太った中年

日本男児たるもの

幻の屋台

2011-11-22 | weblog

今回はラリーのオッチャンの友達で年金暮らしをしている爺様のネタ。

爺様はフィリピンへ来た当初年金だけでは不安でなにかスモールビジネスを考えた。

で、住まいの近くにある大学そばに日本食レストランがあることを発見した。

そのレストランのオーナーは爺様より年上の金持ち爺様で爺様同士親しくなった。

爺様はレストランの軒先を借りてお好み焼きの屋台を始めることにした。

なにしろ場代がタダだからビジネスのリスクが少ない。

それに大学の学生は2000人いるから1割の200は1日の売上げになるだろうと算段した。

お好み焼き1枚50ペソで200×50=1万ペソ(約2万円)が1日の売上げになる。

1万ペソ×30で月30万ペソ、原価率50%だから月15万ペソが粗利。

経費はほとんどゼロ。こりゃタマンネェなってことになった。

そうしてラリーちゃんの義弟と2人でお好み焼き屋がスタートした。

ところが実際に始めると1日10枚しか売れない。

結局、3ヶ月でお好み焼きの屋台を撤退した。

爺様によると学生は簡易食堂で1回35ペソの食事をするから50ペソでは高過ぎると分析。

そして屋台撤退後暫くしてから金持ち爺様の日本食レストランも閉店したそうだ。

大学近くの好立地とはいえフィリピン人学生相手の日本食がそもそもの敗因かもしれない。

爺様は「もうコリゴリだ」とボヤいた。ではまた。


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