Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

DARKER THAN BLACK 流星の双子 第1話「黒猫は星の夢を見ない…」

2009年10月10日 | アニメ
ボンズ製作、岡村天斎監督のアニメ『DARKER THAN BLACK』のシリーズ続編となる
『DARKER THAN BLACK 流星の双子(ジェミニ)』が、TBS系列でスタートしました。

(放送情報の告知と前シリーズに関する記事はこちらになります。)

前シリーズは再放送でハマった私ですが、今回よほど期待ハズレに終わらない限りは
できるだけリアルタイムで追いかけるつもり。
各話ごとについての感想も、できるだけアップしていこうと思ってます。

さて、今回は待望の第一話「黒猫は星の夢を見ない…」。
「黒猫」と「星」というキーワードだけで、前作のファンには期待感が高まります。

“「トーキョーエクスプロージョン」があった夜・・・ロシアのシベリア平原で、パブリチェンコ博士と
 その双子の子供、蘇芳(スオウ)と紫苑(シオン)は隕石の落下に遭遇した。


 2年後のある日、親友ターニャとの学校生活を楽しんでいたスオウの周辺で突然、異変が起り始める。
 契約者たち、そして『黒の死神』と呼ばれた男BK201がシベリアに現れたのだ。
 が、全てはこれから起こる、もっと大きな変化への前触れに過ぎなかった。”

冒頭はいきなり学園モノ、しかもほのぼのラブコメ風味というスタートなので、
前シリーズを見ていない人にもとっつきやすい導入部になってます。


逆に前シリーズの印象が強い人は「あれ?」となったかも知れないけど、そこはさすがの岡村監督、
後半からのシリアス展開とアクションのつるべ撃ちで、DTBらしいハードな描写を見せてくれました。
特に契約能力の応酬とそれを読んでの仕掛け合いは、『ジョジョの奇妙な冒険』をアニメで見るかのよう。
これも前シリーズから変わらない見どころのひとつです。

小難しい契約者の説明や世界設定についても、キャラの会話やモノローグ中でうまく処理されてました。
作品に関する基本情報はひととおり紹介されているので、前作のあらすじを忘れてしまったという人や
今回初めて見るという人も、第一話を見ておけば今後も十分についていけると思います。
よくわからない用語については、公式サイトwikipediaの記事が参考になりますし。

でもこれだけでは、DTBの複雑な物語を完全には楽しめないというのも事実。
この1話にしても前作ラストから繋がる物語、かつての主役であるBK201こと“黒”をはじめ
続々と登場する懐かしいキャラクター、さらに全編を通して鍵となるアイテムの存在など、
以前からのファンならニヤリとする仕掛けが惜しげもなく詰め込まれてます。

これらを漏れなく理解するには、やはり前のシリーズを見ておいたほうがいいでしょう。
ネットの情報も役に立ちますが、自分で見て感じて謎を読み解くのも『DTB』の面白さなので・・・。

さて今回のヒロインとなる日露ハーフの蘇芳は、いまのところ完全な巻き込まれ型キャラ。
平穏な日常から一転、契約者となったターニャは国に拘束されてしまい、さらに何者が父を殺害。
弟は謎めいたメッセージを残して姿を消し、彼女自身もロシア連邦保安庁(FSB)に追われるという、
極めて苛酷な状況に追い込まれてしまいました。

蘇芳自身は契約者ではないものの、契約者である弟とは(生まれつき?)テレパシーで
つながっているようです。
さらに契約者の能力を強めるというゲート内物質「流星の欠片」を持っていることから、
彼女自身にも契約能力が発現するか、あるいは弟の能力(どのようなものかは不明)を
代わりに使えるということも考えられます。
(もし後者なら、前シリーズで妹の能力を行使していた黒と似たケースと言えそうです。)

意外な人物の手引きで脱出した蘇芳ですが、待っていたのはFSB所属の契約者による猛攻。
そして遂に「黒の死神」まで登場し、ラストでは思いも寄らない衝撃の展開が・・・!

ハードなのは覚悟していたけど、一話からここまで非情に来るとは思わなかった。
前半のヌルさは、きっとこの非情さをより強く印象づける仕掛けだったんだろうなー。

『DTB 流星の双子』初回から上々の滑り出しで、今後も期待が持てる内容でした。
作画の水準も高レベルで安定しているので、とりあえずは不安なく見続けられそうです。

まだ登場しない前作のキャラ、新たなる契約者が秘めた能力、そして物語の軸となりそうな
双子の弟・紫苑の含みのある言動など、今後への興味も尽きません。
この調子だと、当分は週末の夜が熱く盛り上がりそうです。

ところで公式サイト内の“スペシャル”では、壁紙がもらえるスライドパズルを実施中。
この手のゲームが苦手な私は、いまだに入手できてませんが・・・(^^;。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビーチアニマルからガンダム... | トップ | DTB壁紙、なんとかゲットしま... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
岡村天斎監督 (shamon)
2009-10-13 19:02:01
まいどでーす。
黒猫に反応して出てきました(^^;。

まだ見てないですが、
映像の雰囲気がやっぱり「キカイダー」に似てますね。

>一話からここまで非情に来るとは思わなかった。
「キカイダー」でも非情さを上手に物語に落とし込んでました。この監督の持ち味ですね。

ほんと出来よかったのよね~>「キカイダー」
平成版「009」も岡村監督ならよかったのに(TT)。
返信する
初回から飛ばしてますよー (青の零号)
2009-10-13 23:55:21
shamonさま、いつもありがとうございます。
黒猫は第一話から出ますが、出方が微妙なので今後はどうなるやら・・・。

>「キカイダー」でも非情さを上手に物語に落とし込んでました。この監督の持ち味ですね。
申し訳ない、キカイダーって見てないんですよ。
一度は見なくちゃと思いつつ、いまだに宿題になってます。

>非情さを上手に物語に落とし込んでました。この監督の持ち味ですね。
「大人向けアニメ」の作り手としては、業界屈指の存在でしょうね。
今回も第一話からいいデキなので、安心して見られそうです。
返信する

コメントを投稿