最近、ひっきりなしに携帯をいじっている人を良く見かける。自分なんかは仕事以外ではほとんど使わないので、そうやっていじっている人を見るたびに「一体なにしてるんだろう?」と思うのだが、大抵の人はメールを送ったりしているらしい。まあそれ自体は良いのだが、最近の若者は「メールがすぐに返ってこないとイライラする」ほどに中毒化しているらしい。1週間経ってメールを送り返すような俺とは、大違いだな。
【溶けゆく日本人】快適の代償(1) 待てない人々 数分間でイライラ
週末の夕方。東京都内の広告会社で営業を担当する佐野裕美子さん(23)=仮名=は、仕事を終えると気の合う友人2、3人に携帯メールを送る。
「いま何してる?」
送り終わると、すぐに返信確認。1分、2分、3分…何度も操作を繰り返す。返事が来たら食事に誘う。5分も返事が来なければイライラする。「早く決めたいから、すぐ返信がほしい。自分が待てなくて嫌な思いをしているので、わたしはいつも即レス(即答)です」
仕事の合間も携帯メールのチェックは欠かさない。佐野さんはそんな自分を見て思う。「(返事が来なくてイライラするのは)自分勝手だし、ケータイに縛られているようでかっこ悪いかも…」
便利なはずの携帯電話を手にして、イライラと格闘するのは彼女ばかりではない。
「私用の携帯メールの返信が気になる。地下鉄に乗れば一駅ごとに『センター問い合わせ』をしてしまう」(24歳の女性会社員)、「返信が来ないで5分過ぎると貧乏ゆすりが始まる」(20歳の大学生)-。
小中学生は「15分以内に(メールを)返さなければ友達じゃない」などと言う。情報モラルサイト「エンジェルズアイズ」の遠藤美季代表は、そんな言葉に違和感を抱く。「返事を待てずに次々と別の子にメールを送り、最初の相手への用件を忘れてしまっていることもある。落ち着いて時間を過ごすのは、格段に下手になったでしょうね」
シチズンホールディングスが平成15年、首都圏のビジネスパーソン400人を対象に行った「待ち時間」に関する意識調査。通勤電車の遅れが「5分」でイライラするという人は10年前の17・6%から56・6%へと急増した。加速する“せっかち度”が各所で摩擦を引き起こす。
懐石や鍋のコース料理がメーンの神奈川県内のある日本料理店。落ち着いた雰囲気が売りだが、店長(33)は「お客さまと店側の時間意識のズレ」に頭を悩ませる。前菜に始まりメーンの料理を提供するまでの所要時間は「昼10分・夜15分」と決めている。しかし、時間内にスムーズに料理を出しても苦情が入る。テーブルセッティングのための1、2分の時間すら待てない客もいる。受付で「少しお待ちください」と言うと、「待てるか!」と声を荒らげ、トイレに入った連れの女性を残したまま帰った中高年男性もいた。
・総合病院30分
・通勤時の電車の遅れ5分
・スーパー、コンビニのレジ3分
・パソコンが立ち上がるまで1分
・インターネットのコンテンツにつながるまで10秒
まあ、俺ごときが他人様の行動にけちをつけるのもアレな話ですが、
「心せめ~な~」
と。
こちとら、ダイアルアップ接続時代、エッチィ画像を見るために5分間粘ることなんてざらにあった世代。5分待とうが10分待とうが気にならんわい!
近くの病院なんて、毎回1時間近く待たされるから、気づけば待合室の常連のジーサマバーサマと顔見知りになっちまったい!
俺のパソコンなんて旧式の上ガタが来てるから、起動に一分かかるどころかたまにそのまま落ちやがるわ!
近所のコンビニなんて、酒屋のババアがフランチャイズで開いた店だから、客を無視して井戸端会議に精を出すなんて毎日だい!
俺も良く使う京浜東北なんて、どういうわけかしょっちゅう電車が遅れるわ!
が、それでも別段不便を感じたことも無ければ、イライラしたこともない。
待つ時間が長ければ長いで、ボケーっと空を眺めて、雲の形を
「あ、あれ今朝のウンコの形に似てるなぁ」
と思ったり、ボケーっと人を眺めて、頭を見ては
「ああ、同類発見」
と思ったり・・・。
「待つ」という行為の中にある、しょうもない発見。
それも、人間が心に余裕のある、「暇な生物」ゆえの特権だと思うのだが。
生き急いだって、焦ったって、無理をすればどこかで破綻してしまう。
不意に訪れた「待つ時間」を、神さんが
「まあまあ、ちょっと休めや」
と言っているものだと思えば良いのになぁ。
ちなみに、
メールの返信が遅くて我慢できねえ!!
ってやつは、論外だな。少しは相手の都合も考えたらどうなのか。
返したくたって返せない状況だってあるに決まってんだろ。
【溶けゆく日本人】快適の代償(1) 待てない人々 数分間でイライラ
週末の夕方。東京都内の広告会社で営業を担当する佐野裕美子さん(23)=仮名=は、仕事を終えると気の合う友人2、3人に携帯メールを送る。
「いま何してる?」
送り終わると、すぐに返信確認。1分、2分、3分…何度も操作を繰り返す。返事が来たら食事に誘う。5分も返事が来なければイライラする。「早く決めたいから、すぐ返信がほしい。自分が待てなくて嫌な思いをしているので、わたしはいつも即レス(即答)です」
仕事の合間も携帯メールのチェックは欠かさない。佐野さんはそんな自分を見て思う。「(返事が来なくてイライラするのは)自分勝手だし、ケータイに縛られているようでかっこ悪いかも…」
便利なはずの携帯電話を手にして、イライラと格闘するのは彼女ばかりではない。
「私用の携帯メールの返信が気になる。地下鉄に乗れば一駅ごとに『センター問い合わせ』をしてしまう」(24歳の女性会社員)、「返信が来ないで5分過ぎると貧乏ゆすりが始まる」(20歳の大学生)-。
小中学生は「15分以内に(メールを)返さなければ友達じゃない」などと言う。情報モラルサイト「エンジェルズアイズ」の遠藤美季代表は、そんな言葉に違和感を抱く。「返事を待てずに次々と別の子にメールを送り、最初の相手への用件を忘れてしまっていることもある。落ち着いて時間を過ごすのは、格段に下手になったでしょうね」
シチズンホールディングスが平成15年、首都圏のビジネスパーソン400人を対象に行った「待ち時間」に関する意識調査。通勤電車の遅れが「5分」でイライラするという人は10年前の17・6%から56・6%へと急増した。加速する“せっかち度”が各所で摩擦を引き起こす。
懐石や鍋のコース料理がメーンの神奈川県内のある日本料理店。落ち着いた雰囲気が売りだが、店長(33)は「お客さまと店側の時間意識のズレ」に頭を悩ませる。前菜に始まりメーンの料理を提供するまでの所要時間は「昼10分・夜15分」と決めている。しかし、時間内にスムーズに料理を出しても苦情が入る。テーブルセッティングのための1、2分の時間すら待てない客もいる。受付で「少しお待ちください」と言うと、「待てるか!」と声を荒らげ、トイレに入った連れの女性を残したまま帰った中高年男性もいた。
・総合病院30分
・通勤時の電車の遅れ5分
・スーパー、コンビニのレジ3分
・パソコンが立ち上がるまで1分
・インターネットのコンテンツにつながるまで10秒
まあ、俺ごときが他人様の行動にけちをつけるのもアレな話ですが、
「心せめ~な~」
と。
こちとら、ダイアルアップ接続時代、エッチィ画像を見るために5分間粘ることなんてざらにあった世代。5分待とうが10分待とうが気にならんわい!
近くの病院なんて、毎回1時間近く待たされるから、気づけば待合室の常連のジーサマバーサマと顔見知りになっちまったい!
俺のパソコンなんて旧式の上ガタが来てるから、起動に一分かかるどころかたまにそのまま落ちやがるわ!
近所のコンビニなんて、酒屋のババアがフランチャイズで開いた店だから、客を無視して井戸端会議に精を出すなんて毎日だい!
俺も良く使う京浜東北なんて、どういうわけかしょっちゅう電車が遅れるわ!
が、それでも別段不便を感じたことも無ければ、イライラしたこともない。
待つ時間が長ければ長いで、ボケーっと空を眺めて、雲の形を
「あ、あれ今朝のウンコの形に似てるなぁ」
と思ったり、ボケーっと人を眺めて、頭を見ては
「ああ、同類発見」
と思ったり・・・。
「待つ」という行為の中にある、しょうもない発見。
それも、人間が心に余裕のある、「暇な生物」ゆえの特権だと思うのだが。
生き急いだって、焦ったって、無理をすればどこかで破綻してしまう。
不意に訪れた「待つ時間」を、神さんが
「まあまあ、ちょっと休めや」
と言っているものだと思えば良いのになぁ。
ちなみに、
メールの返信が遅くて我慢できねえ!!
ってやつは、論外だな。少しは相手の都合も考えたらどうなのか。
返したくたって返せない状況だってあるに決まってんだろ。
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