エウロパの夢

　「４５年振りに台湾へ行ってきた。そんでな　生きてるうちにもう一度
　　ヨーロッパへ行ってみたいと　夢のようなこと考えとる。」

　　　

　　
　「そうか　夢は見るもんや。フィル・ウッズ・アンド・ヨーロピアン・リズムマシンの
　　アライブ・アンド・ウェル・イン・パリス　思い出すなぁ　一曲目の　若かりし日　
　　泣きたいくらいええ。それに　バド・パウエルのクレオパトラの夢　素晴らしい曲や。
　　　クレオパトラ　エウロパの夢は　地中海　こんな感じか。行ってきなはれ　ヨーロッパ　
　　夢の続きや。ついでやけどな　夢は見るもの　みたいな言葉いっぱいあるなぁ。
　　たとえば　夢は見るもの、希望は持つもの、運はつかむもの。」

　「あるある　いっぱいある。予想は裏切るもの、予定は狂うもの、あてははずれるもの、
　　努力は報われないもの、希望はかなわないもの、心は折れるもの、待つ人は来ないもの、
　　ふところはさみしいもの、金は知らずに消えるもの、とにかく思うようにはいかないもの、
　　約束は破られるもの、会社は無理難題を押し付けるもの、ちと　これは違うか
　　こんな感じか。」

　「暗いな　暗い。これでは世の中夢も希望もない。ちと　ええもんないか。」

　「あるで。　これや　ダイナ・ワシントンの　縁は異なもの　What A Difference A Day Made.や。
　　これが出てくるええ映画があるんや。猿の惑星やない、恋する惑星や。ようでけてる映画や。」

夏は海

　　夏やなぁ

　　　　


　もう　歳で　夏の海はつらいけど　季節かかわらず　海を見ているのは好きや。

　エロール・ガーナーの　　　　「コンサート・バイ・ザ・シー」　　　　でも聴くか。
　　　ほかにもええのあるで、トミー・フラナガンの「オーバーシーズ」、
　　　　チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」なんというてもジャケットがええ、
　　　　　ソニー・ロリンズの「ネクスト・アルバム」これはカリブ海や。

　映画は　古いところで　「老人と海」　「太陽がいっぱい」　「冒険者たち」　「ハートブルー」

　ええ映画は　なんぼでもある。そんでもな、「グランブルー」の日本人のシーンはいらんやろ。

　これも古いけど　五木寛之の　「海を見ていたジョニー」タイトルがええなぁ。

　九州の雨の被害が大きい中、こんなことを能天気に書くのはきがひける。