おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

あがらない話。

2013-10-30 23:57:05 | as I am
 人前に出て歌う時、「あがる」という感覚が少ない。ステージに上がるまでに「緊張」することはあるけど、「あがる」とはちょっと違う気がする。

 「緊張」は、本番が始まるとすぐにどっか遠くへ行ってしまう。

 まあ、歌を歌う人が終始緊張しててもお客さんは楽しめないでしょ?っていうことを外からしつこく言って聞かせるもう一人の自分がいるような気がしないでもない。


 そもそも「あがる」って何だろう。

 ステージ立つときなんて、人が多ければ多いほど、会場が大きければ大きいほど、テンションばっかり「あがる」という性格なので、あまりよくわからない。









 面接でも弱気にならない! 人前であがらずに話をするコツ(マイナビスチューデント) - goo ニュース







 ↑こんなお話が載っていた。

 で、ちょっと分かった気がする。


 「あがる」は、自分の不得手なものに立ち向かわなければいけないときに起こるもの。

 「緊張」は、自分の得意なことに立ち向かう時に起こるもの。


 そう整理すると話が分かりやすい。



 音楽でメシを食えているわけではないので、週の5日はサラリーマンをしている。

 プレゼンとか会議とかその他打ち合わせで、自分でもよく分かっていないことを他人に話さなければいけないことなんて腐るほどある。

 そういうときは、さすがのおらっちでも「あがる」のだ。


 でもね、場数踏むと違うよ。人によっては、「場数なんて関係ない。あがるものはあがる」と言うかもしれないが、おらっちは場数である程度は克服できると思うんだよね。

 「かわし方」が身につく・・・とでも言うのかな。

 最初は、どうしていいか分からずパニクって、頭の中が真っ白になって、口をついて出てくる言葉もしどろもどろになっていたことが、場数を踏むと、頭の中で整理することができるようになるんだよね。間の取り方もわかってくる。


 だから、数をこなすことだよ。

 何もいきなりプレゼンしろ!とか言うわけじゃなくて、例えば、新人さんが入ってきたら、積極的に話しかけてみるとか、そういうことの積み重ねじゃないかなぁ。

 その新人さんだって、最初は「え、何この人?」みたいなリアクションするかもしれないけど、そういうことこそ場数を踏むチャンスだよ。
 グイグイ押していけばいいんだって。


 僕はね、幸いにも歌を歌っているので、MCですべりまくることによって、色んな免疫がついてきたわけさ。
 ウケないなりの話し方もなんとなく分かっているつもり。

 逆に、会社のプレゼンで失敗したことによって、ステージ上でトラブったときなんかにすごく役立ったりするわけだから、経験って財産だと本当にそう思う。



 今、常駐しているクライアント社では、週に1回、昼礼のときに「3分間スピーチ」なるものが行われる。
 部署ごとに行われるので、せいぜい14~15人くらいの前で話すのだが、僕は外部社員なので先日まではず~っと聞き役だった。

 正社員からアルバイトまで14週間に1回のペースで回ってくるので、外部の僕は、「あ、この人あがってるな」とか「前回より上手くなったじゃん」とか、心の中でいろんな批評をしていた。
 とても面白い試みだと思う。

 それが、ひょんなことから「あしださんもスピーチしますか」みたいな話になり、今週の月曜日、僕のスピーチ初披露となった。


 ちなみに、クライアント社の人間で、僕が普段「Mizuki Ashida」という名で音楽活動をしていることを知っている人はいない。すなわち、僕が「しゃべりだすと止まらない人」ということを、会議で顔を合わせる上長クラス以外は誰も知らないのである。

 なので、いろんな人に「あしださん、今日スピーチだけど大丈夫?」だの、「緊張してます?」だの声を掛けられたんだけど、そんなこと心配してもらわなくて結構。




 3分間スピーチだっつってんのに、














 10分しゃべってやった。











 場数だよ。絶対。




 Mizuki Ashida