その場所に二人で立ったのは２２年ぶりでした
何度も通った駅に降り
遠く細く繋がっている記憶を手繰り寄せ
何処か見覚えのあるところは。。。と
歩きながら
こんなところはあのころあったかな？
こんな建物が建ったんだ
ここは変わってないね
主人の方が永くそこに住んでいた分
どの景色も建物もとても懐かしいものだったのでしょう
その頃の思い出をたくさん話してくれるのを
なんだかとてもうれしく聞きながら
あの場所へ…
二人歩く足も自然に速くなっていました
今私がここにいるのは…
そう考えると
ここがはじまりの場所でした
もしかしたらもう無いかもしれない
そう思いながら歩いていくと
目の前に見覚えのある…
あの頃のままそこに…
そこにいた二人を思い出し
今ここに立つ二人を実感し
不思議な感覚を覚えました
少し立ち去りがたい気持で
何度も何度も振り返り
またたくさんの場所を見て歩きました
○○銀座商店街
駅前の有名なカレー屋さんナイア○○
新しいお店もたくさんあったけれど
そのままのお店もたくさんあって
雰囲気はあの頃のまま
思ったより変わってなく…
とっても楽しい時間でした
国立新美術館に着いた頃にはくたくたで
展覧会の会場も思っていた以上に広くて
…昨日の日が沈む頃
美術館の外のベンチに
よれよれになっている二人を見かけた方がいたら
…私たちでした
画像は昨日の夕暮れの国立新美術館
思い出の場所は…
ないしょ。。こころのなかに。。。
ヒントがちょっとだけあるけど。。わかったかな？
あのね。。。
行こうと言ってくれたのが
とってもうれしかったの
ありがとう
また行こうね
また２２年後じゃちょっと無理かもしれないから
もう少しはやくね。。。！
電車の中で少し考えた事があって。。ね
あの場所に行ってみて
少しあの頃に戻ってみたいと思ったりもしたけれど
電車で家族の待つ家に向かいながら
あたたかいお茶を
「はい。。。」
と言って渡せる距離にいられるのが
本当に幸せだと思って…
ありがとう。。。
