大阪市交通局の平成16年度決算 2005-11-11 21:24:38 | NEWS 交通事業の財政状況「バス事業では、労働集約型の事業であるため、人件費を中心とした多額の諸経費、これらが要因となって経営を圧迫しています。」 収入が256億円にもかかわらず、支出が269億円で、差し引き13億の赤字。累計で519億も出している。 平均年収800万の運転手では赤字になっても仕方がありませんと、経営努力を放棄した決算発表は民間ではとても考えられませんね。
ウォーター・ビジネス 2005-11-11 21:09:22 | BOOKS 中村靖彦 「ウォーター・ビジネス」 岩波新書 2004.02.22. 水は限られた資源。地球上の水の量は、およそ14億立方キロある、と言われている。そのうちの97.5%が海水であり、淡水は2.5%である。比較的利用しやすい河川や湖などにある量は、地球上の水のわずか0.01%、およそ0.001億立方キロとなる。 地球上に存在する水を風呂桶一杯の水と仮定すると、人間が自由に使える水は、わずか一滴に過ぎない。しかも、この地球全体からみれば、ごくわずかな水が、公平に分配されていない。 「いま世界で、安全な飲料水に接することができない人たちが、およそ11億人。衛生的なサービスを受けることができない人たちは、24億人。これでは病気にさらされてしまいます。」(ピーター・グリック) 「水の厄介な点は、それが少しも増えないことだ。いま地球上に存在する水の量は、先史時代と変わっていない。」(マルク・ド・ゲィリエ) 「農業製品は水資源を多量に投入してできた産物である。」(嘉田由紀子)。 自給率40%の日本は、非常に多くの食料を海外に依存している。当然、海外で栽培された穀物や肥育された家畜にも、大量の間接水が使われている。つまり、日本が食料を輸入する、ということは、同時におびただしい量の水も輸入している、ということになる 。間接水の輸入量がアメリカからは一年に389億立方メートル、オーストラリアからは89億立方メートル、そしてカナダからは49億立方メートルである。総輸入量は、640億立方メートルにのぼる。この数字は、日本国内の農業用水の量に匹敵する。 間接水の輸入量を一人当たりにすると、一年間におよそ500立方メートルとなる。日本人の水資源使用量は、生活用水に一人当たり30立方メートル、工業用水の淡水使用量が110立方メートル、そして農業用水が460立法メートルで、合計690立方メートルとなっている。日本は、毎年これに近い量を、食料のために海外から輸入していることになる。 日本は、世界でも大変な水消費大国である、ということができる。