バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

カテゴリーを「パスカルが私たちに語りかけるもの」に変更した理由 

2024-02-20 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
これまで35回にわたって、キリスト教に関連するカルトについて

書いてきましたが、書いているうちに私自身が気持ち悪くなってきて、

連載することは霊的にも問題があると思い、継続を一時、中断します。

そして暫くは、パスカル(注・01)について書いていこうかと思います。

実はパスカルには20年前に夢中になっていたのです。

そのことを思い出したのは、福井県立図書館で

「人間の真実はパスカル『パンセ』に存在する」(渡部昇一著)が

「西洋哲学」のコーナに置いてあり、それを見つけたことです。

なぜ見つけたかといいますと冬場は

積雪でいつもの散歩コース(江端川の堤防の小道)通行できず、

近くの住宅地の散歩かもしくは、県立図書館内で本を探しながら散歩とプラス

図書館周辺の散歩にしていましたので、この本が目に止まったのです。

そこで図書館で借りて来て、ふと自分の本棚を見たら、

何とパスカル著作集がまだ残してあったのです。

豊田から滋賀県高島市に移住した時に引越用のダンボール箱で

私自身の蔵書135箱あまりを処分したのですが、

今度は福井市に移住した時にも少なくとも約10箱は処分したはずですが、

パスカルの本だけは捨てていなかったのです。

私がかつてパスカル熱に陥ったのは、「パスカルの信仰・パスカルとわたし」

という田辺保(注・02)さんの本でした。

その本の裏表紙に私のメモがあって、そこには20年前に

パスカルのことばかり話していた記録がありました。

当時、私は断食祈祷院「パトモス祈りの家」の牧師でしたので、

毎日、朝、礼拝の説教をしていたのですが、

そのメモによれば2007年から少なくとも3,4年間は、

パスカルに触れたメッセージをしていました。

そしてパスカルから、次第にCS・ルイスに移行していった記憶があります。

さて、「パスカルの信仰・わたしの信仰」という田辺保さんの本は、

名古屋市にあるキリスト教専門書店「名古屋聖文舎」で出会いました。

パスカル著作集を全巻、一人で翻訳された方とは知っていたのですが、

この本に惹かれたのは、著作集発行から20年を経た75歳の時に

ご自身が、ガンになって死と相対して、ようやくパスカルの本質を

少し分かってきた、という赤裸々な告白から始まった内容でした。

パスカルはウィキ(下記参照)で調べていただければ分かりますが、

あまりにも偉大な哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、

発明家、実業家です。

しかし、パスカルの死後、メモを編集して発行された『パンセ』は、

福井県立図書館で出会った本のタイトルのように

「人間の真実はパスカル『パンセ』に存在する」のです。

そしてパンセを正しく受け止めれば、多くのことが見えて来るのです。

ただ20年前に書かれた田辺さんの信仰告白のような本

「パスカルの信仰・わたしの信仰」は私のとっては、かなりの衝撃でした。

田辺さんが書かれたのが74歳の時で、私も今年、

その年齢になったので、まさに主の導きであると思います。

今後は暫く、パスカルに沈潜していくことになりますので、

皆さんもパスカルを通して、生ける神に出会ってください。


パスカル(注・01)
1623年6月19日 - 1662年8月19日)は、フランスの哲学者、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、発明家、実業家である。神童として数多くのエピソードを残した早熟の天才で、その才能は多分野に及んだ。ただし、短命であり、三十代で逝去している。死後『パンセ』として出版されることになる遺稿を自身の目標としていた書物にまとめることもかなわなかった。「人間は考える葦である」などの多数の名文句やパスカルの賭けなどの多数の有名な思弁がある遺稿集『パンセ』は有名である。その他、パスカルの三角形、パスカルの原理、パスカルの定理などの発見で知られる。ポール・ロワヤル学派に属し、ジャンセニスムを代表する著作家の一人でもある。かつてフランスで発行されていた500フラン紙幣に肖像が使用されていた。(ウィキ)


田辺保(注・02)
1930年9月26日 - 2008年3月18日)は、日本のフランス文学者、翻訳家。 大阪市立大学名誉教授、岡山大学名誉教授。
京都府生まれ。1951年大阪外事専門学校卒業、1953年大阪外国語大学卒業、1959年京都大学大学院仏文科博士課程単位取得中退、1960年大阪外大助手、1961年講師、1961 - 1962年パリ大学へ留学、1965年大阪外国語大学助教授、1972年教授、同年岡山大学法文学部教授、1976年「パスカルの世界像」で京都大学より文学博士の学位を取得、1985年大阪市立大学教授、1993年定年となり名誉教授、神戸海星女子学院大学教授、2001年定年。 1974年フランスより教育功労章シュヴァリエ受章(「田辺保教授の経歴と業績」『神戸海星女子学院大学研究紀要』2000)。
パスカルとキリスト教文学を研究し、多量の著作と翻訳をおこなった。


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