イスタンブールのガズィ大学で教鞭をとる、ウードに関する博士号を持つ学者であり演奏家です。繊細な音使いで知られます。(もともと西欧音楽を学んだ人ですが、トルコ伝統音楽に関心を持って以降、伝説的ウード・マスターのジヌチェン・タンルコルルの弟子に師事しました)。ここではシェリフ・ムヒエッディン・タルガンの難曲を楽々と演奏しています。
タクシームも繊細で良いですね。
ウードに関する本も執筆しています。以下は彼女のウェブサイトです。
http://w3.gazi.edu.tr/web/gulcin/
タクシームも繊細で良いですね。
ウードに関する本も執筆しています。以下は彼女のウェブサイトです。
http://w3.gazi.edu.tr/web/gulcin/
ギュルチン・ヤフヤさんの演奏と演奏曲、とても構成力・構築力がありますね。右手のミズラップさばきも非常に多彩で、感心させられます。
この方が著わされた "UD METODU" というCD付き(掲載曲の一部を模範演奏)の教則本を持っています。
使用チューニングは(エマズさんが「替え弦」のページで紹介されている『古典チューニング』ですね)、隣のコースとはすべて完全4度で行なっていくもので、これだと難なく「ピタゴラス音律」が実現できますし、「ミーントーン音律」にも対応できるようです。
楽譜を見ると、移調されているようなのですが。。。一般のギター用の楽譜も実音に対して1オクターブ高く記譜されますが、ヤフヤさんのウードの御本も実音よりも高く(1オクターブ + 数度)記譜されているようです。
ルネサンス・リュートの「Gチューニング」と共通(記譜は1オクターブ違いますが)の部分があり(1コース= G、2= D、3= A ... 4~6コースも半音違うだけ)、リュート弾きにとっては非常に助かります。
Mutlu Torun氏の教則本・教則ビデオも「古典チューニング」を採用されているようですが、トルコ・ウードではより一般的なのでしょうか。。。
草 々
ギュルチンさんの教則本をお持ちなんですか。よろしいですね。
そうですね、トルコ・ウードではかなりこの古典チューニングを採用する人がいます。とは言いましても、やはり主流ではないようですが。
なるほど、ルネサンス・リュートの「Gチューニング」と共通の部分があるわけですね。
このあたりもウード~リュートに伝播する際に共通したものがあったのでしょうね。