昨日の記事に書いたように、ウードのサウンドホールは3つが基本ですが、1つのみのものも存在し、また、多くの演奏家がこのタイプを使ってもいます。ウードの世界にもバイオリンのストラディバリウスとも呼ばれるような過去の銘器も存在します。その中の一つであるナハト・ウードにもこの1孔タイプが存在しますし。サウンドホール周りだけだと、一見普通のギターと同じように見えます。
多くの方が「音色の違いはあるのか?」とお聞きになります。来店されたお客様には実際に2種類を弾き比べたり、あるいは3サウンドホールのウードの小孔2つをダンボールなどでカバーしたりして「実験」をお見せすることもあります。そうすると、皆さん「なるほど。確かに違う」と納得されます。
乱暴に言うと、3孔タイプは音がよく「まわる」感じ、1孔タイプはもっと直接的な感じ、といったところでしょうか。音がよく「まわる」というのは、まるでステレオスピーカーの前にいるような感じで、言わば音場が広がったような感触です。一方、1孔タイプの直接的な音というのは、モノラル・スピーカーの前にいるような感じです。
サウンドホールに向かって声を出してみると、その反響具合がよくわかって面白い実験となります。この場合も3孔タイプは大変特徴的に音を拡散させます。
どちらが良い、というのではなく、キャラクターの違いで、目指す音や目的によって取捨選択すべきもの、と思います。実際に両タイプを使い分ける演奏者が多いですし。
ただ、どちらか一つ「よりウードらしい音」を選べ、となったら、3孔タイプでしょうか。あの音場感覚は1サウンドホールのギターとはかなり異なりますから。
多くの方が「音色の違いはあるのか?」とお聞きになります。来店されたお客様には実際に2種類を弾き比べたり、あるいは3サウンドホールのウードの小孔2つをダンボールなどでカバーしたりして「実験」をお見せすることもあります。そうすると、皆さん「なるほど。確かに違う」と納得されます。
乱暴に言うと、3孔タイプは音がよく「まわる」感じ、1孔タイプはもっと直接的な感じ、といったところでしょうか。音がよく「まわる」というのは、まるでステレオスピーカーの前にいるような感じで、言わば音場が広がったような感触です。一方、1孔タイプの直接的な音というのは、モノラル・スピーカーの前にいるような感じです。
サウンドホールに向かって声を出してみると、その反響具合がよくわかって面白い実験となります。この場合も3孔タイプは大変特徴的に音を拡散させます。
どちらが良い、というのではなく、キャラクターの違いで、目指す音や目的によって取捨選択すべきもの、と思います。実際に両タイプを使い分ける演奏者が多いですし。
ただ、どちらか一つ「よりウードらしい音」を選べ、となったら、3孔タイプでしょうか。あの音場感覚は1サウンドホールのギターとはかなり異なりますから。