いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ファン・ジニ 第十五話 

2013年12月22日 | ファン・ジニ
ぐわ~、あせったあせった。
あせって損した。
というか、完璧にドラマ制作陣の術中にはまっていたわたくしです。
この場合、あせって得した、というべきか。
だって振り回されるのが面白いんだもん。

ジニに振り回され、男どもはつらかろう。
魔性だな、魔性。
女で、しかもドラマ見てるだけの視聴者でよかった……。

《あらすじ》

ピョクゲスに心を奪われたように見えたのは、ジニの演技だった。
これ以上ないほどに侮辱され、ピョクゲスの怒りは頂点に達する。
彼の手によるものとして贈られた詩を書いた人物は、ジョンハン。
ジニもそう確信し、ジョンハンのもとへ出向く。

しかしジョンハンは、都へ帰るため、都監をあとにしたところだった。
長官にも請われ、ジョンハンを追って馬を駆るジニは、
ピョクゲスの手下に襲われる。
すんでのところで付き人に救われたジニは、ただただジョンハンのあとを追った。

船着き場で、すでに出てしまった船を見やるジニ。
気付いたジョンハンは、すぐに引き返してきた。
彼の想いがこもった詩を、ジニはそっと手渡す。
自分が持つには、重すぎるから。
ジョンハンはジニを抱きしめた。

ジニは、彼の仕事の尊さを説き、松都にとどまるよう説得する。
愛や情など、すぐに静まる。
しかし、ジョンハンの仕事は、ずっとずっと未来まで残るものなのだ。

都では、メヒャンがジニのことを考えていた。
ジニのおかげで、自分が舞う喜びを思い出した。
ペンムに残された鶴の舞。
自分に残されたの鳴鼓舞。
プヨンは、自分の計略により好機を逃してしまった悔しさを噛みしめる。

ジョンハンは松都に残り、民と共に働きながら民衆歌の収集を続ける。
その姿を、ウノに重ねるジニ。
この想いは本物なのか?

ジョンハン自身を愛してしまった自分を認めたくないジニは、
妓夫を迎える決心をする。
自分に仕えているムミョンを情夫として、心穏やかに暮らしたい。
その話をきいたジョンハンは苦しむが、ジニの決心は固い。
それはジョンハンのためなのか、自分自身のためなのか。
もう、かなわぬ想いに傷つきたくない。傷つけたくない。

ジニは、ジョンハンが見ていることを知りながら、
そっとムミョンに寄り添い、口づけようとするのだった。

(つづく)

あ-、驚いた。
そうだよね、まさかゲス兄さんに本気で惚れるわけないよね。
それぐらいはお見通しのハズだよね~。

って、今は思うけど、
前回までは本気でだまされたよ!
さすがの演技力だよ、ジニ~。

ゲス兄さんは認めたくないけど、ゲスなお兄さんです。
でも、そんな風に男を狂わせるジニが凄腕なのかも……。
ヒョングムもズルいですよね~。
ああでもしなければ、ゲス兄さんがあきらめなかっただろうって。
この人もペンムの直弟子だってこと忘れてたわ。
やろうと思えばこういうこともできるんですね、お母さん。
オソロシス。
すっかりジニをあきらめた、という兄さんですが、本当でしょうか?
タンシムは、狙って子どもを身ごもってしまったみたいですけど、
どうなるのかな?
高貴なお方の落としだねなんて、洒落になんないわよ。
王族の血筋でも、キーセンの子はキーセン?最下層?

そして今回、密かにわたしが心配しており、気に入っていた付き人さんの
名前と素性が判明しました!
武芸の達人、ムミョンさまです。
もともとは両班の息子ですが、陰謀と政略に巻き込まれ、
二度と表舞台にもどれなくなった人のようなのですわ。
彼が、ジニを愛しているかは定かではない。
哀れな女だ、とは思っているかもしれない。
ジニの心が自分にはないことは、ちゃんとわかっている。
彼もまた、世間からは認められない、認められてはいけない、日陰に生きる人なのね。
そういう哀しいふたりが寄り添って生きるなら、
それもいいのではないか、と思っているふしがある。
定かではありませんが。
ポーカーフェイスすぎて正直よくわからん。

こっそり詩を読みに書庫に入ったり、
武芸の練習して発散したり、たまっているものはあるようですけどね。
妓夫になっても、今までとかわらないんじゃないかと思う。
自分からジニに迫ったりはしないと思うの……。
世捨て人として生きてきたから、彼、暗いのよね。
ジニの暗部によりそう男。
わたしは好きだけど、ジニは無理してるでしょ?
それって彼に対して失礼だわよねー。

事情は知ってたと思うの、ジニは。
前に話しかけたとき、付き人なのに「あなた」って字幕になってたでしょ。
どうしてかな、と思ったけど、これは元両班ということを知ってたからなのかな。
彼の方も、「お前がいいなら私はかまわない」って字幕になっています。
仕えている人に対して「お前」
ジニはキーセンだからってことかな?少なくとも対等な立場だ、と。
ウノの下男だったは、ジニのこと「アガッシ」って呼ぶよね。
若い女性に対する一般的な呼称ですが、「お嬢さん」のニュアンスもあるのかな?

ジニの「あなた」もムミョンの「お前」も、
韓国語だと「ネ」の一言なんで、訳はそのニュアンスを含めて
日本語に直しているんだろうな、と思います。
「ネ」は「ノ」より丁寧な言い方だよね、本来は。
ムミョンの台詞も、「あなたがよければそれでいい」でもよかったのでは?
ちょっと感覚的にとらえるのが難しいですね~。
ムミョンの、ジニに対する気持ちを根掘り葉掘り聞きたいところなんですが、
どう見ても当て馬の彼には、そんなにドラマ時間割いてもらえないよね。
ああ、残念。
これみよがしにキスされかけて嫌よね。
できれば次回、あのキスを拒んでほしいわ~。
男のプライドとして。

ジョンハンは、持ち前の生真面目な性格で、ジニを遠ざけようとします。
結ばれないとわかっていて、愛してしまって、
でも彼女に何もしてやれないのが腹が立つ、と言って逃げようとするの。
遊びで抱けない。本気になってもいけない。
ジレンマね。
だがしかし、彼女に請われて松都に残り、彼女をもっといとおしく感じてしまう。
ふたりが結ばれる道はきっとあるはずだ!と思っちゃうのよね。
そこですぐ行動を起こさないのは大人なんだけどさ。

ジニは、そんな彼が怖いの。
また、ウノの時と同じように、相手を傷つけて、自分も傷つくのがこわいのね。
二度目の恋も悲恋に終わったら、もう立ち直れないもの。

だからなんで両班ばっか好きになるの!

といいたいところですが、
なまじ才能があり、教養があるわけだから仕方ないのよね。
身分と、その仕事の性質の件さえなければ、
良家の子女すら及ばない技芸と教養を身につけているわけだもの。
誰だって話があう人を好きになるじゃん?
価値観が似ている人をさ。
それに、結局彼女の世界って、高貴な人としか会わない世界なんだよね。
ほんとにかごの鳥ってーか、飼われている女なんだよね。
人語を解する花、とはよくいったもんだ。
あそこでは、彼女たちは生きた人間とは言えない。
たくましく生きてる女たちもいっぱいいるけどね。
ウノの学友と昵懇になった丸顔のキーセンちゃんなんかは、たくましいね。

ジニに、素直になりなよ!っていうのはたやすいけど、
素直になったからって何がどーなるの?!と言われれば、黙るしかない。
下男の言い分もわかるけど、ジニのかたくなな態度も、仕方がないのだわ。
じゃあジョンハンが、両班の地位を捨てて妓夫になってくれるんか?
なりそうだけどね。
もともと権力には興味なくて、官職に就きたくなくて放浪してた人だし。
でも地位を捨てれば、朝鮮民芸の収集はたぶんほっとかれるだろうし、
一学者としてのフィールドワークは、価値を認めてもらえるかわかんないし。
自分の恋と、私生活の充実を取るか、
使命をまっとうしたい欲を取るか、ジョンハンの選択でしょうね。

何度もきくけど、ホントにジニは夜の客取ってないわけ?
一流だったらそこまでのわがままも許されるの?
客をとってない前提で話はすすんでいる気がするけど、
そういう認識でオーケー?
ま、オーケーかもな。
こんなにジョンハン好きで、でも客はとってて、だったら
もっとジニのまわりに闇がまとわりついてると思うもん。
気まぐれで、どこか少女のようなかたくなさがあるのは、乙女だからよねぇ。
大人の女としてのまろみがないもんなぁ。

ペンムおばさんは、長官といい仲だったけど、芸を取った人だった。
これぐらい枯れると、男と女の仲も親友同士みたいになるのね。
メヒャン行首は、すっかり毒気が抜けて、芸術家の顔になってる。
鳴鼓舞、似合ってますよ。
完成させて世に出すことを、わたしもおすすめします。
プヨンは剣舞をみがけば?
彼女もいろいろこじらせちゃって、痛い女ですね。
幼少の頃からのスパルタ教育のせいだと思うけど。
何かとわりを喰っていて、かわいそうな人です。

ジニには、明るい月として、慈悲の光を持ってほしい。
もっとゆったりと、人を愛することを学んでほしいわ。
とにかくやわらかさが足りない。
ジョンハンも、ムミョンも、ゲス兄さんも、彼女に振り回されてたいへん。
人を愛するときも、愛しすぎて身を引こうとする時も、攻撃的すぎよ。
そんなんだと疲れちゃうわよ~。
ああいう風にしか生きられないから、ジニはジニなのかもしれないけど。



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