太った中年

日本男児たるもの

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ネネ、再び

2011-04-18 | weblog

ネネの世界についての再考を太った中年ホームページのコラム欄にアップしようと思ったがファイルアップに怖ろしく時間が掛り、スマートブロのダイヤルアップ接続では不可能なためブログでアップすることにした。

ネネを復習すればそれはタガログ語でわががままな幼い女の子の意であり、ジャパゆき同様蔑称である。ジャパゆきとは若いフィリピーナが日本のフィリピン・パブでホステスとして働いてお金を稼ぐこと。しかしその実態はフィリピン・パブを舞台にした売春で、これが国際問題となり1985年にタレント渡航が禁止された。つまりジャパゆきを有体にいえばフィリピン・パブへの身売りである。そしてフィリピーナには「家族のために」つー免罪符が与えられ身売り、売春が正当化される。本来なら売春宿に身売りさせた家族は憎悪の対象になる。ところが大金を稼いで凱旋帰国するやフィリピーナは家族のボスとして君臨し、家族は彼女の召使いになる。

こうしてサル山のボス、ネネが誕生する。実際、妻の実家に滞在して観察するとネネ妻は家族から腫れもの触るかのような扱いを受けていた。傍若無人なネネ妻に物申す者など誰一人いなかった。仮に何か言ってネネがヘソを曲げたら最後、再び元の貧困生活に戻らなければならない。ネネは稼いだお金を武器に家族を支配し、浪費する。家族のための散財をやめて貯蓄などしたらネネの地位を失い、夜の商売女として蔑まれるだけだから浪費することに歯止めが掛らない。ネネはお金の価値を盲信し、恥も外聞もなくお金をタカルのである。

ジャパゆきに限らなくとも「家族のために」と称し夜の商売に身を埋め、稼いだお金で家族のボスとして支配する歪んだネネの構造は家族関係を歪める。家族は養ってくれるネネに敬意を持っているワケではない。これは妻の妹に直接聞いたことだが、妹は妻の召使いでいることに屈辱を覚え、いつか妻に代わってネネになり見返したいと言った。つまりは面従腹背であって家族関係は分裂症の病理に他ならない。妻の実家を去ることにしたのは退屈な生活もさることながら、歪んだ家族関係に心底嫌気が差したことが最大の理由だった。

ネネの世界は家族つー閉鎖された空間でのみ成立する映画マトリックス同様人工的に造られた仮構の世界である。仮構の世界で演じられるサル山のボスは傍で見ていて、虚しく、滑稽であり哀れである。マトリックスでは電話を掛けるつー古典的な手法で現実の世界に戻るが、ネネは家族から離れたら「ネネ」として蔑称される現実が待っている。そのため精神的に不安定にならざる得ない。サル山のボスとしての自我はマトリックスのエージェント・スミスの如く突然心の中に登場する。強すぎる自我はそれだけで不安定であって、妻が時として口うるさく支離滅裂なことを言うのはサル山のボスとしての自我を安定させるためである。

ネネ妻は、父母、兄弟、姉妹、さらには夫、子供にまで主と召使いの関係を強いる。ところが夫プリンスは妻にアンタの召使いでもなんでもないことを伝える。ネネ妻はボスとして認知されないことがわかるや一転、脅威となり、ネネの敵として攻撃するのだ。そんなものはまったく相手にしないから、脅威は更に増大する悪循環を繰り返す。そしてネネ妻の最大の被害者は無抵抗な娘である。主と召使いの関係を強いる以上、まともな夫婦、母子関係を築けるワケがなく、娘は妻を母親として認知することはない。娘にとって祖母が母親なのだ。

「家族のために」働いた見返りが「家族のボス」つー逆立した構造は分裂症的な家族関係を築くばかりでなくネネ自身も不安定な精神、端的に言えば神経症に陥る。神経症とは考えと行動が一致しないことである。従ってネネの言説と行動に論理的整合性や一貫性はない。またそれを求めるのも無駄である。「オトーサン、コーツージコ、オカーサン、ビョーキ、オカネチョーダイ」はフィリピーナのウソの定番であるが、彼女たちにウソをついている自覚はない。そんな話をまともに相手にするほうが変で放って置くのがなによりである。

さて、サル山のボスは時期が来れば次のボスに座を奪われサル山から追放されるがネネの世界もそれに等しい。夜の商売にとってホステスの加齢や出産はその商品的価値を低下させる。お客は若いフィリピーナを求めるのであって子持ちのオバサンは用無しになる。当然収入も低下し、仕事がなくなれば家族のボスはやっかい者となる。そして家族のボスとして振る舞っていた残骸で信じがたいほどズウズウしいオバサンになるのだ。

妻は26才、既に坂道を転がり始めている。この先一体どうなるのだろか、それは神のみぞ知る。アーメン。

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