Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

「はやぶさ再突入カプセル」などいろいろ見学

2010年08月01日 | イベント・観覧レポート
相模原の市立博物館で公開された「はやぶさ再突入カプセル」を見に行ってきました。

朝8時に現地着してみると、すでに入場待ちの長い列。
まあこういうときは毎回「夏コミケの入場待ちを思えば・・・」と考えるようにしてるので、
案外と苦になりませんでしたが(笑)。
帽子やタオル、暇つぶしのアイテムなどの用意も慣れてますしね。

ようやく入口手前まで進むと、既に行列は道路の反対側まで達してました。

これは早めに来て正解だったなー。

入口はこんな感じで、残念ながら場内は撮影禁止です。

私の見学中にもどこかのおじいちゃんがケータイかなんかで写真を撮ったらしいのですが、
監視員が飛んできてデータを消させてたみたいでした。

室内には陳列ケースが6つあって、そのうちひとつだけが地上実験用のテストモデル、
残り5つが実際に帰還した再突入カプセルでした。
決して大きなものではないけれど、これが地球から出発して月の向こうの天体まで到達し、
そして地上に戻ってきた唯一の人工物だと思うと、やはり特別な感慨を覚えてしまいます。

パラシュートや内部機器は思ったよりきれいでしたが、外部のカプセルを構成する
ヒートシールド部分はさすがに焼け爛れた感じで、塗装のハゲが痛々しいものでした。
逆に言えば、あの傷みかたでよく中身が無事だったなーという感じ。
そこをうまくやるのがJAXAの仕事とはいえ、よくぞ予定どおりに働いてくれました。
おかげでいま我々が、その成果を目にすることができるというわけですね。
うんうん、みんな遠くからよく還ってきてくれたもんだ。

・・・などと思っているうち、もう出口についてしまいました。
混雑のため歩きながらの見学なので、賞味5分程度でおしまいです。

じっくり見られないのは残念ですが、まあさっきの行列を見れば仕方ないですね。
8月の筑波宇宙センターでの展示を皮切りに、今後は丸の内オアゾなど各所を巡っての
公開が予定されているそうですから、いずれはゆっくり見られるようになるでしょう。

カプセルを見たあとは向かいの宇宙科学研究所に移動して、キャンパス特別公開を見学。
はやぶさ関連では実物大模型のほかにイオンエンジンや説明パネルが出てましたが、
むしろ今回の見ものはイカロスのほうでした。

こちらは予備のイカロス用ソーラーセイル。展開時の4分の1の部分です。

素材は薄くて強靭な特製ポリイミド樹脂膜にアルミを蒸着したもので、耐用年数はおおむね
10年程度を見込んでいるとのこと。
これを細長く折りたたんで、手前の円筒部分に巻きつけると「イカロス」の本体部分が完成です。

こちらはセイルを巻きつけた状態の本体テストモデル。

中身の部品等が入ってない以外は、本物とほぼ同等品だそうです。
本体のスピンにあわせて右の黒いゴムローラーみたいなのが回転して、少しづつ
ソーラーセイルを繰り出していくのだとか。

そして全部開くと、写真等でおなじみのこの形になります。

さっき見た1枚が4分の1なので、全部開いた姿は相当大きく見えるでしょう。
DCAMで撮った写真も良かったけど、できれば宇宙に行って直接見てみたい・・・。

また、ISSで野口さんが着用した服も展示されてました。


胸元には野口さんの名と第22次長期滞在と記されたミッションパッチつき。

日英露の3言語で併記してあるのが、国際宇宙ステーションらしいところです。

屋外では無人探査ローバーの走行とマジックアームの操作実演。

遠隔操作で見事に石を拾って見せました。

このアンテナはニュースなどで見たことのある人も多そうですね。
オーストラリアのウーメラ砂漠でカプセルのビーコンを探知したアンテナです。

横のテントでは探査装置を並べて、実際にキャッチしたビーコン音も流してました。

それでは最後に、博物館の横に出ていた露天で買ったおみやげの数々をご紹介。

まずはこちら、その名も「イトカワアゲパン」。

おもいっきり便乗商法じゃないですか!

そして袋を開けると、中は普通のアゲパンでした・・・イトカワの形ですらないし(^^;。

味も普通のアゲパンです。ちなみにマグカップはJAXAで買ってきたもの。

次は地元名産という酒まんじゅうですが、思わず「なに、これ?」と言いたくなるデザイン。

いちおうはやぶさの形を焼印で押しているのですが、なんといえばいいのやら。
味も当然、普通の酒まんでした。味はともかく、デザインは一考の余地ありですね。

次はこちら、見てのとおりのはやぶさせんべい。大は一枚、小は五枚入りです。

こちらはきちんと(?)はやぶさの絵がくっついてます。
どうせ乗っかるなら、せめてこのくらいはやって欲しいものですね。
これなら一応、はやぶさ見物のおみやげとしても通用しそうです。

これを作った風林堂さんのブログでは、店長さんがはやぶさせんべい誕生のいきさつや
販売当日の様子などを書かれてます。
はやぶさの姿をくっきり写した「ぷりんたぶるせんべい」のことも紹介してますよ。

ちょっとせんべいの大きさがわかりにくいので、何かと比較してみましょうか。
・・・ということで比較用に「マイマイ新子と千年の魔法」のDVD(笑)を用意してみました。

このトールケースとせんべいの大が、だいたい同じ大きさなのがわかりますね。

さらに小さいせんべいを、同じ片渕監督作品の「アリーテ姫」のDVDと並べてみました。

ここまでやると、はやぶさにかこつけて好きなアニメを売り込んでるのがあからさまですが(^^;
まあ商品自体も便乗してるんだし、そこにさらに乗っかったと思ってください。
ここまで盛り上がってるなら、乗っからない手はありませんからねー。

とはいえ、テーマの面ではやぶさと縁の深い「アリーテ姫」との組み合わせを
こんな形でも実現できたことに、個人的には大いに満足しております(笑)。
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2 コメント

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Unknown (Tak)
2010-08-30 22:16:02
こんばんは。

TBありがとうございました!
こちらは随分と華やかで盛大な
イベントだったのですね。

閉館時間も間近だったため
お台場はガラガラでした。。。
返信する
コメントありがとうございます! (青の零号)
2010-09-02 00:43:59
Takさん、ご多忙のところコメントいただき感謝です!

華やかというか大混雑でしたが、みんな同じ目的で来てるので
なんとなく和気あいあいな感じが楽しかったですよ。
なにより「はやぶさ」と宇宙開発でこれだけ盛り上がれるのがウソみたいでした(笑)。

>お台場はガラガラ
あのカプセルも美術と同じで、結局は鑑賞者の気持ちと知識次第で受け止め方が変わるもの。
ですから、思い入れが持てる人だけ見ればいいのかもしれませんね。
それにしても、本当によく還って来てくれたものです!
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