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まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

カセットウォークマン

2011-02-21 17:52:10 | 家電・道具

去年の10月、ひっそりと生産を終了したものがある。
ソニーのカセットウォークマン。
1979年の登場以来、累計で2億2千万台生産されたそうである。
ウォークマンはそれまでの音楽の楽しみ方を一変させた画期的な製品だった。
高校を卒業して、僕も初代ウォークマンを買った。
今から思えば、かなりでかいし、重い。
それでも、音楽を聴きながら見る風景はいつもの景色なのに、とってもドラマチックだった。
今はすっかりデジタル化され、カセットを聴きながら出掛ける人は稀だろう。
棚の奥に20年ほど前に買ったウォークマンがある。
初代機に比べると小さくはなっているが、それでも大きい。
これを買った時期にはもう少し小さくて多機能な機種も出ていたが、音がいいこの機種を選んだ。
久しぶりにカセットを入れてプレーボタンを押す。
さ~っというヒスノイズのあとに聞こえてきた曲は意外に骨太な音だった。
テープが古く、音が少し揺れるけど、僕はアナログの音、好きだなあ~
写真は『WM-DD9』


充電池

2010-11-24 19:03:39 | 家電・道具
「充電池は使い切ってから充電した方がいいんでしょ」
新しく買ったノートブックパソコンの充電池の容量がなくなり、警告のメッセージが出て、慌てて電源アダプターを繋ぐ妻。
「もっと早く充電すればいいのに」
そう言う僕への妻の回答である。
ノートブックパソコンに使われているリチウムイオン電池には実はメモリー効果はない。ほんとうは毎日充電する方が性能は安定する。
メモリー効果があるのはニッケル水素電池やニッカド電池、これらは最後まで使い切らないと使用時間が短くなる。シェーバーなどには使われているが、ノートブックパソコンや携帯電話は全てリチウムイオン電池、デジカメもほとんどがリチウムイオン電池である。
女性はこういう事に弱い。取説には書いてあるけど、そこまではあまり見ない人が多い。
リチウムイオン電池はビデオカメラ用にソニーが開発した。
携帯電話やノートブックパソコンの普及で爆発的に需要が増えたそうだ。
使い捨てではなく何度も使う電池。
考えてみれば充電池そのものが凄い発明だと思う。


レミントンシェーバー

2010-10-29 19:20:58 | 家電・道具
僕は剃刀ではなくシェーバーを愛用している。
数えたことはないが、いままでに20台以上は購入していると思う。
家に2台、会社に2台、何かあったときのために手元に1台では不安である。
家のシェーバーは上位機種の新旧が2台、会社では小型のが2台、1台は乾電池式だ。
一番気に入っているのはブラウンのシェーバー、時々他社製品を買うが、結局いつもブラウンに戻って来る。一番深剃りが出来るからだ。ただ、一番上位機種が一番いいとは限らない。一つ下のクラスがいい場合もある。
新しく買い換えたのは『シリーズ5』一番上位機種の『シリーズ7』より深剃りができる。何度も店頭で試してみて、そう思った。
でも、一番早く剃れるのはパナソニック。今まで何度か購入しています。
理想としては最初パナソニックで剃り、仕上げにブラウンを使うのがいい。面倒だからそんな使い方はしてないけれど、早さと深さの両方を兼ね備える機種はなかなかない。
その他に試したメーカーはフィリップスとサンヨー、日立。フィリップスは肌が痛まないし、剃り残しもないけど、時間がかかるし、深剃りもできない。サンヨー、日立は深剃りができない。
ところが、今までに、早さと深さの両方を兼ね備えたシェーバーに一度だけお目にかかったことがある。米国のレミントンという武器などを作っているメーカーのシェーバーである。
秋葉原で偶然見つけ、店頭で試し剃りをして購入した。
これは凄かった。
モーターのトルクが強く、パワフルで素早く剃れてしかも深剃りもできる。
ただ、音がうるさく、毎日充電が必要で、網刃はすぐにダメになる。本体も大きい。実用性は低いけれど、髭を早く深く剃るという基本性能だけは見事である。
まさに一点突破の米国らしい製品だった。
壊れてしまったので買い替えようと秋葉原の店に行くと、レミントンシェーバーは日本から撤退したとのことだった。
日本では受け入れられない商品ではあると思うが、少し残念だった。


消えゆくモノたち

2010-04-02 19:33:12 | 家電・道具
『HD DVD』『ベータマックス』『Lカセット』『VHD』『98シリーズ』『3DO』『dcc』『DAT』・・・ご存知でしょうか?
みんな消えていった家電関係の規格です。
数年前、東芝が次世代DVD企画の『HDDVD』から撤退すると発表し、ソニー、松下連合の『ブルーレイディスク』に軍配が上がった格好となった。
ホームビデオの規格『ベータマックス』と同じ轍を踏まないように、ストリンガー会長がワーナーブラザーズを口説いてブルーレイ陣営に引き入れ、勝負がついた。
今では東芝もブルーレイを発売している。
今の若い連中は『ベータマックス』を知らない。
「なに?それ??」状態です。
画質では『VHS』に勝っていたものの、松下の政治力に敗退した。
以下、消えていった規格の説明を少し。
『HD DVD』・・・東芝がDVDの発展型として開発したハイビジョン対応の録画ディスク。ディスクが低価格で作れるメリットがあったが、容量がブルーレイディスクに及ばなかった。
『ベータマックス』ソニーが開発した世界初のホームビデオ規格。当初、1時間が標準だったため、2時間が標準のVHSに敗退した。
『Lカセット』・・・ソニーが提唱したカセットより大きな高音質テープ。
オープンリール並みの音質が売りだったが、ほとんど普及しなかった。
『VHD』・・・レーザーディスクの対抗馬としてビクターが開発。カートリッジに入っていた。
『98シリーズ』・・・かつて日本の標準OSだった。
『3DO』・・・『プレステ』より先に松下が開発したゲーム機。
『dcc』・・・『MD』の対抗馬として松下等が発表したが、テープだったため、ほとんど普及しなかった。
『DAT』・・・デジタルオーディオテープ。高音質だったが、テープのため、5年ほど前に生産が中止された。
そのうち『VHD』と『3DO』『DAT』を所有していました。『DAT』はまだ、辛うじて使用しています。


i-pod vs ウォークマン

2010-01-05 18:59:00 | 家電・道具
去年のクリスマス、中1の息子のプレゼントのリクエストは『i-pod』
でも、僕自身はウォークマン派である。
通勤にもウォークマンを愛用している。
「ウォークマンじゃダメなの?」
息子に訊くと、「みんながi-pod」だからという返事。
とくにどちらでもよく、違いが判らないから教えて欲しいと言われた。
そこで、僕は息子へのプレゼントを想定した1万2~5千円程度の機種のi-podとウォークマンの特長を一覧表にして見せた。
音質、バッテリーのもちやノイズキャンセリングの有無、ブルーレイレコーダーからの動画の取り込みなど…
結果は一目瞭然
息子はi-podではなくウォークマンを選んでくれた。
確かにi-podは操作性もよく、デザインもいい。でも、世界的には圧倒的に売れているi-podも日本では分が悪く、ここ2~3年はウォークマンの方が売れているそうだ。
音楽を携帯して楽しむ
このスタイルを初めて世に出したのは初代ウォークマン
すでに30年以上が経つ。
カセットからCD、MDときてメモリー(ハードディスク)になってからいきなりアップルに逆転され、あっという間にシェアを奪われてしまった。
日本のものづくりのアドバンテージを象徴しているように思う。
僕が若い頃にあったソニー神話は今の若者には通用しない。
ほんとうにソニーらしい新製品が減ったと思う。
それでも、是非、かつてのかがやきを取り戻して欲しい。