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原発は矛盾したシステム

2011-07-30 | weblog

原発は矛盾したシステム

一昨日行われた小沢さんの記者会見をニコ生で見た。以下、BLOGOSより転載。

Q:原発について、どう考えているか?

小沢:私は30数年前に科学技術政務次官をやった。当時は原発は安全で安くて純国産エネルギーになると説明された。しかし、勉強しているうちに、核廃棄物の処理が出来ない事を知った。世界各国で高レベルの(核廃棄物の)最終処分方法が未解決。これが解決しない限りは、事故を考えなくても、原子力発電は土台無理な話。

しかし今まで、大量の電力を作って、その利便性を国民は享受していたから、いますぐ止める訳には行かないけれども、将来的には安全でクリーンで安心な新エネルギーを開発する事は誰しも考えているのではないのだろうか。

ドイツは原発を10年で辞める決定をしたが、ドイツには良質の石炭も鉱山もある。日本は同じようには真似できないが、技術開発を進めて最終的に原発からサヨナラするべきだと思っている。

Q:今の政府の対応では福島の子供の安全が守られないのではないか。政府のやりかた、福島から避難させない事についてどう考えるか。

小沢:地震、津波、そして水素爆発、その直後から、原子炉は破壊されて、燃料は溶融している可能性が非常に高いと専門家から聞いていたので、私はそう話していた。政府は大丈夫だ大丈夫だと言って、3ヶ月して隠し切れなくなって認めた、爆発さえしなきゃ、多少は放射能が漏れたってしょうがないってやり方でしょ?

毎日ずーっと放射能が漏れてるってことでしょう。そういうことを菅さんが来年の代表の任期までやっていたら、東京も何もかも放射能汚染してしまうのではないかと心配している。本当の事をきちんと言わないと。(原子)炉のそばは当分住めないでしょう。それをそのうち帰れると言ったり。「帰れない」とはっきり言って、住民がどこに移り住むか支援しなければいけないのに、真実を言わない。チェルノブイリだっていまだに周辺地域は住めないでしょ。(福島第一原発は)チェルノブイリの何十倍、何百倍のウラン燃料が溶けて取り出せない状態。それをどうするんだ。抜本的な封じ込め対策を政府がしなければならない。

それから補償の話。何から何まで保障するのは事実上難しい。しかし、仮設住宅に入ると補助が止まるとかの問題がある。生活をきちんと保障していく観点から当面はやっていく事、(元の土地に)帰れない人には新しい転地を探してあげる。というように明瞭に話して、対策を取るべき。

Q:原発の作業が長期化し、(年間)被曝量の問題から、福島第一原発の作業員が日本人だけでは足りなくなってしまうのではないか。

小沢:今のやり方では、使用済み燃料も、溶融ウランも、どうすることが出来ない。今のやり方ではダメだ。こんなことを10年、20年続けるという考え方がいけない。国が総力を挙げて封じ込めをやらなければならない。

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小沢さんの見識ある会見だった。菅直人の脱原発は思いつきの発言と断罪した。ではまた。


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