成分も増え、ますます共通性のある音になります。
明治時代の薩摩琵琶の名人、永田錦心のSP盤の演奏を聴いていると、一瞬16世紀ヨーロッパのリュートのフレーズによく似た部分があって驚いたこともありました。
実におもしろいものですね。
琥珀色の夜~バグダッドのウードワールド・ミュージック・ライWorld Music Libraryこのアイテムの詳細を見る |
邦楽全曲集特選(7) 琵琶琵琶,永田錦心,榎本芝水,大館錦棋,湯浅半月,島田錦央,吉村岳城コロムビアミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |