あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

天王寺動物園はサギのコロニー

2007年05月09日 | 大阪の町
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↑大阪市立天王寺動物園のアシカ池と鳥の楽園舎(4/28午後)
◆表紙はマウスオン+ワンクリックで画像は3枚◆

天王寺公園にある大阪市立美術館へ「ギメ東洋美術館(フランス)所蔵浮世絵名画展」に行った帰りに何十年ぶりかで天王寺動物園に寄りました。
いの一番に目指した場所は、かの有名(?)な「アシカ池」。
大阪のブロガー友達から聞いた話を確かめに。(2年も前の話だけど)
アシカに投げるエサの魚を狙ってサギたちが集まっていると。
サギたちを間近で撮りたいのならここだと。

話は本当でした。
エサは魚の切り身(イワシか?)が少々入ったもので一皿100円。
それを買って、アシカめがけて投げたら、空中でサギたちが見事にキャッチ。
たまには池に落ちたり、アシカの口にストライクするのもあり。
横取りするアオサギ、ゴイサギ、コサギたちの華麗(?)な技を目の当たりにしました。
魚の切り身を割り箸でつまんで投げるため、コントロールが悪くなるようで。
特にヒト科の子供たちはサギたちにとってはカモでした。

アシカ池から少し先に歩くと「鳥の楽園」舎があります。
いろんな鳥がこの広いバードゲージの中で放し飼いにされているのですが、バードゲージの上(外です)には沢山のアオサギの巣がありました。
下から見あげると卵を抱いているアオサギやヒナが見えます。
その巣の周りにはアオサギの数にも劣らぬほどカラスもいっぱい。
卵を狙っているのでしょう。
卵を抱いているアオサギがそのカラスを追い払うのですが、カラスはちょっと下がるだけでまたちょっかいを出している。
アシカ池でアシカとエサの争奪戦を繰り広げるアオサギは、このバードゲージの上でもカラスたちと戦っていました。
ゴイサギやコサギは周辺の木に巣を作っているようです。

天王寺動物園にサギたちが集まりだしたのは最近のことだと思われます。
大阪府下最大のサギのコロニーだった淀川の中州が取り払われ、行き場を失ったサギたち。
(このいきさつの詳細は2005年8月の「神崎川にアオサギが」で書きました)
堺市の仁徳天皇陵近くのコロニーも淀川に次ぐ規模だったのですが、ここも理由はわからないのですが無くなったようです(多分住宅開発だと思う)。
これらの行き場を失ったサギたちが天王寺動物園に集まってきたのかもしれません。
天王寺動物園は、いまや大阪府下の貴重なサギのコロニーになっているようでした。

動物園も「鳥の楽園」舎の上に巣を作っているのを黙認しているのでしょうか。アシカ池でもサギたちのエサの横取りを黙認しているようでした。
「野鳥にちゅうい!」の看板はありましたが、その文字の下に鳥の写真と科目の詳細まで書いてあったのですから。これはウォンテッドというより、動物園に棲み着いた野生のサギとして認めているような感じでした。
私としては嬉しい配慮ですね。

ダイサギは大阪府下では少ないらしく、めったに見られないようですが、アオサギ・ゴイサギ・コサギたちを間近で見たければ天王寺動物園へ行きましょう。


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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは面白い!!!hahaha/// (sakura)
2007-05-09 19:25:52
天王寺動物園のアシカ池と鳥の楽園舎なかなか
ユニークですね。
説明見ながらとても楽しみました。実に愉快!
一度行きたいです。東京もこう言うのがあれば
良いのにと思いました。
アオサギの巣が沢山あるのに驚き、説明読んで
カラスと戦い雛を育てるアオサギなど、、
あまもりさんの説明がお上手でしょ。
だから余計に楽しませて頂きましたよ。
今日は本当に楽しかったです。早くしないと又2番になる。
楽しみました。 (serena)
2007-05-09 19:36:07
詐欺のコロニーかと思ったら、、、
鷺たちにとっては住まいを追い払われた以上何処かに移住しなければならないのだから当然の移転だったのでしょう。
鳥の楽園と銘打っている以上黙って認めるのが当たり前、追い払ったりしたら矛盾してしまいます。
見たことも無いような鷺もいて楽しみました。
天王寺動物園には長い間行っていない。 (酔歩)
2007-05-09 20:04:34
serenaさんに上手い事を先に言われてしもた。
鳥類のサギも人類の詐欺師(あまもりさん)も天王寺動物園に集まってくるんやね
「いつになるかわからん。」と宣言されていた天王寺動物園編が早くもアップとはまた油断してたがな!?
この鳥のゲ-ジにカラスや野鳥がたかっているのはよく見かけますよ。
阪神高速の天王寺出口から降りるとこの横を通るのです。
私は生意気なカラスが大嫌いで、いつもなんとか退治できないものかと思っているのですよ

でも世の中要領のいい奴はどこにでもいるもので、サギも人間社会の縮図を表しているのかも知れません
鳥好きのあまもりさんには楽しめるところですね。
サギ仲間同士で意気投合なんかしてたりして・・・

できればこの後は動物園の西口から出て通天閣のある新世界へ行きましょう!!
大阪のミナミ半分は私にまかせなはれ。
面白うて (横浜のおーちゃん)
2007-05-09 20:14:16
やがて悲しき・・・
アシカ池でのサギたちの行動も、巣を作ってカラスとの攻防も面白いですね。
でも神崎川などの自然の楽園を失って、人工的な鳥の楽園で生活を始めなければいけなくなったのは、人間たちの現状とそっくりだと感じました。
sakuraさんこんばんは(あまもり) (sakuraさんへ)
2007-05-09 21:04:57
楽しんでいただけましたか?良かった~。
こういうところもありまっせとお見せしたかったのです。
京都へ帰られた時にもぜひ天王寺動物園へいらっしてください。
野生のサギを間近に見られる幸せの反面、居場所を追われて動物園に逃げ込んだのかもしれないと思うと可哀想にも思えてきます。
serenaさんこんばんは(あまもり) (serenaさんへ)
2007-05-09 21:05:26
詐欺のコロニーやったら、絶対に避けます。はい(笑)
楽しんでもらえましたか。おおきにぃ。
鷺たちも好きでこんな横取りしてんじゃない、そう思っているかもしれない。
大阪に緑が少ないのは、こういった自然を破壊しているせいでしょうね。
動物園の鷺たちはその犠牲者かもしれないと思うと哀れです。
動物園がこの鷺たちを受け入れてくれているようなのが救いです。
これからも頼んまっせ、天王寺動物園さん。そんな気持ちです。
偶然、上のsakuraさんと同じニワトリアイコン。
酔歩さんこんばんは(あまもり) (酔歩さんへ)
2007-05-09 21:05:54
なにわのサギ師あまもりと動物園のサギたち。
だから気が合った・・・
ん、ん、そうかもしれへん
ちゃう!
サギ師やないで私は。ペテン師やで!
ってまたちゃうがな
ゼンジーあまもりやがな。
ゼンジーからいつの間にサギやペテンになったんや
おっ、酔歩若もこのバードゲージの上を目撃してたんやね。
カラスがあんだけ集まってるいうことは、アオサギの卵もかなり被害にあってるんやろね。そう思うとちょっと悲しい。
でもカラスも好きやで。ずるがしこそうに見えるけどそれも生きる知恵。
一番ずるがしこくて残酷なのはヒト科です。
地球を破壊するのもヒト科です。
動物園の帰りし、新世界もジャンジャン横丁も行きましたよ。
酔歩若に以前見せてもらったお化けビリケンにも会ってきた。
新世界に若者が多かったのにびっくり。変わったもんやなぁ。
昔の新世界はこんな明るい雰囲気やなかった。
ジャンジャン横丁も若者で溢れてた。
相変わらずの串カツ屋も懐かしかった。
また情報があったら教えてな。
おーちゃんこんばんは(あまもり) (横浜のおーちゃんへ)
2007-05-09 21:07:38
間近で見ることができなかったサギたち。
できたら、身勝手で残酷な人間に近づきたくはなかったでしょうね。
でもここでしか生きられない。そんな感じでした。
巣にカラスが群がっているのも、アオサギの卵が頻繁に取られている証拠でしょうね。
人間たちの現状とそっくり・・・確かにその通りです。
こんなふうに生きさせたのはヒト科の身勝手さです。
それでも野生は逞しい。そんな感じもしました。
動物園がその居場所から追い払われたサギたちを受け入れてくれているのがせめてもの救いでした。
あまもりさん、こんばんは (polo181)
2007-05-09 22:03:25
これはもう、サギにとってはサンクチュアリーですね。ケージは、いったい何を飼うために作られたのだろう。アオサギやコサギは都会を追われて逃げてきたのでしょう。まぁ、それはともかくとして、園長さんは太っ腹ですね。沢山のサギの巣を黙認しているのだから。ここのアオサギも、コサギも、ゴイサギも毛並みが良いですよ。栄養が充分なのでしょう。
多摩川では、確実にサギたちが減少しています。それは、漁協が、川を釣り堀化するために、トリ脅しを至る所に設置したからです。このような逃げ場があれば良いのだけれど、沢山いた彼らは何処へいったのやら。
鳥も賢く生きる。 (sakura)
2007-05-09 22:47:55
上野動物園でもペンギンの所に大きな木があって
そこに沢山のコサギやゴイサギなどが居ました。
餌が豊富なのでキット楽して過ごしているのです。
ま~こういう鳥の生き方だ。と思って賢いな~ と
一人感心して帰ってきましたのよ。

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