まあどうにかなるさ

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ゴッホと言えば龍角散

2019-11-16 22:51:02 | 芸術


上野の森美術館へ『ゴッホ展』を見てきた。
20分ほど並び、館内へと入るが、中も人が多く、絵を真ん前で見るにはかなりの時間を要した。絵の鑑賞というより、他人の後頭部の堪能する時間の方がはるかに多い。
有名な絵はなかったが、時系列順にゴッホの作品や彼に影響を与えた画家の作品も展示されてあり、ゴッホの作風が変わる様子が分かりやすく展示されてあった。

ファン・ゴッホは、1853年、オランダ南部のズンデルトで牧師の家に生まれた。
ゴッホが生きている間、彼の絵はほとんど売れなかった。どうやってその間生活したのか?それは、画廊に勤める弟のテオが自らの給料の半分をゴッホに仕送りしていたからである。その代わりテオはゴッホの絵の権利を独占する契約を結んでいたのである。

展示会では、初期のハーグ派の影響を受けた暗い作風から、農民画家を目指す過程をえて、印象派に学び、明るい作風へとタッチが変わる様子が見て取れる。そして、やがて彼独自の作風を確立していく。

1890年、自らの人生を自らの手で終わらせている。

ゴッホは天才と呼ぶにはあまりにも紆余曲折が長かった画家ではなかったかと思う。新しいものを生み出すには、相応の努力と苦しみを引き換えにしなければならない。ゴッホの絵を見ながらそんなことを感じた。



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