バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

カルトとは何か 18 カルト=マインドコントロールの恐怖 19 カルトはなぜ発生するのか 12 自己開発型セミナーの恐怖 

2023-05-13 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
江戸時代の落語を聞いていますと大工、とび職など奉公に出て、

その分だけ大人になり、一人前になっていくことがテーマになっています。

しかし、今の日本では職業の選択は自由であり、転職もあたりまえになっています。

つまり生きるための職業から選択自由な時代ですが、

これは人類の歴史の中でもごく最近のことで先進国だけのこと。

日本でも高度経済成長が始まった1960年代以降に起こったことです。

そうすると自分のすべきことは何かということになり、自分は本当に何に向いているのか、

自分とは何か、つまり自分は何者なのかということになります。

その疑問に答えるかのような自己開発型セミナーが出てきたわけです。


・真のあなたを発見しよう

・あなた自身も気づいていなかったあなたが発見できる

・あなたの隠れた能力をみつけよう


などのテーマでセミナーが開催されますが、

そこに巧妙に入り込んでくるのはカルト宗教なのです。

オウム真理教にエリート会社員とか優秀な大学生が多かったのもそこに巧妙に入り込んだのです。

「自分は数学も理科もよくできて理系の大学で学んでいるが、

ほんとうは哲学や宗教にきょうみがあったのではないか。

いや美術や好きだったので理系に学び、そのまま技術者になっていいのか。

大企業の歯車の一つとして歩むのが自分の夢なのか。人間として歩むには・・・」

という選択の迷いに巧妙に入り込むカルト宗教。

しかも、日本の家庭では過保護と過干渉の子育てに正解だけを求める教育制度で、

親は子供たちに子育て、教育に対して


・お前の幸せのため

・世のため、人のためなのだから


という親の論理で展開しています。

しかし、大人、青年期になれば他人へのやさしさ、

世界中の不幸な人々に目覚めていくものが芽生えていきます。

そこにもカルト宗教の魔の手が伸びていくのです。

そしてこれに目覚めると


・現代社会がいかに理想と夢を喪失しているか

・世の中が退廃してしまったか


などを強烈に認識し始めるのです。

統一教会に入信した私の妻(42歳で急死した)は、

看護学校で学んでいた時に入信しましたが、

そのようなことを話していましたのでよく分かります。

私と結婚する2年間に統一教会から脱会していましたが、

結婚後もまだ影響があったのですが、

一度、マインドコントロールに入ると

なかなか抜けきれない怖さを私も身近に知っているわけです。
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