不良家族 13

今回は、思わぬふたりに泣かされましたなー。
金髪君ことコンミンと、ウグイス嬢アナ。
意外なコンミンの家での秘密が明かされます。

御曹司のコンミンは、もらわれっこ。
会長の実の孫ではなかったのです。
それを知ったコンミンは、ショックで反抗して酒を飲み、
酔いつぶれているところをダルゴンに拾われたのでした。

しかし！宇宙人コンミンは優しい子でした。
自分が気づいたことを、会長に知られてはならない。
「おじいちゃんの嘘を、守ってやりたいんだ」

ええ話やおまへんか。

しかもそれだけじゃないんだな。
疑似家族じいちゃんの入院費用をねん出するために、
ふたりは協力して事業計画を立てるのです。
饅頭ばあさんのギョウザを売り出そう！
清潔な工場で、きちんと作ればおいしいギョウザは大人気になるはず！
努力が実を結び、会長が融資をしてくれることになりました。

最初はね、コンミンは
「彼女と同棲したいのでお金貸してください」って言ったのですよ。
しかし、会長は偉かった。
かわいい孫に帰ってきてほしかったけど、ぐだぐだに甘やかしたりせず、
叱りつけて、あらためて家を追い出したのです。
姉さん女房のアナが、その会長の真意をくみ取り、コンミンにアドバイス。
お互いを成長させるおつきあいって素晴らしいわね！

物語の本筋とは関係ない感じのカップルかと思いきや、
しっかりステキなエピソードを用意してくれた脚本家に感謝。

さて最重要のヤンアとダルゴンカップルは、というと……。

ナリムのおじさんの失踪で、託されていたビデオを見たダルゴン。
ガマ社長の悪事を知ってしまい、ナリムを守ることを決意します。
しかし、その秘密を自分ひとりの胸にしまってしまうのです。
ヤンアは、そんなダルゴンの水臭い態度にすっごく怒ります。
ここでメソメソしないのがヤンアのかっこいいところ。

偽造商品券事件（ガマ社長の差し金です）で
ひどい目に合っても、そんなことはなんとかなる。
でも、愛する人に何も打ち明けてもらえない方がつらい。
愛する人が、ひとりで悩んでいる姿を見ている方がつらい。
私はあなたにとって、一体なんなの？！

泣きながら怒るヤンアのパワーにたじたじのダルゴンは、
「おまえは俺にとって、その、なんだ、お、俺にとってだな……」
言わずもがなの自分の気持ちにはっきり気づくのです。

このふたりの水族館デートがまた秀逸。
携帯電話をヤンアにプレゼントするために、
早食い競争やフラフープ競争、ダンス対決で奮闘するダルゴンなんか序の口です。
いい加減子どもみたいでおかしすぎるのですが、
水族館でのハグが最高なの。

落ち込んでいた気分もすっかり晴れて、楽しい時間を過ごしたヤンアは、
ダルゴンの背中にそっと手をまわします。
「背中貸してね」
ダルゴンの大きな背中に耳を押しあてていると、
心臓の音が響いて、子どものころの記憶がよみがえります。
遠くから聞こえる船の汽笛にも似た音。
「汽笛を聞きながら海に出て、イヤなことをすべて吐き出したら
安らかな気持ちになれた。今もそう」



ダルゴン、あまりのことにカッチカチにかたまっちゃうんですけど、
「俺だけ背中を貸すんじゃ、損だろ」って
ヤンアを後ろから嬉しそうにハグするんですよ～。
なんつー理屈じゃ。
しかし、ぜんぜん、まったく、ロマンチックじゃないけど、
ダルゴンのニコニコな笑顔がかわいすぎるのだ！

なんてかわいいおっさんなんだ！

私、男の人のネックレスなんて好きじゃないけど、
ダルゴンの胸元からのぞく指輪ネックレスがセクシーに見えてきた。
チラッチラッと見えるのがまたいいのよ。

とりあえず、じいちゃんの手術は成功したみたいで一安心。
だけどナリムのおじさんは、商品券偽造の濡れ衣を着せられ、失踪中。
トッコ兄貴も偽造に関する発言を録音されており、
なにもかもがガマ社長の思惑通りに進んでいるようなのです。

これではまずい！まずいぞ！ダルゴン！