残照日記

晩節を孤芳に生きる。

世論の趨勢

2011-12-26 18:02:36 | 日記

○去年今年(こぞことし)貫く棒のごときもの 虚子(新年)
○来る年今年 貫くごとき 棒やある     楽翁(年末)

【震災後の政治に「不満」8割 朝日新聞世論調査】
≪朝日新聞社が実施した郵送による世論調査では、東日本大震災後の政治の現状に不満を抱いている人が80%に達した。一方で原子力やエネルギー政策をめぐる国民投票や、首相公選制への賛成は7割に上った。停滞する政治にいらだち、自分の手で政治を前に進めたいという意識がのぞいた。 震災後の日本の政治にどの程度満足しているかを聞くと、「どちらかといえば不満」52%、「不満」28%で、「どちらかといえば満足」15%、「満足」1%だった。「不満」は無党派層で36%、20代で35%と高めだった。 震災復興と原発事故について民主党政権のこれまでの対応を「評価しない」という人は71%で「評価する」は25%にとどまった。民主支持層でも50%が「評価しない」だった。…≫ (12/26 朝日新聞)

∇ヨーロッパEU圏、オバマ米国、プーチンロシア、民主政権日本など、今年は先進諸国全てが国家の危機存亡の岐路に立つ“政治不在の年”だった。今年最後の朝日新聞の世論調査にもそれが如実に表れている。さて、世論調査だが、政権や与党に対する不満もそうだが、今回の調査では、野党の自民党の対応も「評価しない」は80%で、「評価する」は16%だった。≪いまの政治が「あなたの意思」をどの程度反映しているか聞くと、「反映していない」が「まったく」25%、「あまり」59%、「反映している」は「ある程度」12%で「大いに」0%だった。≫ 国民投票で原子力やエネルギー政策の方向性を決めることに賛成は68%、反対は25%だった。首相選出に国民投票方式で選ぶのにも70%が賛成、現状方式が23%だった。又、デモに政治を動かす力があるや否やには、「ある」が44%、「ない」が50%だった。

∇面白い質問があった。現在の民主党政権と、過去の自民党政権についての比較評価だ。結論を先に述べれば、「財政再建や行政のムダ削減」「政治とカネの問題への対応」「年金や医療などの社会保障政策」に民主党が軍配が挙がり、「外交・安全保障政策」「景気対策」「官僚に対する指導力」に自民党の評価が高かった。じゃあ、いまの自民党に政権を任せてよいかと聞くと、「任せられない」が56%、「任せてよい」は30%にとどまった。──来年2012年の干支は「壬辰」(みずのえたつ、じんしん)だ。朝日夕刊にアシカの仲間オタリア・レオくん(オス・9歳)が、≪新年に向け、書き初めの練習に励んでいる。練習を披露したのは。飼育員に手伝ってもらいながら、口にくわえた筆で来年の干支「辰」の文字を書き上げ「笑顔」のポーズ≫の写真が載っていた。果たしてどんな年になるのやら? 来年は、突きつけられた上記の「民意」をどう実現するか、先ずは議員同士で真剣に熟議して欲しいものだ。