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まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

母の俳句

2019-01-06 00:20:58 | 芸術

年末年始は今年も浜松の実家で過ごした。
壁に掛けてある母の俳句の新作を毎年楽しみにしている。
ベストオブ2018年俳句の2句

鳩の目のまんまる琥珀若葉風

若葉は夏の季語。若葉の間を爽やかな初夏の風が吹く頃、鳩が庭に巣を作った。巣の中にいる愛らしい琥珀色の目をした小鳩を詠んだ歌である。

もう1句

ペダル踏む初登校や風光る

『風光る』は春の季語。冬の弱々しい日光が春になると力を増し、風さえも輝いて見えるようになる。そんな輝く春に初めて高校生になり、自転車で初登校する孫娘(僕から見ると姪)を詠んだ歌。

色紙に書かれた母の句の文字は姪の筆による。

 

 


東山魁夷展

2018-12-15 21:37:44 | 芸術

戦後を代表する日本画家、東山魁夷。
昭和8年にドイツ留学を果たし、彼の画風が育まれたと言われている。しかしその後、太平洋戦争に召集され、その後に相次いで肉親を失うなど、苦難の時代を過ごしました。
彼の生誕110周年を記念する展覧会が国立新美術館で開催され、約70点もの作品が展示されてあった。唐招提寺御影堂の障壁画を特別に再現展示されてあり、まさに圧巻!
買ってきた絵葉書を紹介します。

展覧会のあった六本木にある黒川紀章設計の国立新美術館。映画『君の名は』の舞台にもなった。

 


ミラクルエッシャー展

2018-07-22 00:07:49 | 芸術

『だまし絵』で有名なオランダの版画家M.Cエッシャーのイスラエル博物館蔵の作品、約150点が上野の森美術館で公開された。
開場の10時前に行ったが、炎天下の中、一時間半も並ぶ羽目となった。エッシャーの日本での人気の高さが伺える。有名なだまし絵は彼の後半の作品に集中している。前期の作品は風景画であったり宗教画等が多い。
ガイドブックから、いくつか紹介する。


加山又造展

2018-04-21 09:51:57 | 芸術

EBIS303イベントホールで4月11日から5月5日まで開催されている日本画家加山又造のアート展に出掛けた。

加山又造は1926年に京都で生まれた。東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業後山本丘人に師事し1980年に『月光波濤』で第30回芸術選奨文部大臣賞を受賞している。海外でも評価は高くパリ、北京、ロンドンで展示会が開催されており、2003年文化勲章を受賞。2004年に死去、享年76歳である。
日本画でありながら、日本画的でない題材も多く、革新的な手法を取り入れながら独自の表現で作品を生み出してきた。
このアート展では人気の高い版画作品を始め現代のクリエーターたちが最新技術を駆使した作品が展示されており、なかなか見応えがある。
場内はデジカメでの撮影は禁止されていたが、何故かスマホでの撮影はOKだった。

Re又造 と名付けられたアート展のチラシ

倣北宋寒林雪山

華扇屏風(一部)

火の島

月光波濤

臨済宗総本山天龍寺 法堂天井画 雲龍図

黒い薔薇の裸婦

 

 

 


母の俳句

2018-01-06 20:11:19 | 芸術

暮れと正月は実家で過ごした。

毎年、選りすぐりの母の俳句が書かれた色紙が飾られてある。
今年も2点。

 

豌豆むく

娘の悩み

聞きながら

 

娘(僕の妹)と二人で夕食の支度をしている母。
娘は職場での出来事を悩みを交えながら話している。
エンドウ豆を剥きながら、娘の話に対応する母。
エンドウ豆の季語は初夏
そんな日常の初夏の風景を詠んだ句。

 

左義長や

祝詞の声の

風に消え

 

左義長(さぎちょう)とは関西での呼び方で、いわゆるどんど焼きのこと。
1月15日に、しめ飾りやお札、書初めなどを燃やす日本伝統のイベントである。この煙を浴びると一年間無病息災でいられると言われていることから、参拝客は火の近くに身を寄せる。
炎が風に揺れ、今まで聞こえていた神殿からの祝詞の声が聞こえなくなる。
そんな神社での小正月の風景を描写した句である。