いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

What’s Up (ワッツアップ) vol.19

2013年11月11日 | What's Up(ワッツアップ)
《あらすじ》

ソヌ・ヨンの病室に、ジェホンが現れた。
テイが書いた嘆願書のおかげで在宅起訴となり、裁判までは大学に戻っていいと言われたのだ。
ベッドでぐったりしているソヌ・ヨンと軽口をたたき合うジェホンだが、
テイのことを聞かれるとちょっとつらい。
まだ彼女には会えていない。会ったら許しを請うてしまいそうで、怖いから。
ソヌ・ヨンは、1年生ミュージカルの演出をジェホンに任せると言う。
「弟子たちの舞台を観るのが、俺の最後の願いだ」
ふざけた物言いにまぎらせてはいるが、教授の真剣な気持ちを感じて、
ジェホンは覚悟を決める。

病室を出てオ・ドゥリと顔を見合わせた。
「先生、変わらないな」
「……」うなづくドゥリ。
「お前は、大丈夫か?」
ジェホンの優しさに、声を殺して泣いてしまうドゥリ。

ヤン教授チームは、危機に陥っていた。
資金繰りの問題からか、オ室長が手配した指導陣が出てこない。
あせるチェヨンもまた、問題を抱えることになる。
ハデスの正体を探っている記者が、取引を持ちかけてきたのだ。
チェヨンとオ室長のクーデターを記事にするつもりだという。
飼い犬に手を咬まれたと知ったら、会長やカン理事はどうするだろう?
彼はその記事を公表しないかわりに、ドソンがハデスだという記事に
裏付けコメントを出せという。
どうする?

ヤン教授チームの作品は、すっかりプロの先生方の作品だ。
彼らがいなければ、何もできない。
演出担当のチョンジンも、演出を降りるという。
名前だけの演出家なんて、後輩に顔向けもできないし、何より楽しくない。
ヤン教授は、チェヨンにどうするつもりなのかと問うが、のらりくらりとかわされる。
「教授も業界のことはご存じですよね。いまさら信用なんて言われても困ります」

ソヌ・ヨンの1年生チームは、手探りながらもみんなでがんばっている。
自分たちで作る、自分たちの作品。
ジェホンも大喜びで仲間に迎えられた。
後は……テイと会わなくては。

テイはカン理事に送られて、寮に帰ってくる。
前で待つジェホンを見ても、車から降りようとしない。
事情を知らないカン理事は、見当違いな忠告をするのだが、
彼らの問題はそんなところにはない。
ようやく降りてきたテイは、ジェホンに目をやることもなく、通り過ぎた。
「テイ」
呼びかけたジェホンの声に、ようやく振り返るテイ。
「嘆願書だしてくれたんだってな。おかげで出られた。裁判はまだだけど……」
カン理事とテイが交わしていた言葉が気になる。
テイは、休学して寮を出るというのだ。
「トレーニングの時間が取れなくて」
「つらいのか?お前が辞める必要はない。俺が出て行く」
だが、ジェホンがいなくても、学校はふたりの思い出の場所なのだ。
ジェホンを思えば、父のことも思い出さずにはいられない。
「だから……」
「そうか……」
事故については、ジェホンの責任じゃない。ジェホンは悪くない。
間違った場所に、間違ったときに居合わせただけ。
わかってる。ジェホンはそんな人間じゃないって。
「それでも……」
「許せないんだろ?」
テイはその問いに直接答えることはない。
「あなたには学校に残って演出をやってほしい。ソヌ教授の望みよ。
そのお願いは聞いてくれる?」
ジェホンはうなづき、テイは去ろうとする。
「二度と会えないのか?」
「ごめんね」
「どうすればいい?何だってする。一生償うから。死んでからも償う。
またお前と、戻れないか?もう会えないなんて、俺にできるかな。自信がない」
テイはやはり、去って行く。
「私もあなたと向き合いたい。いつかもう一度。そう願ってる」

ソヌ・ヨンは退院する。
ドゥリは、本当に退院許可が出たのか疑っている。
本当に回復したのかしら?
女医を問い詰めると、思いもかけないことを言われた。
もう、鎮痛剤を出してあげるくらいしかできない。
最後の日々を楽しくしあわせに過ごせるように、
食べたいものを食べ、やりたいことをやり、好きなようにさせてあげなさい。

車いすに乗って、彼は大学へ戻ってきた。
生徒たちが、教授を迎える。
ヤン教授チームに参加していた学生も、外部顧問だと言って参加してきた。
もちろん演出は、チャン・ジェホンだ。
タイトルは「ワッツ・アップ」やあ、どうだい?元気?みたいな呼びかけ。
その返事として、1年生たちの過ごした1年間を描いた。
音楽も、役者も大丈夫。後は審査員の目をひくような衣装や舞台セットを……。
そう説明したジェホンを、ソヌ・ヨンが止めた。
「審査員の目をひく?ちがうだろ」

ホワイト・ボードに「ショー ストッパー」と書いた。
観客の拍手が鳴り止まず、公演が進まないこと。
感動する演技には、自然に拍手喝采がわき起こる。
それが俺たちの目標だ。
胸に手を当てて感じるとわかる。
人には誰だって、心に黒い穴があいている。
金を稼いだり、愛を求めたり、どうにかして穴を埋めようとする。
真っ暗な穴に恐怖を感じ、酒におぼれたり、自殺するものもいる。
俺たち舞台に立つ人間が穴を埋める方法は何か?

答えは、「ショー ストッパー」
自分の演技に、歌に、観客が総立ちになり盛大な拍手を送ってくれる時、穴は埋まる。
ほんの一瞬だけど、それでも穴を埋めることができる。
信じてくれ。そこでやっと自分の胸が熱くなるはず。
それが、俺たちの目標だ。
君たちの作った舞台を必ず見届ける。最後に立って拍手を送りたい。
拍手しながらまわりのやつらに自慢する。
この子たちは、俺の教え子だって。
甘い考えは捨てろ。全身全霊で打ち込め。一度くらいはがむしゃらになれ。
いいな。必死でがんばろう。

ヤン教授とチェヨンも、ソヌの言葉をドアの外で聞いていた。
そして現れたオ室長に、思わぬ通告をする。
「こちらのチームは解散します。希望者には他チームへの参加を許可します」
オ室長は慌てるが、ヤン教授の決意は固い。
「訴えたければ、そうしたら?」

チェヨンは驚いてふたりを見送り、
ソヌ・ヨンが、痛み止めを飲みにきたところへ居合わせた。
「先生は私を嫌いでしょ?」
「なぜ?」
擦れた芸能人で、純粋さのかけらもない。
才能もないくせに、悪知恵ばかり。
私のどこが一番嫌いですか?汚いところ?才能がないところ?
「いい子になる気か?」
「いけませんか?」
そんなことをしても楽しくないだろう、と教授は言う。
世の中で一番よくないのは、楽しくないこと。
チェヨンはこざかしいだけのB級女優かもしれないが、
そこまでたどり着けないやつだってたくさんいるんだ。
「君は大丈夫だ。大丈夫だから、堂々と胸をはって、かっこよく生きろ」
「本当ですか?」
「大事なのは、自分を好きになることだ。自分で自分を好きになること。
君が、君自身を好きになれ。忘れるな、いつでも……胸をはって、堂々と……」
話をしている間に、ソヌ教授は意識を失う。

「先生?!」
「救急車だ!」


(つづく)

オマケ「ワッツ・アップ 演出:チャン・ジェホン」

ダンスのレッスン授業。へたっぴなジェホンはなかなかみんなについていけないが、
へこたれない。めげずに精進。 





え?え?え?とちょっと驚く展開の最終話直前なんですけど。

テイ、テイや。
ここでジェホンを拒絶ですか?
嘆願書書いたのに?
ジェホンの罪と向き合いたくないからですか?
やっぱりお父さんを間接的に死なせてしまった彼がイヤなの?
彼を見ると死んだお父さんを思い出し続けるから?
お父さん、また出現してくれなくなっちゃったんですか?

前回は、そんな風でもなかったんだけどな~。
だって会いに行ったじゃない。
ジェホンと会おうとしてたじゃない?
そこで拒否したのはジェホンの方だったでしょう?

あー、彼女の気持ちについていけないかも~。

いったい、嘆願書を出してから、何があったんでしょうね?
大学には、ジェホンとも思い出がいっぱいつまっているから苦しい。
だから大学を出て芸能事務所の寮に入る……。

いつの間に、そんなにジェホンのことを拒絶するような心境になったの?
会ってくれなかったジェホンのことが、わだかまりになっているんでしょうか?
彼の口から真実を聞けなかったことが、よくなかったのかなー。
許す、許さないは別として、刑務所には入ってほしくないってことなのかな。
頭ではわかっていても、感情が追いつかないのかな。
私としては、そのへんの心情を、もうちょっと丁寧に描いてほしかったなぁ。

ジェホンにしても、はっきり彼女の前で真実を話さなかったのに、
やり直したい、と言うなんて、彼らしくないなーと思いました。
私たち視聴者は知ってますよ?
彼の葛藤とか、警察署での告白とか見てますから。
でもテイは結局また聞きなんだもんね。
それともビデオ撮っていたからな、それを見たかもね。
でも、ジェホンには、ちゃんと話してほしかったな。
告白して、許してほしいとか、許すな、とか、そういうことを言わずに、
ただ淡々と、あったことを話してあげてほしかった。

なんにせよ、ふたりの心情の変化についてゆけません!
青春ってそういうもの?

そしてソヌ・ヨン。
もう、手の施しようがないというのはわかっていました。
わかっていました、けど、

早すぎないですかー!

ちゃんと彼らの公演を見届けてくれるものだとばかり思っていましたよ?
もしかして舞台、見られないの?
なんか次回予告で嫌な予感がするんですけれども。



いい笑顔……なんだけど、どこか悲しい。

で、あの嫌な記者の取引。
チェヨンは取りあえずオ室長に相談した方がよかったんじゃないですかね。
でもB級女優だし、いまさら守ってもらえないかな。

そしてオ室長、どうしたんですか?
ぎりぎりになって資金繰りがうまくいかずに先生たち休ませたんですか?
ツメが甘いとしか言いようがありませんよね~。

なんかすべてがいろいろうまくいかない感じ。
逆に、ソヌ教授チームはうまくいきそうなんですけどね。
でも教授は今にも死んでしまいそうだし。
本当に次週、最後はどうなるの~?

意外なことに、迷えるチェヨンも最後にソヌ教授の薫陶を受けました。
底意地の悪いひねくれ者のB級女優が、良い方向にいくといいですね。
芸歴長くても、まだ若いんだし。

ああ、次回はもう最終回ですね。
なんか警察署から戻ってきたジェホンを、テイがやさしく迎えてくれるのかと期待してたのに。
先生が公演を見てくれると信じていたのに。
いろいろと裏切られそうで、ちょっとこわいです……。


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