こんにちは

　　　　　　　　　　たんぽぽをパチリと撮ろうと思ったら

　　　　　　　　　　きみどり色した　葉っぱかしら？

　　　　　　　　　　寄ってみたら

　　　　　　　　　　あらあら…

　　　　　　　　　　小さな先客さんがいたのね


　　　　　　　　　　こんにちは

　　　　　　　　　　ごめんなさいね

　　　　　　　　　　驚かせてしまったかしら？

　　　　　　　　　　こんなに花粉をつけて

　　　　　　　　　　かくれんぼしていたの？

　　　　　　　　　　せっかくだからお友達にでも

　　　　　　　　　　…それは無理そうね

　　　　　　　　　　それでは

　　　　　　　　　　一枚だけパチリと撮らせてくれますか？

　　　　　　　　　　そしたら私は

　　　　　　　　　　そっと帰りますね

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　おじゃましました

　　　　　　　　　　またね…
　　　　　　　　　　

光と影

　　　　　　　　　　苔生す緑

　　　　　　　　　　光射し

　　　　　　　　　　影落とし

　　　　　　　　　　命を育てる

　　　　　　　　　　こんなにも

　　　　　　　　　　寄り添う

　　　　　　　　　　光と影

　　　　　　　　　　

空の想い

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　空の想いを映すのは

　　　　　　　　　　空に憧れる

　　　　　　　　　　水の流れだけ

　　　　　　　　　　そう思っていたけれど…

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　空からひらり

　　　　　　　　　　ひとひらずつ

　　　　　　　　　　空の想いが舞い降りて

　　　　　　　　　　ここには

　　　　　　　　　　空色の

　　　　　　　　　　かわいい想いがたくさんありました

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

み～つけた！

　　　　　　　　　　ぴょんぴょん！

　　　　　　　　　　水に落ちないように

　　　　　　　　　　石の上を飛びましょう
　
　　　　　　　　　　もう少し暖かくなったら

　　　　　　　　　　水の中を歩くのもいいね

　　　　　　　　　　石の上をわたった向こう側は

　　　　　　　　　　緑の苔が一面に

　　　　　　　　　　木々の緑が目に優しい

　　　　　　　　　　ぴょんぴょん！

　　　　　　　　　　子どもの背中を追いかけて

　　　　　　　　　　また素敵な遊び場

　　　　　　　　　　み～つけた！

　　　　　　　　　　

おやゆびひめ

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ちいさい頃

　　　　　　　　　　おやゆび姫がだいすきで

　　　　　　　　　　きれいな箱の中に

　　　　　　　　　　ちいさなつくえ
　
　　　　　　　　　　ちいさないす

　　　　　　　　　　ちいさなベッドには

　　　　　　　　　　お気に入りのハンカチ

　　　　　　　　　　ふわっとかけて

　　　　　　　　　　そっと箱のふたしめた

　　　　　　　　　　朝はやく

　　　　　　　　　　箱をちょっとだけあけてみて

　　　　　　　　　　おやゆび姫はいるかしら？

　　　　　　　　　　…

　　　　　　　　　　おやゆびひめ

　　　　　　　　　　どうしてこんなにあこがれるの？

　　　　　　　　　　おおきくなって気がついた

　　　　　　　　　　ちいさなちいさな

　　　　　　　　　　おやゆび姫になりたかった私

　　　　　　　　　　ちいさくちいさくなって

　　　　　　　　　　ポケットの中に入っていたい

　　　　　　　　　　ずっとずっと

　　　　　　　　　　いっしょにいられるように

八重桜

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　母が編んでいた毛糸の帽子

　　　　　　　　　　てっぺんに毛糸のぼんぼんがついてるの　


　　　　　　　　　　毛糸をくるくるっと丸めて

　　　　　　　　　　はさみでちょきちょき

　　　　　　　　　　出来上がったぼんぼんが

　　　　　　　　　　とっても可愛くて

　　　　　　　　　　どうしてこんなに可愛いいのが作れるのか不思議で

　　　　　　　　　　小学生の頃教えてもらったけれど


　　　　　　　　　　毛糸を丸めるまでは

　　　　　　　　　　あら、上手！

　　　　　　　　　　はさみでちょきちょき…
　
　　　　　　　　　　あれっ！ここが変

　　　　　　　　　　今度はこっちがおかしい…

　　　　　　　　　　はさみでちょきちょきするうちに

　　　　　　　　　　小さい小さいぼんぼんになっちゃった…
　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　ふわふわの八重桜を見ていたら
　
　　　　　　　　　　そんな事を思い出しました

娘へ…

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　迷った時には

　　　　　　　　　　あなたの左手を広げて見てごらん


　　　　　　　　　　まだ小さかったその手が

　　　　　　　　　　一番最初に掴んだものは

　　　　　　　　　　母さんの左手の人差し指

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ちっちゃいちっちゃいその手のひらに
　　　　
　　　　　　　　　　指をそっとのせた時

　　　　　　　　　　びっくりするくらい

　　　　　　　　　　強い力で

　　　　　　　　　　ぎゅっと


　　　　　　　　　　大きくなったその手はね

　　　　　　　　　　もう自分で何でも出来るんだよ

　
　　　　　　　　　　掴みなさい

　　　　　　　　　　自分の手で

　　　　　　　　　　歩きなさい　　

　　　　　　　　　　自分の足で


　　　　　　　　　　夢に向って…


　　　　　　　　　　２０歳の誕生日
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　おめでとう！

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　


　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

切なさや…

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　調子が悪い　と電話の向こう

　　　　　　　　　　今から行くね　と受話器を置いた…

　
　　　　　　　　　　まだ外は暗闇の中
　　　　　　　　　　始発電車の時間を待って
　　　　　　　　　　そっと玄関のドアを開けた

　　　　　　　　　　走っても電車は早く来る筈無いのに
　　　　　　　　　　走って行った駅までの道

　　　　　　　　　　眠そうな会社員
　　　　　　　　　　少し場違いに感じた駅のホーム

　　　　　　　　　　ポツリポツリと人がいる座席
　　　　　　　　　　白々と明けていく窓の外

　　　　　　　　　　時間の経つのが遅すぎる
　　　　　　　　　　何度も時間を確かめる

　　　　　　　　　　電車を乗り継ぎ
　　　　　　　　　　人込みの中

　　　　　　　　　　その時　
　　　　　　　　　　繋ぐものは何も無い

　　　　　　　　　　電話ボックスを見つける度
　　　　　　　　　　電話をしようと思ったけれど
　
　　　　　　　　　　一歩でも早く歩きたい
　　　　　　　　　　想いは先へ先へと急ぐ

　　　　　　　　　　次に電話を見つけた時に
　　　　　　　　　　また次の時にと…

　　　　　　　　　　人込みに見つけた姿は
　　　　　　　　　　優しく笑っていた

　　　　　　　　　　心配して迎えに来てくれた人

　　　　　　　　　　傍に居てあげたいと想う気持ちだったのに

　　　　　　　　　　私のほうが優しい想いをもらったよう


　　　　　　　　　　受話器を置いた時からの

　　　　　　　　　　切ない時間は

　　　　　　　　　　一瞬に

　　　　　　　　　　優しさの中へ変わった


　　　　　　　　　　切なさや…

　　　　　　　　　　ぬくもりや

　　　　　　　　　　優しさや

　　　　　　　　　　想いは…

　　　　　　　　　　時代が変わって
　　　　　　　　　　交わす言葉や伝えるすべが変わっても

　　　　　　　　　　今
　　　　　　　　　　この時も
　　　　　　　　　　どこかにたくさんあるのだと思う

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　

まあるい虹色のひかり

　　　　　　　　　　バタバタと走ってくる元気な足音

　　　　　　　　　　「こんにちは！」

　　　　　　　　　　今日も頑張ろうね！

　　　　　　　　　　「昨日の雷は恐かったね～
　　　　　　　　　　　　　おへそ食べられなかった？」

　　　　　　　　　　ふふっ…

　　　　　　　　　　「うん、おへそはね」

　　　　　　　　　　「え？なにか食べられたの？」

　　　　　　　　　　「うん」
　
　　　　　　　　　　「なあに？」

　　　　　　　　　　「人生…」

　　　　　　　　　　人生って…おいおい…

　　　　　　　　　６年生の女の子、面白いでしょ

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「あ～！」
　　　　　　　　　　「どうしたの？」
　　　　　　　　　　「墨こぼした～！」
　　　　　　　　　　「書けない～」
　　　　　　　　　　…
　　　　　　　　　　歌を歌いだす子
　　　　　　　　　　隣の子にちょっかい出す子

　　　　　　　　　　今日もまた
　　　　　　　　　　どたばたの時間が過ぎました


　　　　　　　　　　午後になってほっとした頃…

　　　　　　　　　　外で友達と遊んでいた息子が走ってきて
　　　　　　　　　　「母さん、太陽の周りに虹が出てるよ！」
　　　　　　　　　　教えてくれました

　　　　　　　　　　見に行くと
　　　　　　　　　　ほんと
　　　　　　　　　　太陽の周りを囲むように
　　　　　　　　　　虹色の輪

　　　　　　　　　　虹よりも　もっと淡い色で
　　　　　　　　　　薄い雲の上
　　　　　　　　　　幻想的…

　　　　　　　　　　何か名前があるんだろうけど

　　　　　　　　　　まあるい虹色のひかり

　　　　　　　　　　がいいかな　




　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

きらきらきらきら

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　あめの日は
　　　　　　　　　　　　あまつぶ
　　　　　　　　　　　　きらきらきらきら

　　　　　　　　　　　　はっぱも　
　　　　　　　　　　　　小さなつぼみも

　　　　　　　　　　　　きらきらきらきら
　
　　　　　　　　　　　　みずたまり
　　　　　　　　　　　　かさの色

　　　　　　　　　　　　たのしいことを見つけましょう
　　　　　　　　　　　　うれしいことを見つけましょう

　　　　　　　　　　　　あまつぶの音をききながら
　
　　　　　　　　　　　　きらきらきらきら


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　庭のすずらん
　　　　　　　　　　小さな蕾がたくさんあったので
　　　　　　　　　　もうすぐ白い小さなすずらんの花が咲くでしょう　
　　　　　　　　　　楽しみです