現場とフロントと。

　東京地方、季節はずれの雪が降っています。
　シャーベット状の、スキー場では絶対に滑りたくないタイプの重そうな雪です。

　被災地はきっともっとずーっと寒いことでしょう。
　少しでも暖がとれますように。ただ祈るばかりです。



　そんな被災地のことを少しでも考えたら、3月29日という線は消えるはずなんですけどね。






　相馬市出身の鈴木ら巨人選手会が募金活動(読売新聞) - goo ニュース






　阪神の新井選手会長をリーダーとして、選手の総意として3月29日の開幕には反対しているわけです。
　
　僕は巨人ファンです。それ以前に野球ファンです。

　なので、今回のセ・リーグ、特に巨人のフロントの振る舞いは残念でなりません。いや、むしろ怒りさえ覚えます。


　せっかく、原監督の下、若手とベテランが上手く機能するチームが出来つつあるのに、また「金満」と呼ばれた時代に逆戻りしようとしています。他チームのファンから何を言われても返しようがありません。


　今この時間もNHKでは、津波で父と子供3人を亡くした方の映像が流れています。

　ご遺体が発見された方ですら、やっと葬儀が行なえるかどうかという時期なんです。

　野球選手が必死でプレーする姿を見て元気をもらうなんて、もっともっと先のことなんです。


　選手たちはそれが分かっています。
　でも、フロントはそれが分かっていません。


　この温度差は埋まりそうにありません。



　残念です。




　Mizuki Ashida