fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

bearzemi:

2009-07-21 00:00:00 | biologie*
朝、羽化直後のクマゼミ Cryptotympana facialis (Walker, 1858) がいたので、ついつい撮ってしまった。
色がまだ幾分白っぽく、クマゼミ特有の、黒光りした硬そーな感じはまだ持っていない。
   
   
    
クマゼミは寒さに弱いセミなので、元来、本州でも南のほうに多い。
私が子供のころでは東京ではほとんど見かけなかったが、
親戚の家のある関西に来るとシャアシャア鳴くクマゼミを見つけ、
ごくごく普通に自然環境の地域差を理解していたものだ。
(逆に東京で耳に付くミンミンゼミは阪神地域では少ない。アブラゼミは不偏也。)

が、最近は関東でも北陸でもクマゼミが増えてきたらしく、
こういった空気感の違いは昔ほど感じなくなりましたねぇ。

ところで、シャアシャア(※注:赤い彗星ではない)鳴くクマゼミと、ミンミン鳴くミンミンゼミは、
一見互いに全く違う鳴き声を持っているようだが、
ベースにしている音はほとんどよく似ているらしい。
(ミンミンを早送りするとクマゼミの声に聞こえる)
ために、ミンミンゼミとクマゼミがまず同所的に鳴くことはない。


樹も減って、どこでもコンクリートジャングル化しつつあり、
デパートでは外国産のカブトムシが売られ、カードゲームでCG昆虫が暴れまわる世の中だが、
それでも夏場に公園などでセミ捕りに興じるガキンチョを見つけるとホッとする。
大人になるとセミの声を単に五月蝿く感じられる方もおられようが、
偶の一時に一献童心に却って耳を傾けてみるのも良いものである。


…え?君はもうちょっと大人になりなさいって?(汗)



<<weblog内-関連記事LINKs>>
 ・utsu-semi: アブラゼミ、羽化る。
 ・take off: クマゼミ、羽化る。


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