列王記上
21:9 その手紙にはこう書かれていた。「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。
21:10 ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、
と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」
21:11 その町の人々、その町に住む長老と貴族たちはイゼベルが命じたとおり、
すなわち彼女が手紙で彼らに書き送ったとおりに行った。
21:12 彼らは断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせた。
21:17 そのとき、主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。
21:18 「直ちに下って行き、サマリアに住むイスラエルの王アハブに会え。
彼はナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って来て、そこにいる。
21:19 彼に告げよ。『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、
その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。
『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、
あなたの血を犬の群れがなめることになる。』」
21:20 アハブがエリヤに、「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言うと、
エリヤは答えた。「そうだ。あなたは自分を売り渡して
主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。
21:21 『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。
イスラエルにおいてアハブに属する男子を、
つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。
21:22 わたしはあなたが招いた怒りのため、
またイスラエルの人々に罪を犯させたため、
あなたの家をネバトの子ヤロブアムの家と同じように、
またアヒヤの子バシャの家と同じようにする。』
21:23 主はイゼベルにもこう告げられる。
『イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる。
21:24 アハブに属する者は、町で死ねば犬に食われ、
野で死ねば空の鳥の餌食になる。』」
21:25 アハブのように、主の目に悪とされることに
身をゆだねた者はいなかった。
彼は、その妻イゼベルに唆されたのである。
21:26 彼は、主がイスラエルの人々の前から追い払われた
アモリ人と全く同じように偶像に仕え、甚だしく忌まわしいことを行った。
21:27 アハブはこれらの言葉を聞くと、衣を裂き、粗布を身にまとって断食した。
彼は粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。
21:28 そこで主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。
善良な市民、ナポドを陥れるような断食布告とアハブの断食とは
全くの真逆であり、断食は、このように両刃の剣なのです。
イエスの時代においても同様、
人々に見せつける断食をしていたパリサイ人の律法に基づく断食と
イエスが復活された後、約束を待つ断食とも
真逆でまさに断食は両刃の剣だという光景が描かれています。
私も断食祈祷院を開設した1995年から今日まで約30年間、
その危険性を何度も味わってきました。
そして日本の断食は間違いなく前者であり、まさに悪霊の支配する断食なのです。
私はそれを何とかして本物の断食を回復しなければと30年間、闘ってきましたが、
残念ながら万分の一もできていません。
召されるまでに聖書が伝える聖書の断食を普及したいのですが、
人間の力では、悪霊の支配には到底、勝利することはできません。