残照日記

晩節を孤芳に生きる。

神は平等か?

2012-01-23 11:54:07 | 日記
【老子の矛盾】
≪天地は不仁なり。(天地は冷たい。なりゆき任せだ)≫(五章)
≪天道は…常に善人に與(くみ)す。(常に善人の味方である)≫(七十九章)

≪米大リーグのレンジャーズが、ダルビッシュ有投手(25)と6年総額6000万ドル(約46億円)で契約を結んだことを米メディアも大きく取り上げた。全国紙USAトゥデーは19日朝刊スポーツ面のトップで、「レンジャーズは6000万ドルを追加してダルビッシュとの契約を精算した」との見出しで紹介。また、「ア・リーグ西地区の力関係を動かした」と、ダルビッシュの加入がもたらす影響力を強調した。…AP通信は「テキサスは(ポスティングシステムの入札額と合わせ)計1億1100万ドルを払う前に2年を費やした」と、レンジャーズ側の熱心なスカウト活動に注目した。≫≪日本ハムは19日、プロ野球日本ハムのダルビッシュ有投手(25)が米大リーグ、レンジャーズへ移籍することに伴い、移籍金40億円を受領すると発表した。平成24年3月期決算に収益として計上するため、最終利益を押し上げそうだ。≫(1/20 読売新聞)

∇≪大リーグ・レンジャーズへの入団が決まったダルビッシュ有(25)とタレント紗栄子(25)が19日、離婚した。2人の所属事務所によるとこの日、代理人が都内の区役所に離婚届を提出、受理された。子供2人の親権は紗栄子が持ち、慰謝料はなし。…子供が成人するまで支払われる養育費については「裁判所の指導に従った適正な条件で合意した」としており、関係者によると「子供2人で毎月200万円弱、170万~190万円あたりで落ち着いた」という。(1/20 スポニチアネックス) ダルビッシュ有投手大リーグ入団のニュースは、民放各局・新聞各紙はもとより、NHKも大々的に報じた。しかし、よく考えてみれば、彼の6年契約金6000万ドル、日本ハム側移籍金受領額40億円、そして、離婚成立した紗栄子夫人側に慰謝料はないものゝ、毎月200万円弱の養育費云々は、どう考えても、庶民感覚とは絶対的ズレのある破格金額の話題だ。

∇アメリカ等で跋扈する、「個人の思想や経済の自由を最大限尊重すべきだ」を標榜する所謂「リバタリアン」は兎も角、「人間の幸不幸は、自助努力だけで決定されるものにあらず」、とする良識派からみれば、ダルビッシュ有君は特異中の特異的“寵児”である。どんなに努力をしても、野球選手の99、9999%がダルビッシュにはなれない。天賦の優れた体質・才能・幸運があってこその快挙なのである。理由は分からないが、神は人間を先天的格差を付けて生誕させた。今朝の朝日新聞に韓国の≪金持上位「世襲」財閥≫なる記事が載っていた。某ネット媒体が、公開資産をもとに発表した「大金持ちランキング」によると、≪一兆ウオン以上の資産家25人のうち19人を「世襲」の派閥グループ企業経営者やその家族が占めた。≫ 韓国政府の昨年の国民意識調査で、「一生努力すれば社会経済的な地位はあがるか」に対し、「上がる」は約3割、「上がらない」約6割だったそうだ。22日付の朝日新聞が、次の記事を淡々と報道していた。リバタリアンはどう読むか?

∇≪静岡県立こども病院は21日、三つの心臓病があった生後7カ月(当時)の男児の手術に成功し、同日に退院したと発表した。心臓の壁に穴が開き、肺につながる動脈がないなどの症状を抱えていた。執刀した坂本喜三郎副院長は「世界でも発症の報告がない、非常に複雑な心臓病の根治に成功した」と話した。 患者は東京都中野区の会社員有川拓さん(39)の次男の護(まもる)ちゃん(8カ月)。心臓の四つの部屋(心房、心室)の壁に穴が開いた「完全型房室中隔欠損(ぼうしつちゅうかくけっそん)症」と、心室につながる動脈が逆転している「大血管転位症」、肺動脈がなく大動脈から肺へつながる血管が枝分かれするなどした「肺動脈閉鎖症・主要体肺側副動脈」と診断された。 昨年12月、12時間以上に及ぶ手術を受けた。途中、2時間半にわたって心肺を停止させての手術だった。同病院では、それぞれの病気の手術も年に数件程度。坂本副院長によると、三つの症状を抱えて誕生するのは世界的に報告がないという。≫


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2 コメント

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Unknown (尾下義男)
2012-04-26 18:09:08
前略
危機管理アドバイザーの尾下と申します。
日本は、自然災害の多発国で災害のデパートと呼ばれています。また、社会が急速に発達し、以前より災害に対して脆弱性が高まっています。
災害を起こさないようにすることはまず不可能です。これまでは、災害が起こっても、被害を出さないことを目指してきました。しかしそれでは、想定外の災害が起きた場合、被害がより拡大し、国民の安全確保は不可能です。
災害を完全に押さえ込もうとするのではなく、予め備え、災害が起った後の対応を準備しておくことが重要です。それが「減災」の考え方です。
 そのためには、机上の理論武装を廃し、危機管理の基本である「悲観的に準備(想定)し、楽観的に実施する」という三現主義(現地・現物・現人)に徹することが重要と考えます。小職は、阪神・淡路大震災以降、被災地の現状を目の当たりにしてきました。
今回の東日本大震災は過去に例を見ない複合災害です。被災地は、現在も疲弊したままでの状態です。いつ復興するのか、目途が立っていません。 
防災・減災対策は、個人として・地域として・自治体としての心構えと危機管理を、それぞれのポディションで、防災行動力を如何にアップするかが大きな課題なのです。実体験を主軸にクオリティを重視し、「減災社会」の構築のために実践的、具体的な提言を行い高い評価を受けています。
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被災地の現状 (危機管理アドバイザー尾下義男)
2012-05-09 19:15:52
5月の連休に、岩手、宮城、福島、茨城の東日本大震災被災地を一年振りで足を運びました。現在もどの地域も復興まではほど遠く、疲弊した状態が続いている現状を目の当たりにした時、目頭が熱くなりました。
「絆」という言葉がマスコミによって、伝播されていますが、この「絆」という言葉は、マスコミの造語であることが判りました。被災者の方々にお話を伺うと、取材時にマスコミの方が、「絆」という言葉を強調するようにと言われたそうです。つまり、マスコミ側は報道をしてあげるという「上から目線」の態度をとっているように感じました。あくまでも、「主体」は、被災者の方々であり、マスコミを含め被災地に入る私達は、「従属」であることを強く肝に銘じ、決して忘れてはならないとことを肌身で実感した次第です。
被災地の復興を心から願うのであるならば、真の「絆」を目指して、国民一人一人が、自分達が出来ことに真摯に向き合って頑張ることではないでしょうか。小職も「減災社会」の構築のために微力ながらお手伝いをさせて頂きます。
今後ともご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。
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