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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

東のエデン 第5話「そんなこと考えてる場合じゃないのに」

2009年05月13日 | 東のエデン
『東のエデン』第5話。
オッサンばかり続いたので、そろそろ色っぽいセレソンが出ないかなーと
密かに念じていたら、今週はドンピシャでした。
しかも冒頭からいきなりエログロまつりで、個人的には大盛り上がりです。


しかし都会で鳥葬(?)ってのは、確かにエレガントかも。

別にキツいのが好きというわけでもないんですが、この手の過激な描写って
お話だからこそ許される自由さの表れでもありますからね。
万一こんなのまで規制されたら、アニメ表現なんてもはや死んだも同然です。

場面は変わって、前回から一夜明けた後の滝沢。
Mr.OUTSIDEの勝手なやり口にブチ切れ気味ですが、そこに通りかかった男は
なんとかつての彼のことを知っているようです。
こちらはこちらで、滝沢からの仕打ちに対しかなりブチ切れ気味なご様子。
「消費の楽園に連れて行くと言って、砂漠のド真ん中に置き去りにしやがって!」と
なにやら意味深なことを口走ります。


つらかった日々を思い出して、ついには滝沢の前で泣き出すありさま。
その後はどうやら、ドバイでインド人の現場監督にこき使われていたとの話ですが
おかげで現地女性との結婚も決まり、なんとか社会復帰を果たせたとか。

これと前回で火浦が漏らした言葉から、滝沢が2万人のニートをうまく丸め込んで
コンテナに詰め込み、ドバイへと輸出したらしいことが伺えます。
仕事のない国なんかは無視して、仕事をくれる所へ行けばいいという考え方は、
ある意味で理にはかなってますよね。
たぶん記憶を失う前の滝沢も、口八丁手八丁の相当なやり手だったのでしょう。
そして今回出てきた男を見た感じでは、彼のたくらみは見事に成功した模様です。

一方の咲は、会社面接の直前というのにパン屋を手伝っているまっ最中。
顔はいかにも羽海野チカなんですが、身体つきやしぐさはすごくリアルなので
そこが奇妙なズレに感じられます。それもまた独特のおもしろさなんですけど。


そんな彼女に対して姉さんのダンナが見せるやさしさは、いわば鈍感さの裏返し。
これって確かにマズいんだけど、男って誰しもこういう間抜けなところがあるのも
同性として思い当たるフシがあるような気もします。
世の女性のみなさん、鈍い男ばかりでホントにすいません(ペコリ)。

落ちこみつつ電車に乗った咲に弱気な表情で声をかける啓発くん、もとい大杉くん。
同窓生を批判して自分の不安を打ち消そうとする彼の話と、それに共感できない
咲との温度差が、これまたイタすぎます。
そういうところが、やっぱり啓発くんどまりなんだよなぁ。

そして電車の吊り広告には、不穏な社会情勢を写す週刊誌の記事がズラリ。
高校球児が起こした「サイコロステーキ殺人」とか、なんかスゴそうですよ。

ふたたび場面が滝沢へと戻ると、コイツがまた鋭いことを言い出します。
「100億まで使える携帯を配れる人間って、そうはいないだろ。例えば総理大臣とか」
ちなみに某総理大臣はノブレス携帯を持ってないようですが、今度は100億円使って
お台場にマンガ博物館を作ろうと考えてるらしいですね。
こんな使い方でサポーターに消されないのか、誰か私にこっそり教えてください(^^;。


「・・・ぎゃふん」

これ一発(正確には二発)で、内閣支持率10%アップ。かかったお代は60円なり。
これが安っぽい政治に安易な支持率、そしてそれ以上に安い民意の相場なのかな。
あー政治家の皆さん、これはあくまでアニメですからね。
特にマンガ太郎さんは、間違ってもこんなことしちゃいけませんよ。

そんな沈みかけの政権を横目に、いよいよセレソンNo.1が姿を見せました。


しかもこの男、どうやら米軍か自衛隊と強いパイプを持ってるみたいです。
ミサイル発射事件のカギとなるのは、やはりこの人物なのか?
No.1とNo.9、リアリストとロマンチストとして対比される二人のセレソンの対決が
この物語のヤマとなるのは、ほぼ確実と思われます。

面接でミサイル事件に対するお悔やみを述べたら「杓子定規な正論」と一蹴され、
さらに面接官から食事の待ち合わせをすっぽかされても律儀に待ち続ける咲。


あげくの果てにわざと牛丼をかけられ、OLには陰で嘲笑されてしまいます。
そんな彼女の愚直さが今は道化に見えたとしても、実は「王子」にふさわしい
「姫」となる者にこそ、この資質が必要なのかもしれません。
迷える王子に選ぶべき道を示すのは、いつだって姫の純真な選択なのですから。

そして薄汚れたシンデレラの前に現われた滝沢は、やっぱり王子様なのでした。


さりげなく励ますような感じで唇を奪ってみせる滝沢、男前ですなぁ。
気の毒ですが、啓発くんでは逆立ちしてもかないません。

・・・そんな傷心の大杉へと忍び寄る女セレソン、白鳥・ダイアナ・黒羽の魔手!
彼を待つ運命は鳥葬か、はたまたサイコロステーキなのか?
それとも一発逆転で、セレブ子飼いのペット少年の仲間入り?

来週の彼がどうなってるかは、神(山監督)のみぞ知るということで(^^;。
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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連投失礼(・・ヾ (shamon)
2009-05-19 20:57:13
こんばんはー。
ミサイル、全裸男の次は「沸騰都市」、
さすが予知能力のあるネ申山監督ですね(^^;。

>確かにエレガントかも。
清水玲子さんの「22XX」に見えました・・。

>咲との温度差が、これまたイタすぎます。
一生懸命なのはわかるんだけど、
相手の様子が見えてないのが・・・^^;。
目の前で咲が滝沢と走り去ったのを見てぼーぜんとしてるようでは・・・。
「ターミネーター」ばりに走れっ!と思っちゃいましたわ。

>男前ですなぁ。
滝沢君、その行動の1つ1つが
ことごとく女心のツボを押えてます。
監督ご自身の経験?(爆)。
返信する
どんどん連投してください (青の零号)
2009-05-21 22:05:32
shamonさん、いつもありがとうございます。
連投大歓迎ですよ。というか、どんどんコメントしてくださいって。

>ミサイル、全裸男の次は「沸騰都市」
まあさすがに神山さんもその後のドバイの凋落までは読みきれなかったようですが(笑)
その時期のホットスポットをうまく抑えているとは思います。

>清水玲子さんの「22XX」に見えました・・。
絵柄的に清水さんの好む構図でもありますね。
引き気味の画に続いて寄ったカットを被せたのも、いい演出かと。
うれしさや動揺ではなく困惑する咲の反応も、ベタな甘さに流れず
適度な緊張感を残したと思います。

>「ターミネーター」ばりに走れっ!と思っちゃいましたわ。
あるいは『フォレスト・ガンプ』のように、カッコ悪くても
ひたすら走り続けるとか。
しかし彼にはそれはムリです。
そういうカッコわるいことできないのが、彼の限界なわけでして。

>監督ご自身の経験?(爆)。
では、こんど株主特権で質問してみてください(爆)。
返信する
それは・・・^^; (shamon)
2009-05-24 12:12:50
まいどでーす。

>その時期のホットスポットをうまく抑えているとは思います。

今年の2月くらいに本屋で、
「ドバイに出稼ぎに行きひどい目にあって日本に戻ってきた男性の体験本」
ってのを見かけました。うーん^^;。

>彼の限界なわけでして。
草食男子って哀しいですね^^;。
かといって滝沢が肉食、とも思えないけど
両者の差はどこから来るんだろう・・・。

>質問してみてください(爆)。
そんなことしたらサポーターに消されます(爆)。
返信する
実在したのか・・・ (青の零号)
2009-05-25 22:16:49
shamonさん、まいどでーす。

>ドバイに出稼ぎに行きひどい目にあって日本に戻ってきた男性の体験本
なんと、そんな人が実在していたとは・・・。
その本も元ネタのひとつかもしれませんが、そんなこと以上に脅威なのは
すでに日本からの労働流出が現実になりつつある、ということかもしれませんね。

まあ私ならびに世の男性としては、百歩譲ってジョニー狩りだけは
現実化しないよう願ってます。
だって今の新型インフルの感染者より多いんですよ、犠牲者の数が!
これって伝染病よりも危険ってことじゃないですか!

・・・ちょっとshamonさん、そのシガーカッターはなんですか!
そ、それでパッチンするのはやめてー!
返信する

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