あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

チェーンメール

2011年03月14日 | 社会

東日本の大地震(「東北地方太平洋沖地震」が正式名称?)の被害のひどさが少しずつわかってくるにつれ、胸が締め付けられる思いです。

亡くなられた方々のご冥福と一日も早い復興を心からお祈り申しあげます。
安全な大阪に居て気を揉むばかりで何もできない自分ですが、今まで通りの日常生活を保つことが日本経済を支え、ひいては被災地の復興にも役立つものと信じております。

久しぶりにブログを更新したのは、携帯メールの送受信をパンク状態にした一因と思えるチェーンメールが私のもとに届いたからです。
内容は、関電(関西電力)が東電(東京電力)へ電力供給するために、一人一人が節電に協力しようといったものです。

以下はそのメール内容。

>関西電力が東京方面への
>電力の供給を開始したとの
>情報が入りました。
>と言う事は関西での節電が
>災害の協力になります!
>まだまだ夜半には冷え込みも
>厳しく18時~19時の時間帯で
>300万KWの電力が不足するとの
>東京電力の需要予想です!
>皆で節電して、皆でこの
>有事を乗り切りましょう!
>使っていない家電の
>コンセントは抜いて、
>冷蔵庫も出来るだけ弱に、
>テレビはつけておいてください


いかにも善意からのものと受け取られる内容です。
このメールも友人から受け取ったものです。
その友人は少しでも協力できるならとの「善意」からの発信でした。
メール文の頭に「なるべく色々な人に回して欲しいそうです。とありました。
これはチェーンメールの典型的な常套文句です。
 
それに関電と東電では電力の周波数が違うはず・・・。
大阪で使っていた電気製品はそのままでは東京では使えなかったことがあった。
(今は接続が簡単に切り替えられるようになっているのだろうか)

↓関電のHPに飛んでみたらやはりそうでした。
http://www.kepco.co.jp/
節電に関するメールにご注意と。

元々はメールサーバーを破壊しようとする悪意あるメールであっても
受け取った人は「善意」から知人に次々と発信する。
まさか肝心な大事なメールの送受信の邪魔をしているとは知らずに。

みなさま、どうかチェーンメールにはくれぐれもご用心を。

☆☆☆☆☆ 【追加】2011.03.15 13:14 ☆☆☆☆☆

上記でリンクしている関電サイトですが、昨日(3/14)の昼頃にアクセスした時点の文言と今日の文言が違っているような気がしました。更新されたものと思われます。
昨日の昼時点では、東電に電力を供給していないとあり節電のお願いはない、と書かれていたと思いますが、今日昼の時点では、わずかではあるけれど周波数を変換して融通しているとありました。
わずかしか送れないのは周波数変換装置の容量の問題のようで、そのわずかな電力とは100万キロワットのようです。(ウィキペディア調べ)
わずかであっても関電から東電に電力の供給が始まったようですが、節電に関してチェーンメールを送ることはないと断言しています。
再度申しあげますが、非常時の携帯でのチェーンメールには気をつけてください。


今日は62回目の終戦記念日

2007年08月15日 | 社会


城北公園淀川堤防上の千人塚(07年7/9撮影)
昭和20年6月7日、空襲による千人以上の遺体をここに集め供養したその記念塚

戦後62年。兵士として戦争に行かれた方々も80歳前後かそれ以上になるのですね。戦争の記憶がある方々も若くて60歳代。悲惨な戦争を日本も起こしたことを忘れてはいけないと思っています。

学校では戦争の悲惨さは教えてくれました。でも日本が起こした太平洋戦争の原因は教えてくれませんでした。おとなになってから自分なりに知ったっことをここに書いてみます。二度とあの悲惨な戦争を繰り返してほしくないとの思いから。

幕末の屈辱的な不平等条約の後の近代日本。欧米に追い付け追い越せと力(軍事力)を蓄えたものの石油等の資源の無さに焦燥する。しかしその焦燥感の方向を間違えて、本来は手を結び合わねばならないアジア各国を侵略した。それが「八紘一宇」の思想を元にした「大東亜共栄圏」。(八紘一宇を簡単にいえば、世界は一つの家だという意味です)

欧米の白人優先主義に異議を唱え、民族の誇りを取り戻すものとして最初はアジア各国に受け入れられた。やがて大東亜共栄圏の「アジアは一つ」の中心は「日本」であったことを知ったアジア各国は、日本も欧米と同じ侵略者であったことに気付き反発し始める。

一方、アジアに多くの植民地があった欧米は日本の大東亜共栄圏構想を危険視し、経済制裁を打ち出す(中国に満州国を強引に作ったことも経済制裁の大きな原因のひとつ)。孤立した日本は、ヒットラーのドイツと、ムッソリーニのイタリアと三国軍事同盟を結ぶ。これが更に欧米の反発を買うことになった。

経済制裁の緩和を求めていた日本に、アメリカはハルノートと呼ばれる制裁を緩和する条件書を突きつけてきた。日露戦争以降のアジアにおける日本領土の返還と日本軍の全面撤退要求の内容は受諾できるものではなく、これはアメリカの最後通牒であるとして交渉は決裂、開戦を決定した。ついに太平洋戦争へ突入する。日本の真珠湾攻撃は、それまで連合国に加わっていなかったアメリカにとって参戦への恰好の理由をもたらした。
(青字部分は日米開戦に至る経過を簡略しすぎていたので加筆した文です。8/16)

当時の日本は軍部に政権を牛耳られていたためにこんな暴走を許してしまったのか。明治以降の日本はどこで歯車が狂ってしまったのか。それとも始めから狂っていたのか。心ある政治家は口をつぐみ軍部の暴走に歯止めをかけられる人はいなかったに違いない。どちらにしても軍部の暴走は、やがて日本本土がアメリカ軍の爆撃対象となり、多くの民衆の命を奪うことになる。戦争指導者はもう勝てないとわかっていながら戦争を終わらせなかった。天皇制の維持と国体のあり方にこだわり悲惨な戦争を長引かせた。犠牲者の数は日に日に増えていくばかり。兵士や民衆の命をなんだと思っていたのだろうか。国とは民衆あってのもののはず。欧米の真似をした大東亜共栄圏構想と、アメリカを始めとする連合国軍との戦争で追い詰められた日本に、最早まともな判断ができる指導者はいなかったのだろうか。いつの世も犠牲になるのは庶民。

戦争を早く終結させるために広島と長崎に原爆を落としたというアメリカの言い分にも腹立たしさを覚える。原爆の威力を試すための実験台として、また連合国軍内で優位に立つために日本をターゲットにしたのではないのかと。原爆を落とさなくてもこの時期日本の敗北は決まっていた。ポツダム宣言を受諾し、無条件降伏を明らかにした8月14日以降も日本本土への爆撃をやめなかった。終戦当日の8月15日の朝も爆撃を受けて多くの人々が亡くなっている。敗北宣言を出し渋っていたからだとアメリカは言う。

戦争とは、かくも残酷なもの。人の心を失うもの。

敗戦国日本の民主化に戦勝国アメリカは大いに力を尽くした。日本人も復興に努力したが、今ある日本はアメリカの存在なくしては語れない。あまりにも多くの犠牲のもとに築かれた今の平和日本であることを忘れてはいけない。アメリカにとってもその後の東西の冷戦で日本は極東の軍事拠点として重要な友好国となった。

そのアメリカを中心にして作られた現在の日本国憲法。この戦争放棄を謳った平和憲法を最近、戦後レジームからの脱却と称して変えようとしている人々がいる。日米安保条約の下、アメリカ軍に守られている日本は本当の意味で独立していない。憲法を変えて日本は今こそ独立すべきだと。
この戦後レジームからの脱却を唱えている方々、日本軍に侵略された国々の存在を忘れていませんか。アメリカの都合に振り回されていませんか。憲法を変えても米軍基地はなくなりませんよ。日本を再び戦争に巻き込むつもりですか。
憲法第九条の戦争放棄の条項は世界に誇るべきもので、私は生まれてこのかたこの平和憲法しか知らない。与えられたものであっても良いものは良い。この憲法を守ってきた日本に誇りを感じます。今後もそう感じたい。
戦後レジュームと表記していましたが戦後レジームの表現が正しいということで修正しました。
※レジーム…regime(政権、制度、体制)
(レジームなどと英語を使用せずに戦後体制と言えばいいのに。←自分の言い訳と愚痴)

コメント欄は無しにします。
これはあくまで私自身の思いを書いただけですので。ご容赦ください。


改革は下位格に

2006年01月16日 | 社会
余りにも了見の狭い保守的な大阪市議会に情けなさと憤りを感じています。
去年11月の大阪版小泉劇場と言われた市長選は、全く田舎芝居以上に面白くもないものでした。(市長選のいきさつは去年の10月20日に「出直しですって」に書いています。遅くなりましたが、これはその続きと結果報告になります)
関淳一現市長がもし自民・公明の大阪市議団の応援を得ずに孤軍奮闘していたならもっと盛り上がっただろうにと思うと残念です。与党の指示を得ることは改革を円滑に進める上でも大事と考えての判断だったのかもしれません。しかしこの選択が選挙を面白くないものにしてしまったのです。大阪市長選の投票率は、前回より数パーセント上回っただけで市民の関心がイマイチに終わってしまったことがその現れ。
それでも関氏は改革に一歩踏みだしているので、私はそれなりに評価をしていました。その矢先・・・
今年の正月明け、関氏は去年、氏と共に辞任した大平光代氏に再び助役を要請し、大平氏も快諾する様子とのニュースが流れ、大阪市の改革に真剣に取り組んだ弁護士の大平光代氏の復活に私は期待しました。
ところが与党市議団は、大平氏の再任に難色を示し、結局、大平氏の助役再任は実現せず。助役の要請、解任は市議団の承認を得ずにできる市長独自の権限であるにも関わらず、関氏は断念してしまったのです。
この後、大平光代氏に大手新聞社数社がインタビューし、去年の辞任騒動の顛末が報道されました。記事の一部はこちら↓
http://www.asahi.com/politics/update/0112/003.html

この記事はいずれ更新されて消えるので、その概要は、
「昨年10月に関氏と共に辞任して以来、その理由を明らかにしなかったのは
市議の口利き問題に手をつけようとしたところ、一部の有力議員から発言を封じられ、今後一切記者会見も取材も受けないという約束をしたからだとのこと。(関氏に迷惑をかけてはいけないとの思いから)
助役に就任して改革に手をつけて以来、関氏を差し置いて厚顔づらする影の市長等と誹謗中傷されてきた。それでなおさら関氏自身の力で選挙を勝ち改革を進めてほしいとの願いもあった。(しかし関氏は自信を無くし、自民・公明の支持をとりつけて選挙に臨んだ。所詮ぼんぼん市長だ。←私の声)
今回の再任要請で議会がクレームを付けるのは不当な人事介入。
大阪市政は今後外部の人間に頼らず内部から改革していくことを望むが、一番改革が遅れているのは議会である」と。

議会としても改革に取り組んでいるとのたまうある大阪市議。
それじゃなぜ大平氏を拒否するのか、本当の理由を聞いてみたいものです。
市民は市長をリコールすることはできても市議会をリコールすることはできません。どうしたもんか。ほんま情けないです。
私は今も大阪市民ですと、大きな声で言えないほど恥ずかしい思いをしています。

出直しですって

2005年10月20日 | 社会


大阪市の市長は只今空席です。
今月の19日に関淳一市長が任期を2年残して辞任。
出直し選挙で自らが草稿した大阪市改革マニフェストを市民に示しその是非を問いたいということで、小泉版大阪劇場などとマスコミは書き立てています。
辞任のきっかけは、局長を務めていた外郭団体への融資約27億円が全く大阪市に返金されていなかった責任と、職員厚遇等への改革を大阪市を変える目的で作った改革マニフェストが議会で批判され、また市民の了承を得ていないと攻撃されたから。

大阪市は全くどうなってんねや!と思うほど次から次へと職員の厚遇問題(背広にはあきれて笑う以外なかった)、カラ残業、労組幹部のヤミ専従等。どこにそんなお金があるの?状態。
ただでさえ元市長(関市長以前の。関氏が助役を務めていた)が止めどなく第3セクターに税金を注ぎ、あげくの果てが全て破綻。大阪市は大借金を抱えているはず。
自分のお金じゃなかったら予算が組まれている限り使い放題ってか!
市民をなめてんのか!(実際舐めてるからしたことやろ?)

5年間で5000人以上の職員の削減、給与体系の成績主導、予算の削減、情報公開等々の改革マニフェスト。
はっきり言いまして、私はマニフェストは読んでいません。これは新聞に載っていたことを書いただけです。
大阪市のサイトでマニフェストのPDFがあったのでこれを今プリントしています。
60ページだって!おひょ~。でも読みます。読まないと批判もできませんから。

この改革マニフェストを当然大阪市の職員は支持しないでしょう。厚遇に慣れたふにゃふにゃ幹部にとってはとんでもない改革に違いありません。
辞任して出直しする関前市長は、2年前に各党相乗りで市職員の労組のバックアップを得て当選した市長です。大阪市ではお馴染みの助役上がり。新鮮味のない選挙でした。
御堂筋を造った関一元市長の孫で元医者。現在70歳。

今回の出直し選挙では各党の推薦も労組の指示もシャットアウトして、市民の判断を仰ぎたいとのこと。
しかし、各党によろしくと声を掛けたとか掛けなんだとか。
退路を断って出直ししようとする人も弱音を見せたと新聞で書き立てられていました。
なんのバックアップもなしに選挙をするというのは大阪市長選にはなかったことですから、気持ちも分からんこともないけど、市民を信頼でけへんのか!と声を大にしていうてやりたい。

この弱音のひとつには、三顧の礼をもって(かどうかは定かではない)助役を引き受けてもらった大平光代弁護士にすげなくふられたこともあるかもしれません。
関前市長の片腕となって改革に取り組んでいたこの辣腕弁護士は、関氏の辞任を受けて自らも辞任。
関氏は出直し選挙後、当選したらこの大平氏を再び助役にする腹づもりでいたのに、大平氏はかたくなに辞退。
大阪市の職員は自ら襟を正して改革する以外にないとの言葉を残して去っていった。
弁の立つこの大平氏は一身に労組等からの批判を受け、関前市長を陰で操ってる鬼弁護士とまで中傷されていたらしい。
この大平光代氏の存在が消えることは関氏にとっては大いに痛手。これが弱音に繋がった可能性もあり。

大阪市民はアホやないで。見るとこは見てるで。
大阪市の改革に繋がるんやったら応援するで。
しかし安易に関氏を応援するわけにはいきません。ほんまに市民を信頼し市民のための改革やと分かってから応援します。
ちっちゃい目を目ぇいっぱい見開いて逐一見まっせ。
と、最後には大阪弁になってしまいました。(笑)
どちらにしても大阪市がよくなってくれるのなら改革大いに賛成です。


※画像は咲くやこのはな館所蔵の高山植物シュウカイドウです。ガラスケースに入ってましたのでちょっと白っぽくなっています。


郵政解散

2005年08月09日 | 社会
始めに断っておきますが、私に支持政党はありません。マスコミがいうところの無党派層なのでしょう。でも無党派層と呼ばれても政治に無関心なのではありませんよ。

自爆解散、逆ギレ解散、理不尽解散等々好きなこと言われていますが、ここは、小泉首相が記者会見でも述べているように、国会で否決された郵政民営化の是非を国民に問うというのだから「郵政解散」が一番妥当な呼び方だと思います。感情的な名前を付けて焦点をぼかしてほしくない。
参議院で郵政民営化法案が否決されて衆議院解散のニュースを目にした時、これは郵政民営化への国民投票だと感じました。

郵政民営化以外にもっと大事なことがあるだろう、という声もあります。でもこれは民営化反対派の詭弁であるように感じました。
ひとつの法案を無駄に長引かせ、参議院の存在を否定する今まで通りのやりかたは、国民の意思を無視したものです。参議院の否決を受けて国民に採決を仰ぐ方が実に分かり易いし、歓迎します。

今回の自民党の造反議員や民営化に反対する野党の主張には説得力がありません。いや反対のための反対としか受け取れませんでした。
また郵政民営化を進める政府側も概要を示していますが、分かり易い具体的な説明に欠けています。
これをどう選挙で主張していくのかじっくり聞き分けたい。そして私自身も郵政民営化が国民の生活にどう反映するのか(これは先々の様相で分かりづらい面もありますが)勉強していくチャンスだと捉えています。