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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』明日公開!特集本には貴重なインタビューも収録!

2011年03月25日 | アニメ
東北太平洋沖地震の発生から2週間。
依然として終息しない福島第一原発の問題に加え、買いだめや放射性物質の降下などの新たな事件も
発生しましたが、被災地以外では少しずつ落ち着きも見え始めてきたところです。

そんな中で、製作発表時から期待を集めてきた神山健治監督の『攻殻機動隊S.A.C. SSS 3D』が
明日26日、予定どおりに公開初日を迎えることとなりました。

時節柄、映画を見るのもためらわれるという方もいると思いますが、攻殻S.A.C.という作品が一貫して
「近未来における日本の姿、そして日本人のあり方」を追い続けてきたことを考えれば、いまこの作品が
再びスクリーンに登場するのは、ひょっとして時代の要請なのかもしれません。

そして、そんな社会的性格の濃いアニメ作品をおよそ10年にわたって撮り続けて来た神山監督なら、
いま日本が置かれている国難とも言える事態に対しても、必ずや思うところがあるはずです。
いつになるかはわかりませんが、きっとその思いを強く込めた作品を世に問うてくれるのではないか・・・?
そんな未来の作品への先行投資という意味も含め、私はこの「攻殻SSS 3D」の成功に期待しています。

さて、「攻殻SSS 3D」の公開にあわせた特集本「攻殻機動隊 S.A.C. ぴあ」も発売されました。



横の線画は、ぴあの通販で購入するとついてくる特典クリアファイル・・・のはずでしたが、劇場販売分にも
ついてくるそうで、ちょっとフクザツな気分です。

掲載記事の多くはキャラやTVシリーズのストーリー紹介(各話見開き2ページ)ですが、
一番の目玉はなんといっても、2本のロングインタビューでしょう。

前半には神山監督への単独インタビューとして、攻殻SACの企画当初から現在に至るまでの過程と
それにまつわる背後事情、そしてその時々の神山監督の心情などが赤裸々に綴られています。
攻殻SACへという作品とキャラクターへの思い、師匠である押井監督と劇場版『攻殻機動隊』を巡る
様々な経緯、コミック原作への配慮、そして攻殻SACの「これから」についてなど、攻殻SACの
“ほぼ10年”の歴史を総括する記事として、非常に価値の高いものになっていると思います。
さらには作中でははっきり語られなかった、いくつかの疑問についての答えが隠されているかも・・・?

そして後半部に収録された、神山監督と羽海野チカ氏の対談形式によるインタビュー。
クリエイター同士による会話には斬新な着眼点がいくつも含まれており、これを読んでから作品を見ると
また新たな発見がありそうな感じです。
なお、『東のエデン』についても言及されているので、そちらのファンにもぜひ読んで欲しいものです。

さらに巻末には、表紙の描きおろし素子のイラストを使用した、四つ折の横長ポスターがついてきます。
絵柄はすばらしいのですが、できれば折り目の無いのが欲しかったなぁとか思ったりして。

明日の初日に間に合うかはわかりませんが、劇場とネット上では「震災復興支援シャツ」の販売も
予定されているとのこと。
さらに公開の収益についても、一部を被災地への義援金にあてるとの発表がされています。

神山監督と公安9課、そして被災地と日本のエンターテインメントのため、私も劇場に足を運んで
グッズも買って、わずかでも力になりたいと思います。
たとえ自己満足だとしても、何もしないよりずっとましなはずだから。

Pray for Japan! We are SECTION 9!
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