ひなたぼっこねこ

のんびり のんびり
ひなたぼっこ。。。

人って…

2006-01-31 08:41:00 | 記憶

   放課後の教室
   一人で
   みんなの原稿の見直し
   一枚の原稿…
   原稿用紙のすみに
   小さく書かれた言葉を見つけました
   言葉は
   心にそっと響き
   窓から
   校庭を走っているその子を
   目で追っていました
   苦手だったその子が
   少しだけ近くに感じられました


   その時…
   どうして泣いていたのか
   忘れてしまいましたが
   教室に一人…
   ドアを開け入って来たのは
   先生達から問題とされていた子
   目の前に来て
   どうして泣いているの
   泣かないで…と
   やさしくなぐさめてくれました


   外から見たら
   ちょっと恐いグループだったのでしょう
   中心にいる子は
   反抗的な
   見た目も違反だらけの
   背の高い子…
   私には
   笑った顔が
   とても素直に見えたので
   普通に声をかけ
   その子も
   普通に話をしてくれました
   笑顔も
   心も
   かわいい子でした…

   人って
   たくさんの心を持っているのに
   大人だって分かっているのに
   大人は人の何を見ているのだろう
   いつもそう思っていました

   
   

  
   

走る

2006-01-29 20:03:10 | 記憶


   カーブを曲がると
   ゴールまで直線

   誰もが力を振り絞り
   ゴールを目指す

   前を走る背中に
   もう少しで追いつく

   抜かせない…
   力を抜いてしまおうか
   一瞬弱い心が顔を出す

   もう少し
   もう少し…
   必死に走る

   …抜かせないまま
   ゴールした

   振り向き
   軽く頭を下げた

   頭を上げた瞬間

   目に飛び込んできた
   一本のコース
   今走ってきた道

   一瞬
   誰もいない
   音も聞こえない
   静かな世界に入ったような気がした

   もう一度
   走りたい
   
   そう思った…
   
   
   

   

   

  

  

時間を辿る

2006-01-29 10:58:52 | 記憶

  部活が終わり
  誰も居なくなった放課後
  その子は
  「少し話をしよう」と言った

  階段に二人で座り
  私も何を聞くでもなく
  黙っていた

  「長く人とは付き合いたくない」
  そう話始めた
  「どうして」
  私が聞くと
  「嫌な所が見えてくる…だから長く一緒に居たくない」
  「一緒に居る人を嫌な気持ちさせてしまう」
  そう言っていた…
  私は
  「そんな事は無い」
  と軽く言った…

  人を傷つけたくないと言う事は
  自分も傷つきたくないと言う事

  そう気づくのはもっと時間が経ってから…

  これからたくさんの人に出会い
  傷つく事も
  傷つけてしまう事もある
  そうして生きていく事を
  まだまだ知らない
  中学2年の頃…

  十何年後かの同窓会…

  子どもを連れ
  元気なお母さんになっていた
  その子の顔を見て
  …ほっとした



  
  
 
  

 
  

  

  
  
  

  
  
  

海の見える場所

2006-01-27 08:45:33 | 
          そこは海の見える場所
          砂浜の向こうには
          広がる水平線

          子どもの頃は遊び場で
          自分の背よりも高い草を掻き分け
          どこまでいけるか探検したり

          友達と
          まだ暗いうちに起き出して
          朝日が出るのを待っていたり
       
          相談する時 相談される時
          歩きながら
          自然に足はその場所へ

          家に帰る前に
          そこに行って海を見る…
 
          一人でその場所に立った事
          何度も…

          一緒に生きていこうと
          心に決めた人を連れて…

          子ども達を連れて…

          そこには
          色んな時間の私の想い
          遠くに見える砂浜には
          色んな時間の私の姿

          そこから水平線を見ながら
          あの時間に
          戻りたいと思うわけではないけれど

          これまでの自分を思い出す
          今の自分を見直してみる
          これからの自分を確かめる

          海の風

          波の音

          潮の香り

          砂浜の向こうに広がる水平線

          海の見える
       
          私の好きな場所
       

          

          

          
          
          
          

大丈夫!

2006-01-26 11:35:06 | 


            大丈夫…
            ふたりでいる事は
            何よりの強み

            覚えていますか

            苦しさや辛さは一生かもしれない…
            それでもいいと言ったのは私

            それが私の望んだ幸せなら
            その想いを信じて生きたい…
            そう言ったあなた

            辛い時や苦しい時は 
            今より少し強く
            手を握って歩きましょう

            そして
            見えない道に突然来る
            たくさんの問題を
            ふたりで引き寄せ
            力にしてしまいましょう

            そうね
            これはふたりへの課題

            迷った時は
            強く手を握り
            信じるのは
            ふたりのこころ
            
            答えや
            ゴールは見えないかも知れないけれど
           
            見えない道は
            どこへでも行ける
            見えない未来は
            ふたりの自由になる

            ね…
            ふたりでいる事は
            何よりの強み

            大丈夫!
            
            

          
            
            

            

元気のちから

2006-01-25 09:28:06 | 日常

           
             ゆらゆら ゆらゆら…

             もくもく もくもく…

             洗濯物から湯気が立ち昇っています

             目に見えるおひさまのちから

             少しぼ~っと見ていたら

             私の背中もぽかぽかと…

             寒さに縮こまっていた体を温めてくれました

             元気になるおひさまのちから…

             両手を広げ

             私の分を受け取ったら

             もう一度大きく両手を広げ

             おひさまのちからをたくさん抱えて

             はい!

             あなたにも

             元気のちからをプレゼント!

             
           



           

           

小さないのち

2006-01-22 12:02:37 | 
            
            空から雪が舞い
            手のひらで受けとめようとしたら
            一瞬にとけてしまいました…

            その小さな結晶が見たくて
            積もる雪に近づいてみます…
            息をひそめ
            そっと そっと…
            雪がとけませんようにと…

            儚いその小さな結晶は
            やがて…
            雫となって
            川の流れとなり
            大きな海へと戻って行く…
            そしてまた
            雨となり 雪となり…

            ふんわり積もった
            小さな結晶を見ていたら…

            生きるものすべて
            大切なものだと思えます
            見えるいのちも
            見えない想いも…
            必要で無いものなど
            ひとつもないと…

            人のぬくもりで
            一瞬にとけてしまう
            雪の結晶でさえ
            大切な
            ひとつのいのちだから…


            

雪の日

2006-01-22 11:37:13 | 子ども

       

                 朝起きたら

                 目の前は

                 雪 雪 雪 …

                 外に飛び出して行った

                 はしゃいでいる息子

 

       

                 雪はどんどんどんどん…

                 降り積もり

                 息子のかまくらも

                 どんどんどんどん大きくなっていきます

                 雪はやまない…

                 息子の雪遊びも

                 まだまだつづく…

                   

           

                かまくらは

                今年も

                息子の入れる大きさにはならなかったけれど

                一生懸命作った息子のかまくらに

                夜になって…

                明かりを灯しました…


あなたからいただいたものに…

2006-01-19 11:27:43 | 


             初めて会うその方は
             着物姿の素敵な方

             持っていた印象より
             ちょっとシャイでかわいい
             (って言ったら怒られる?)

             こころはひとつじゃないから
             強い心と背中合わせに
             もうひとつのこころ…
             
             そのこころを感じるとき
             私は
             その小さなこころを
             抱きしめてあげたくなってしまいます
             …だから


             あなたからいただいた優しさに

             あなたからいただいた夢に

             あなたからいただいたこころに

             私はすこしの微笑み足して

             他の誰かに伝えましょう

             めぐりめぐって
 
             …

             たくさんの優しさと

             たくさんの夢と
        
             たくさんの微笑みが

             あなたのもとへ届きますように
 
             そして…
 
             たくさんの

             あたたかいこころにつつまれますように


             
             

メッセージ…

2006-01-17 14:20:17 | 

             あなたがくれた
             ぬくもりは…

             もうひとつの
             春を待つ小さな芽の…

             
             同じように傷ついて
             同じように苦しんで
             同じように悲しんで…

             その時私は
             優しさだけを受け取って
             あなたからの本当のメッセージ…
             扉の奥へと仕舞い込んでしまいました

             時の流れる中
             そうやって…
             優しさだけを受け取りながら
             その他のものを扉の奥に…
             重なり
             絡まり
             どんどん降り積もり…

             いっぱいになった扉を
             心の手で押さえながら
             本当は開けてしまいたいのだと…
 
             長い時間が経ち…

             その時
             優しい手が
             私の手を
             そっと扉から離してくれました…

             開いた扉の中からは…
             たくさんの
             小さな花びら…

             風に舞い
             雲に溶け
             高い高い空の向こうへと
             消えてゆきました…

             心の中には
             眩しい空の色と
             透き通った風…

             手のひらに
             扉の中から…
             あの時仕舞い込んでしまった
             あなたからのメッセージ…

             
             あなたがくれたぬくもりは…
             私に愛を教えてくれました

             あなたがくれた
             春を待つ小さな芽…
             あなたが私に伝えたかった…
             生きる強さ…

             今
             私の心へと
             届きました…