愛煙家の多事総論

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食の都

2007-11-21 20:10:23 | 国内情勢
スイス・ドイツに住んでいた頃、暇さえあればフランスやイタリアに遊びに行っては美味しいものを食い歩いた。が、向こうでは意外に「美味しいもの」ってのがない。イタリアなんぞは、そこそこのお店ですら「ボロネーゼぶっ掛けご飯」という品も無ければ風情も無い、しかも大して上手くない飯を出したりする。フランスはまだマシだったが、それでも「これ、ホントにパリジャンが喜んで食ってるの?」と思えるようなものが多かった。勿論自分が日本人だからある程度の味覚の違いはあるだろうが・・・。このほど、「三つ星」「二つ星」といった星でレストランを評価するミシュランガイドの東京版が発売された。

ミシュランガイド東京08、★★★は8軒

ミシュラン3つ星「すきや橋 次郎」 「最悪」から「絶賛」までの評判

ミシュラン東京版に賛否両論(上)

ミシュラン東京版に賛否両論(下)



かなり賛否両論はあるようで・・・。
実際、三ツ星のいくつかの店を会食で使ったことがあるけれど、

「ええ!あの店が三ツ星!?嘘だろう?」

と思うものもある。
と思えば、

「うへー!うめー!これは三ツ星もんだろ!」

と思っていた店が一つ星だったり、そもそも名前が載ってなかったり・・・。


というか、海外で食い歩いていた頃も思ったのだが、ミシュランってのは基本的に高級志向なので

「高かろう、美味かろう」

の店しか調査していない気がする。
まあ実際、欧米ってのは

「安くて美味い!」

ってのは少なくて、ある程度の金を出さないと美味いものは食えないようになっている。
安い店は低所得者向け、高い店はセレブ向け、と、割とはっきりと線引きがしてある。

その点東京・・・というか日本は凄い。
別に日本を誉めそやすつもりではないが、一応世界20カ国以上で、3桁は軽く超えるレストランで食事をしてきたので客観的に言っているつもりだが、日本は総合的に「料理の土台のレベルが高い」のだ。

下町の、薄汚い、値段も安価に抑えてあるような和食料理店ですら、ハッとするものを出すことは少なくない。

また、1000円出せばそこそこ高級で、かつ美味しいものを食べたいと思えば、ネットを探せばごろごろ出てくる。

無論それは日本人だから「美味しい」と感じるのであって、ミシュランが目指すような「世界の全ての人が美味しいと感じる料理」ではないかもしれない。

が、古今東西東西南北、美味しい料理に掛ける手間はどこの国も変わらない。
日本は、ちっぽけな居酒屋の店主でさえその手間をしっかり掛け、欧米では簡単に手を抜く・・・その違いはあると思う。

ミシュランも

「東京は美味しいものが本当に多い」

と言い、東京ガイドではパリに次ぐ三ツ星8個、星全部の数では世界最多という評価を下したが、俺は別に驚くに値しないし、範囲対象を倍増すれば星がもう100個ほど増えてもおかしくはないと思う。


実際、海外じゃ1000円出したって美味しいものなんてあんまないしなぁ・・・。


というか、日本と違い海外では

「コース料理」

が主流となっているので、どうしても値段が嵩むんだよね。



まあ、そんなこんなで東京が食の都と賞賛されたのは嬉しいが、不満もある。
やっぱり、カツ丼とか安い寿司とか焼肉とか蕎麦屋とか、そういったものも選定して欲しかったな。ミシュランは基本的に高級料理店しか選定しないからなあ。

いっそ

「ミシュラン東京 B-side」

とでも銘打って、B級グルメも調査してくれんもんか。
そーでもしなきゃ、ザガットに負けるぞい。




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