おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

【ライブ報告(下)】Mizuki Ashida 40th Anniversary Special Live

2013-10-02 23:12:57 | live
 はいはい。

 ようやく本編ですよ。


 「首を長~~~くして待っていたよ!」という奇特な読者の皆様、



















 
 おまっとさんでした!








 9月23日(月・祝)に、東京国立市の国立Liverpoolにて開催された、「Mizuki Ashida 40th Anniversary Special Live」のライブ報告最終章でございます。



 〔▼こちらを先に読むと、話がわかりやすくなると思います▼〕

 【ライブ報告】Mizuki Ashida 40th Anniversary Special Live(上)

 【ライブ報告】Mizuki Ashida 40th Anniversary Special Live(中)








 【13:45 SHOW TIME♪】

 13:30過ぎ、片山所長が最後の曲を歌い終えるとほぼ同時に、僕は会場から楽屋へ。

 楽屋からステージドリンク用のミネラルウォーターを2本、ギターと譜面を抱えてステージへ逆戻り。

 セッティングを始める。


 今回の転換時のBGMは、Raw Stylusの「Pushing Against The Flow」。

 僕が現時点で、この世にリリースされたCDで最も素晴らしい作品だと個人的に思っている名盤だ。プロデューサーは「第3のSteely Dan」と呼ばれた、ゲイリー・カッツ。



 ステージ上は総勢7名。

 みんな、百戦錬磨のツワモノ揃いなので、セッティングが早い。


 僕も、後れを取らないように、スタンドマイク回りとギター、そしてキーボード回りのセッティングをこなす。


 そしてメンバーそれぞれに準備完了の確認をとる。

 な~んか、矢口君以外みんな緊張の面持ち(笑)


 メンバーひとりひとりと右手でタッチをして、PAさんにOKの合図を送る・・・





 1.run for my dream

 今年5月にお披露目した新曲。

 この曲の歌詞を書いている時点から、もうこの日のライブのことをイメージしていた。

 バンドでライブをやること、音楽をひたすら前向きに楽しむことなどなど、詞のあちこちに散りばめたつもりだ。




 2.スパイラル

 とにかく、初回リハから完成度が非常に高かった曲。

 矢口君考案のイントロのリフとか、クリスタル・チェリーのコーラスとか、バンドとして表現したかったこの曲の完成形を見た気がした。

 歌詞は飛ばなかったが、ギターのコードが完全に飛んだ。


 さらに、この曲の1番を歌い終わったあたりで、大切なことに気づく・・・


 今回の衣装、帽子をかぶる予定だったのだが、セッティングのドタバタで楽屋に置きっぱなしのままステージに上がってしまったのだ。

 「まあ、パンツを履き忘れたよりはマシだろう」と思い直し、歌いきる。




 ☆MC-01☆ メンバー紹介など。




 3.Way of your life

 MCでは触れなかったが、「小中学生がイジメを苦に自殺をする」というニュースが世間を騒がしていた頃に作った曲。

 つらいことももちろんあるけど、40歳までのうのうと生きていると、それなりに楽しいこともたくさんあるんだよ・・・という曲。

 20年前ならば絶対に書かなかった、メッセージ性の強い曲。




 ☆MC-02☆ ここでバンド一旦はける。普段やっているライブの話など。




 4.All this time

 オケ音源を使って、普段のライブを再現。

 この曲は、以前所属していた事務所時代の、一番最初に書いた曲。ということは、「デビュー曲」と言えるのかも知れない。

 あ、デビューしていないけど(汗)




 ☆MC-03☆ 震災の時に、今までで唯一「音楽をやめようかと思った」という話。




 5.虹が架かるまで

 震災後の2011年5月頃に書いた曲。

 あれから2年半が過ぎ、歌詞の内容よりは被災地の状況も多少は良くなっているかもしれないが、心はいつも東北と共にある気持ちを伝えたい一心で書いた曲。

 今でもこの曲を歌っていると、当時の色んな惨状が頭を駆け巡り、泣きそうになる。
 そして今回も感情が溢れそうになったのをなんとか抑えて歌った。




 ☆MC-04☆ ビートルズのお話~ビートルズを歌うと見せかけて歌わないというくだり。
 矢口慎吾君と、久々の二人だけのステージ。




 6.more than words/extremeのカヴァー

 初回のバンドリハの後、矢口君に「何か1曲、カヴァーやろうよ」と持ちかけ、恐らく知っているであろうこの曲のことを話した。

 ハモりとかダウンチューニングとか、ステージ上でのセットチェンジとか色々と面倒な点はあったのだが、いい感じで歌えたかな。

 エンディングが笑っちゃうくらい失敗だったけどね(笑)




 ☆MC-05☆ クリスタル・チェリーのお話。

 本当は5曲目にもう1曲、オケ音源を使って、僕のオリジナル曲を歌う予定だったのだが、ライブ2日前に「クリスタル・チェリー活動休止」の報を受け、急遽、彼女たちの活動休止前最後のステージを用意した。

 そして、彼女たちにバトンを渡して、一旦楽屋に戻ろうかと思っていたときに、





 サプラ~イズ♪





 二人からアカペラ曲で祝福、そして、片山所長含め3人から、誕生日プレゼントを手渡されるという、本当に感謝感激雨霰、ヒデキ感激バーモントカレーな出来事。

 本当に泣きそうになった。




 7.れんげのティアラ/クリスタル・チェリーのオリジナル曲

 ということで、ライブとは関係ないけど、クリスタル・チェリーと初めて会ったころの写真が発掘されたので、意味もなく貼り付けておく(笑)

 

 以前所属していた事務所にて。この頃はまだクリスタル・チェリーではなく、小原愛世と夕来花という個人のアーティスト同士だった。

 いやぁ、toaが若い!愛世は手で隠れてよく見えないが、やっぱ当時から「姉さん」だよ。




 ☆MC-06☆ e-sound speakerなど、音楽を通じて知り合った友達の話。




 8.ポケット/e-sound speakerのカヴァー

 この曲から、再びバンドでの演奏に戻る。


 この曲は、e-sound speakerがインディーズ時代に発表した曲。
 僕のiPodに必ず入っている曲。

 ライブにも何度も足を運んだし、彼らのメンバーも僕のライブに遊びに来てくれたりもした。
 
 その後、メジャーデビューを果たし、現在は活動休止中。早く新しい曲が聴きたい!


 

 「ポケット」ではないけど、プロモ見つけたんで貼り貼り。



 そして、またまたライブとは関係ないが、e-sound speakerのベーシスト、並木君と一緒に撮った写真が出てきたので、意味もなくアップ(笑)

 
 



 9.揺るぎない力で

 クリスタル・チェリーのコーラスと僕のボーカルで、アカペラで始まるスペシャルアレンジにしてみた。

 この曲ができたときは、「紅白出られるかも!」と本気で思っていた。穴があったら入りたい。

 でも、(言い訳がましいが)この曲は色んな人に気に入っていただいて、「Mizuki Ashidaといえばこの曲!」と言われるほどに勝手に成長してくれた曲。

 これからも引き続き歌って行きたいと思う。




 10.You can fly

 当初はギターを弾きながら歌おうかと思っていたんだけど、リハを重ねるうちに「いや、鍵盤だな」と思うようになり、曲のつながりからもピアノを弾きながら歌うというスタイルに落ち着いた曲。

 作った当時は、こういうアップテンポな「昼向き」の曲がなかったので、無理矢理ながらに作った思い出がある。

 矢口君とのユニットで、代々木公園のデカいステージで歌ったっけ。




 11.Go to paradise

 ドラム→ベース→ギターとそれぞれ8小節ずつソロをとりながら、徐々に厚みを増して曲へなだれ込むという、王道のイントロアレンジをして盛り上げた曲。

 一番盛り上がったのは僕だったりする(笑)

 この曲はアコギの音量を上げておいたほうがよかったなぁ・・・とちょっと後悔。

 でも、おかげ様で盛り上がったぜ~♪




 12.make it real

 作詞も作曲もアレンジも僕がやったはずなのに、この曲には終始翻弄させられた。

 機械で曲を作るというのは、とても便利だし、あっという間に完成したりする反面、譜割りとか小節数だとか、細かい点が完全に抜け落ちてしまうという危険性をあらためて感じた。

 でも、本編最後を飾るに相応しい曲だとも感じたよ。




 ENCORE 客席からのアンコールに応える





 13.Give me one more chance

 歌詞の内容に、「僕の歌を聴いてくれる人がたった一人になっても、僕は歌い続ける」という要素が含まれているので、アンコールはこの曲しかないと決めていた。

 歌い終わった後、この先もずっと歌い続けていくぜ!という気になったということは、この曲に僕自身も勇気付けられてここまでやってきたんだなぁって、あらためて感じることができた。




 14.Be with love

 23~24歳頃に書いた曲を、ここ何年か前に引っ張り出してきて以来、ライブの最後に必ず歌っているという曲。メロディも歌詞もピアノアレンジも、作った当初と何も変わっていない。

 1曲目で歌ったrun for my dreamの歌詞にあるように、ミュージシャンになるという壮大にして向こう見ずな夢に向かって走ってきて、僕が実際に手にした現実には、煌びやかなセットも、ド派手な演出もないけれど、でも、分かり合える友達がいて、一緒に演奏するプレイヤーがいて、お客さんがいて、その中で歌うことができている現実は、それ自体が自分を高めていく糧になり、そうやって生きていくことが僕にとっての最高の人生なのかなっていう気持ちをこめて、最後まで歌いきった。


 エンディングには、Randy Goodrumの「Dues」という曲を選曲した。


 その曲が流れる中、矢口君がシャンパンを持って僕に駆け寄ってきた。

 会場からの温かい拍手に包まれ、「40年も生きていると、いいことあるなぁ」って心の中でつぶやいていた。





 

 長々と書いてきましたが、1時間半の予定が、10分ほどオーバーしたにもかかわらず、最後まで温かい声援を送ってくださったお客様に心から感謝です。

 そして、会場スタッフの皆様、全力で僕たちの意思に応えてくださりありがとうございました。

 共演の、片山所長ならびにゴールデンアワーズの皆様、直前のオファーにも関わらず快く引き受けてくださり、素晴らしいステージを見せていただきました。本当にありがとうございました。


 そして、バンドのメンバー。
 僕の拙いディレクションで、リハ中もしばしばポカーンとさせてしまうこともありました。
 そんな中でも素晴らしいプレイで僕の曲を盛り立ててくれたことに感謝です。

 また絶対このメンバーでライブやりましょう。

 そして、ライブ後にはまた打ち上げで7時間飲みましょう(笑)






 Mizuki Ashida