ジョン・ビレジクジャンの演奏(1983年)をコピーする企画ですが、やっとパート2ができました。とりあえず音取りをしただけなので、スムーズでなかったり、音の粒が揃っていない箇所はどうかお許しを。テンポは110ほどです。
この部分で難しいのは、00:00:09~00:00:10あたりの、このフレーズすべてを2コース弦のみで弾くところです。ビレジクジャン氏の演奏DVDは例によって顔ばかりで手がまったく映っていない場面が多いのですが、この部分もはっきり見えませんが、わずかに手がネックジョイント付近に駆け上がるような様子が見えます。ということと、音が一体感がある感じからいってこれは間違いないと思います。ギター的に考えると普通は後半の3つの音はまず1コースに移動するはずです。無理が無く弾けます。ところがやはり音色が変わってしまうのを避けるためでしょう、この実に弾きにくい2コース弦をすべて上に駆け上がるやりかたにしています。これはサズ的な奏法とも言えるかもしれません。(サズも主に1コースをメロディで使用するために、かなり腕が指板上を上下する奏法です)
このアレンジはまさにビレジクジャン氏のアレンジの妙が味わえます。
また、全編を通してかなりサウンドホール寄りの位置で弾いています。ピックガードを無視している感じになります。ゴリゴリしたアタック感よりも、ふくよかで豊かな響きを主眼としているようです。
今回はアラブ・ウードを使用しました。チューニングは低い方からD,G,A,D,G,Cです。