いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

花ざかりの君たちへ *13

2015年10月28日 | 花ざかりの君たちへ
はいはーい、久しぶりの更新ですよ~。
もう最後まで観ちゃってる!観ちゃってるんだが、
記事の体裁を整えるのにえらく時間がかかっちまってねぇ。
しかも間が空いちゃったからまた観直しちゃったりして。
それでもワクワクと楽しいんですから、いい青春ドラマですな。

《あらすじ》

「アメリカにはいくな。そばにいろ」
それを聞いたジェヒは驚くが、当のテジュンも驚いていた。
そうだ、自分は彼女に行って欲しくないんだ……。

あらためてジェヒへの気持ちを再確認したテジュンは、優しい。
そして彼女に自分の気持ちを伝えるつもりだった。
ところが、誤メールから事情を知ったミヌ先生が、テジュンに忠告する。
「お前にバレたと知ったらあいつはどうする?出て行くしかないだろう」

ジェヒにそばにいてほしいテジュンは、告白をあきらめた。
「何も考えずに、俺のそばにいろ。そばにいろよ?」
今はただ、それだけ伝えておきたかった。
真剣な顔でそういうテジュンを見て、ジェヒは不思議に思う。
どうしてそんなこと……。でも単純にうれしい。
「どこにも行かないよ。ガムみたいにくっついてるさ」

彼女と一緒の毎日がただ嬉しくて、テジュンは絶好調。
対してヒョンジェはスランプに陥っていた。
このままテジュンに負けるようなことがあれば、
スポンサー契約だってどうなることかわからない……。

そんなある日、テジュンの頭上から植木鉢が落ちるという事故があった。
さいわい怪我はなかったけど……。
その直前にヒョンジェが上にいるのを見たジェヒは、心配するのだが、
彼は笑って取り合わなかった。

翌日、テジュンは自転車にのって練習へ向かおうとした。
ジェヒは、なんとか理由をつけて彼を自転車に乗せないように画策した。
前夜、ヒョンジェがテジュンの自転車になにかしているのを見た、気がする。
たぶんテジュンは本気にしないけど、もしかしたら……。
彼の自転車を奪って走り出したジェヒは、途中で制御不能に陥ってしまう。
ブレーキが切れてしまったのだ。

危うく大事故になるところを、ウンギョルが助けてくれた。
ところが、体をはってジェヒを助けたウンギョルは、そのために怪我を負う。
足の怪我は案外深刻で、せっかく選ばれた代表戦には出られなくなってしまった。

責任を感じたジェヒは、直接ヒョンジェに真相を問いただした。
ヒョンジェは自分ではない、とかたくなに否定する。
ところがそこへ、怒りに燃えたウンギョルが。

ルームメイトとして、自分に友情をみせてくれたウンギョル。
そんな彼に問われて、嘘をつくことはとうていできなかった。
「すまない」
ヒョンジェは、それしか言えない。
どうしてこんなことになってしまったんだ……。

ヒョンジェを責めたウンギョルも、心が痛かった。
あいつ、なんであんなこと……。
沈んだ気分でキャンパスを歩いていると、ひとりの少女に出会った。
テジュンに会いたいとだだをこねるこの子は、テジュンの妹?

困ったウンギョルは、ジェヒの部屋に少女を連れてきてしまう。
「わたしのお兄ちゃんはミン・ヒョンジェだよ?」
意外な言葉にふたりはびっくり!
部屋に戻ったヒョンジェも、妹の姿に驚いた。
「お兄ちゃんはテジュンと親友なんでしょ?わたしが来たって伝えてよ!」
困った様子のヒョンジェに、話を合わせるジェヒとウンギョル。
「そうだよ、テジュンとお兄ちゃんはすごく仲がいいんだ」
「でも今テジュンは練習中じゃないかな~。君にすごく会いたがってたよ」

ヒョンジェの妹は、ひとりで留守番をしていて寂しくなって兄に会いに来たのだった。
自分が金メダルをとれるような選手になれば、母親も働かなくてすむ。
妹も、寂しい思いをしなくてすむんだ……。
ヒョンジェは、退部届を書いてはいたが、どうしても、あきらめられなかった。
ただ、自分や妹によくしてくれたウンギョルには言っておきたかった。
高飛びを選んだ自分の思い、テギョンと出会って感じた挫折感、
許してくれとは言わないが、ただ、「すまなかった」と。
だが、ウンギョルはスンジェを許した。
「ちんけな努力なんてない。努力はお前を裏切らないさ」

自分を助けるために自転車に乗っていったジェヒ。
テジュンは、彼女を本当に愛しく思う。
だからだろうか?ヒョンジェの懺悔を聞いても、彼を責めようとは思わない。
何もなかったふりで、彼を許すことができた。

それよりかちんとくるのは、父のことだ。
ジェヒが父親と会って話をしたときいて、テジュンの顔色が変わる。
仲直りしろと言われても、そればかりは素直にうなずけない。
「誤解があるんだよ、お母さんのことだって……」
「黙れ。お前が黙らないなら、俺が出て行く」
部屋を出て行くテジュンのかたくなな態度に、ジェヒはため息をついた。

昔から、母はひとりだった。
家庭を顧みない父。母はいつも、待っていたのに。
倒れた母を見つけたのも、テジュンだった。
母が救急車で運ばれたというのに、酒を飲んで遅い帰宅をした父。
いつもそうだった。
もっと父が、母を見ていてくれたら。
ほんの少しでも、気にかけていてくれたら。
そうすれば、母は死なずにすんだかもしれない。
早く手術をしていれば、助かったのかもしれないのに……。
たいした病気じゃないと、自分に嘘までついた父を、許せなかった。
「父さんが母さんを殺したんだ!」

サンチュに慰めを求めていたテジュンのもとに、
ジェヒが血相を変えて飛んできた。
「テジュン!お前今すぐ行かなきゃ。お父さんが、倒れたって」

(つづく)


そう!そーだった!

今の今まで忘れていたが、
テジュンの本業は高飛びの選手でしたっ!

青春の苦悩は、恋愛問題だけではなかったのでした……。

ずーっと恋愛パートが続いていてうっかりしていましたが、
ライバルのヒョンジェとの関係、
お父さんとの確執、
テジュンにはぜひとも乗り越えてほしい問題が残っていたのです。

ヒョンジェのくだりでは思わず泣いちゃった。
苦労人の話には弱いのよ~。
しかも小さい妹~。
合宿中に電話してた相手は恋人なんかじゃなくて、妹さんだったのね。

植木鉢を落っことす&自転車のブレーキに細工するという、
ヘタしたら死んでる可能性もある重大事件を起こしたヒョンジェに
みんな甘すぎるきらいはありますが……。

ジュニアスポーツ選手をめぐる、大人のビジネスにも問題あるんじゃないのー?
ハンナもテジュンもアマチュア、しかもまだ未成年なのに、
こんなにスポンサーがついて事務所に所属して……ってどういう構造なの?

と、疑問に思ってちょっと調べてみると、どうしてどうして、大変なんですね。
ジュニアでも、将来オリンピックに出るような子たちは忙しい。
もちろん日々の練習に、試合のための遠征は全国どころか海外レベル。
後援会があったりすれば、そっちの対応もあるし……。
家族だけでサポートするのは、はっきりいって無理!
それで事務所にマネジメントを依頼するわけですね。
もちろん活動資金が必要だからスポンサーも欲しいわけで。

ヒョンジェは母子家庭で幼い妹もいて、という環境。
のどから手が出るほど契約金は欲しいでしょう……。
追い詰められてあんなことしてしまった気持ちは
わからないでもないですね。

ま、今回ジェヒを助けて怪我までしちゃって代表入りを逃して、
一番貧乏くじを引いたのはウンギョル。
そんな彼が許すってんだから外野がやいやい言うことでもない。
なにより当のテジュンが不問に付すわけですから~。

大人の思惑は関係ないっ、俺たちには俺たちの価値基準があるっ!
と言わんばかりの青春まっさかりな男の子たちに感涙。
スポーツやってる男の子たちは、どこかでわかりあえるのね。素敵ね。


足が治るまで俺の言うこと聞いてもらうぞって。青春だなぁ。

そしてジェヒですね。
彼女は女の子なんだけど、男の子の論理というか、
フェアプレイ精神をとても大事にしている気がします。
ヒョンジェに堂々と真相をただしに行くなんてかっこよすぎる。

そういう性格だから、男子の中にいても違和感なく生きていけるんだな。
そしてそういうところが観ていてすがすがしいから、
彼女を応援したくなるんだな、って思う。
ほんとーに、良い子です。

ただねー、やはり根っこは女の子なのかなぁ。
「お父さんと仲直りして!」とテジュンの地雷を踏んでしまいました。
せっかくバックハグされていい雰囲気だったのに~。


こういうことがあるから!女子は毎朝シャンプーしときなさい!

たぶん男の子だったら、
「へぇ、あいつ親父と仲悪いのか-、しゃあねえな」
で済んじゃう話だと思うんですよ。
そこまで情緒的に入っていかないのが男の子ではないか、と。
わざわざ「仲直りしろ」なんておせっかい焼く?
どーでしょうか、このブログを読んでいる数少ない男性諸君。

ウンギョルの「恋愛とは関係ない。そういうのとは関係なく助けた」っていう発言や、
ヒョンジェの「高跳びをやめるべきだとわかっていても出来ない……」っていう発言が
とっても男っぽくて、なんかかっこよかった。

男らしい、女らしい、という考え方自体が差別的だと思うのですが、
どうしても体に染みこんでいる部分があって困ります。
不愉快になる方がいらしたら、申し訳ない。

しかし、このドラマの場合、女性が男性に化けて生活する、というのが
大きなポイントになっていて、
男性らしさ、女性らしさ、という視点は避けては通れないものではないか、と。

ははは、まぁ歯切れが悪い言い方になりましたが、
ウンギョルの爽やかさとヒョンジェの苦しそうな顔がツボだった、ということで。
いやマジでヒョンジェ来たわー。
妹ちゃんには甘々の笑顔いいわー。


他では笑いませんから、この人。

今回は恋愛とは違った視点で物語が展開して、面白い回でした。
男の子たちの男の子らしい青春が垣間見られてたし。
ジェヒが、無名の級友と歩いている姿も拝めた。珍しいよね。
他のクラスメイトとも、うまくやっているとわかって安心です。

スンニ先輩がカッコイイとこ見せてくれたのもよかった。
「僕たち友達になりましょう!」と手を差し出す、
なんてかっこいいじゃないですか。

再起不能だといわれて落ち込んでいるハンナに、
「あんなのみんな嘘ですよ」って笑ってくれて
ハンナは嬉しかったと思うな。
いつものちょっとおちゃらけた感じじゃなかったでしょ。
自分が本当にそう実感したことがあって、
同じ運動選手として出た言葉って感じがして、すごくかっこよかったです。

「努力は奇跡の別名」
「努力は裏切らない」
わたし、スポ根とは無縁に生きてきた典型的文系人間ですけど、
このドラマにはそういう爽やかな体育会系理念が登場して、
観ていてスッキリします。

テジュンくんもぜひお父さんと和解して、
ジュニアオリンピックがんばってほしいなぁ。


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