いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

What’s Up (ワッツアップ) vol.16

2013年11月05日 | What's Up(ワッツアップ)
《あらすじ》

テイは歌声を取り戻し、ビョンゴンはとうとう人前で歌うことができた。

ドゥリは木曜日の教授の外出先が気になり、後をつける。
放射線科から女医と出てきた教授を問い詰めるドゥリ。
「あっちは女医でわたしはしがない学生ですけど譲る気なんてありませんから!」
まるで勘違いしているドゥリの勢いに、緊張していたソヌ・ヨンもほっと息をついた。
「アルコール依存症の治療なんだ」
「痛みはないんですか?」
「ないよ」
本当は、耐えがたい痛みに襲われ続けているというのに。
教授が席を外した機会に、ドゥリはこっそり薬を一包抜き取った。

ジェホンは警察署に出頭していた。
腐れ縁の刑事から、呼び出しの理由を聞かされる。
終わってしまったあの事件に、目撃者がいた。
「お前が原因だな?」
「とんだ迷惑だ!目撃者に会わせてくださいよ!真っ暗な夜中でしょ!」
「事故発生時間が夜だなんて言ってないぞ」
刑事の誘導尋問にひっかかった。
もう言い逃れはできない。
「お袋さんに電話してやれ」
「……電話はしません」
「じゃあ携帯を渡せ」

オ・ドゥリといたソヌ教授は、彼女をまくと警察署へ現れた。
ジェホンが教授に連絡したのだ。
「率直にお話しします」
刑事は、教授に事情を説明した。
示談になり、終わってしまった事件だが、トラック運転手が再捜査を望んでいる。
警察を攻撃するような書き込みをネットで繰り返し、無視もできない。
だが、穏便にすませたい。
3日間の猶予を与えるから、被害者家族と示談をして欲しい、と。

教授はジェホンに伝える。
世の中には、法で裁かれる前に良心に裁かれ、償いながら
日々を過ごす罪人もいる。
本人だけが知る罰だ。

ヤン教授チームのミュージカル練習は、うまく行っていない。
プロの振り付け師が入ったが、生徒たちが要求にこたえられない。
ダンスも、曲も、元々のものから大幅に変更され、ついて行けないのだ。
演出を任されたチョンジンは教授にうまく取り持ってもらいたいと頼むが、
ヤン教授はオ室長の強引な手腕に太刀打ちできない。
すべてが彼の要望通りに進んでいく。
「パク・テイとキム・ビョンゴンをチームに加えてください」

ヤン教授はソヌ・ヨンに、ふたりをよこして欲しいと頼みに行くが、
散々に笑い飛ばされる。
演出も振り付けも脚本も外部の人間で、俳優までとは。
そんなものが大学の作品と言えますか?
ヤン教授は、プライドより実利を選ぶと言う。
オ室長たちは、学生たちにチャンスをくれる。
自分が決して与えてやることができない、チャンスを。

腹の虫がおさまらないのはウン・チェヨンだ。
自分を差し置いて、パク・テイを呼べとは。
オ室長に直談判をしにいくチェヨンだが、彼の迫力に圧倒される。
失敗すれば後がない室長は、必死で、真剣だ。
「あなたを主役には据えない。パク・テイの側で、彼女をつぶしてください。
彼女は精神的に弱いところがありますね。
お得意でしょう?
カン理事の企画が実現する頃、また彼女の喉はつぶれる」

ヤン教授は、自分のチームに加わるようにパク・テイをスカウトする。
事務所の人間が支援してくれているチームなのだから、協力して当然では?
しかもこれはチャンスだ。優勝すれば、正式な公演ができるかも。
「あなたの夢でしょ?」

テイは考え込みながら歩いていて、ソヌ教授にぶつかる。
「ちょうどよかった、ジェホンにお前が演出だと伝えてくれ」
「よかった!ジェホンに会う口実を探してたんです!」
「彼が好き?」
「……ええ、好きです。でも私の片思いだったみたい。恥ずかしいけど、仕方ありません」
早口のおしゃべりが止まらないテイをさえぎって、ソヌ教授は500ウォンを要求した。
「ジェホンも君が好きだ」
「え?ホントですか?」
「ガセネタで金は取らない」
500ウォンは、情報料だとうそぶいて、教授は去って行った。

スビンは、ひとりピアノに向かって作曲に専念している。
そこへやってきたチェヨンは、楽しそうな彼の姿を見て意外そうだ。
「これがハ・ドソンに聞かせた曲?」
「公演の曲は彼との共作になる」
「天下のイ・スビンが共作?」
不満げなチェヨンに、ハ・ドソンの音楽性の高さを熱く語るスビン。
そんな彼がうらやましいとチェヨンは言うのだ。
何をしたらしあわせになれるのか、わからない。
主演女優賞でも取れば、しあわせになれる?
そのしあわせが続くのは1ヶ月?それとも3日?
少し様子がおかしい彼女をスビンは心配するが、チェヨンは平気だ。
パク・テイをつぶす決心をしただけだ。

ドソンが部屋に帰ると、ジェホンが退学届を準備して荷物をまとめていた。
突然のことに驚き、ジェホンを止めるドソン。
自分が学校をやめようとした時、ジェホンが止めてくれたんだ。
「あのとき行ったろ?クールなふりが一番胸くそ悪いって」
「よく覚えてんな」
「クールぶってないで話せよ。友達だろ!」
「俺は刑務所行きだ」
罪を免れるには、被害者に話をしなきゃならない。
そうするくらいなら、俺は刑務所に行くんだ。
ジェホンは正直に言える範囲のことは言った。
しかしドソンは、わけがわからない。

唖然とするドソンを置いて、ジェホンは去って行く。
ロビーにいたドゥリに声をかけて、
「お前はいいやつだ」と言い置いて。

ドゥリもわけがわからないが、当面気にすべきことは他にある。
「調べてくれた?」
「もちろん」
ソヌ教授の薬について、ビョンゴンに情報を求めていた。
「痛み止めの成分らしい。麻薬性鎮痛剤だって」
「なんの痛みをとめるの?」
「通常ガン患者の緩和ケアに使うんだって。で、誰の薬?」

信じられない、信じられない、信じられない。

(つづく)

オマケ「青コーナー」

ミュージカル対決の観覧席に、ソヌ教授が手作りの旗を配っている。
青と赤、AとBと、マジックで書いてある。
「徹夜で作った。幼稚園の時から、デザイナーが夢だった」
なんということもない旗を手に、チョンジンたちは当惑気味。
「……お疲れ様です」
浮かれる教授の言動に苦笑する学生たち。

これって、アドリブ?とも思わせるセリフで、面白いシーンでした。



ふ-、物語は最終回に向けて動き出したって感じ。

オ室長の悪巧みが、チェヨンのこざかしい意地悪の数段上を行ってました。
おかしいと思ったんだよねー。
あんな小娘の提案にほいほい乗るなんて、ゆるすぎるじゃん。
しかし「テイにばっかりイイ思いさせないわ!」くらいの気分だったチェヨンを尻目に、
オ室長はもっともっとひどいことを計画していたのでした。

ヤン教授のミュージカル(実は名ばかりで、オ室長プロデュース)にテイを出演させ、
チェヨンにテイをつぶさせる。
カン理事が計画しているミュージカル出演時に、
また歌えなくなるくらいに追い込む。

テイの神経細いのは、今回の喉を痛めた事件で実証済みだから、
精神的なプレッシャーをかければ、テイはダメになるとふんだのね。
自分の成功ももちろんだけれど、カン理事の邪魔もして勝利を確実にしたいわけだね。

欲張りすぎじゃないかな~。
オ室長、そんなに不憫な立場でもないと思うけどな~。
私たちにはわからないところで、不満を溜めまくっているんでしょうか?
そもそも貧しい家柄の人とか?
なぜカン理事をそれほど嫌うのか?
たぶん、カン理事も金持ちのアホぼんじゃなくて、
そこそこできる奴なのではないでしょうか?
それでことごとくオ室長と対立しているのでは?

そうでもなきゃ、カン理事とは仲良くしてナンバーツーとして
辣腕をふるった方がお得だと思いますけどね。
なんといっても相手は会長の息子なんですから。
取り入って出世した方が安全で確実じゃん。

さすがのチェヨンも大人の腹黒さにちょっとぶるった感じ。
でも本気で人をダメにしようとするなら腹をくくらないとね。
この人、小さい頃から芸能界にいて、表現者として何がしあわせか、
よくわかっていないんですね、きっと。
舞台にかかわったすべての人が、真剣に、熱い思いをぶつけあって、
それがお客さんにも伝わって、素晴らしい舞台になって、というのが
一番の醍醐味だし、喜びでしょうが。
ドラマでもそうでしょ。

役者のひとりよがりじゃ面白いものなんてできないし、充実感はないですよ。
現場が楽しいドラマは本編も面白いとよく言われますけど、
そりゃそうだと思いますよ~。

いつもクールなスビン先輩が熱く語るのを見て、
なにか感じ取ってくれればいいなーと思ったんですけど……。
無理だった?
もしかして、ちょっとは感じたけど、
もう後戻りできないから気付かないふりをしたの?

これまでほんとにユーレイみたいだった真っ白のスビン先輩に
血の気がもどって、今日初めて「彼ってかっこいいのね」と思いました。
だって今まではほんとのとこ、ちょっと不気味だったんだもん……。
ごめんね、ごめんね。
でも年相応に熱い先輩はカッコいいですよ。


あら!すてき。少し日焼けなさったのかしら。

まぁソヌ・ヨンにはかなわないですけど!

ははは、このあたりオ・ドゥリと嗜好がまるっきり一緒です。
「だいじょぶ、ぜっっっっったいに手は出さないから!」と確約してから、
ソヌ・ヨンのステキさを、寝ないで語り合いたいです。

ジェホンは学校やめちゃう決心をしましたね。
というか、刑務所にいく決心をしたのね。
テイに本当のことは話せない。
彼女のことを傷つけたくない。
自分が好きになった人が、愛するお父さんを死なせてしまった人だなんて。
もしテイがその事実を知ったら、どんなに悩むことだろうか?

たぶんねー、テイは悩むと思うのね。
ジェホンを憎んだりしないと思うのね。
頭ぐるぐるしても、彼を憎めないと思うの。

問題は、ジェホンがそこをどう考えているのか?ですよ。
まず、テイが自分のことを好きだというのはわかってるね?
それがわかっているから、突き放したんだよね?
次に、事実を知ったテイは、自分を憎むだろう、と思っているのか?
もしそうだとしたら、彼女に話さないのは、
テイに憎まれたくない、という自己保身だよね。
でも、そうじゃなくて、テイは憎んだりしないとわかってたとしたら、
刑務所に行こうと決めたのは、テイを守りたいからだよね。

ジェホンは賢いから、
こういう人の情には人一倍さといから、きっとわかってるんじゃないかな。
テイを守るために、
そしてやはり自分の良心のために、刑務所行きを決めたんじゃないかな。
もしこの状況をテイが知ったら、たぶんジェホンのために、彼を赦そうとするだろう。
そうしたら、いくらなんでもジェホンは耐えられないよね?
申し訳なさすぎるよね。

「俺が直接轢いたんじゃないし、自分だって怪我したし」というのは、
自分の罪悪感から目を背けたいからだと思うのですが、どうでしょうか。
彼をよく知らない人から見たら、居直りに見えるかもしれないけど。

ドソンひとりじゃジェホンを止められないし、
ソヌ・ヨンは末期癌だとドゥリは気付いちゃったし、
どうすればいいのかしら……。

どうすればいいもなにも、みんなでジェホンを止めないと!
そして全国大会で絶対優勝しないと!
そうしてくれないと、ドラマとして成立しないでしょうが!
それにしてもカン理事影薄い!
意地悪かった刑事さんわりといい人!
歌えるようになったビョンゴン調子乗りすぎ!

冒頭の、ドゥリと教授のシーンがなんかせつなくって、すごくよかったです。
見ている方は、このしあわせが長くは続かないだろうと
わかっているから余計に。
お食事シーンの光の加減がすごくきれいで、悲しげでしあわせで。
そのうち薬もいらなくなるし、何もかもオーケーになる、というのが
教授の覚悟だってわかっているから。


自分の生徒がかわいいんだね。優しい表情でした。

見当違いに女医に嫉妬してるドゥリもかわいくて、
教授はなんだか救われた気分だったろうな。
そこからジェホンに呼び出されて警察署へ行くという流れもよかったです。

教授は大人だな-。
ドゥリはまだまだ子どもで、とてもかわいい。
いいやつだって、ジェホンが頭を撫でたくなる気持ちがわかる。
野生動物みたいな女の子だけど、本当に純粋でかわいい。
テイとはまた別の種類のピュアさだね。
だから仲良しになれたのかもね。

最後の止め絵のエフェクト、前回から怖いんでやめてほしいです……。
よ、余韻が……。

と、とにかく次回に続く!


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