11日の休日にトレッキングをしていた非番の警察官、デン・レイワー(丁利華)さんからの救助連絡をうけ、消防、警察が連日この男性を探しているが、連絡が途絶えたまま4日が過ぎた。香港政府は「同僚の命に関わること」と150名もの警察官、消防隊員を豆乳して山野を捜索し続けている。
■トレッキング中に失踪、安否が心配される丁さん
現場は新界サイクン(西貢)地区の山奥、ぱったむちょん自然保護区(北潭涌郊野公園)。丁利華さんが11日午後1時ころ、電話で警察に救助を求めてきたものの、その後「助けて!助けて!助けて!!」と三度叫ぶ声を伝えたあと電話連絡がプリッツと途絶えた。当局は電話会社に協力を依頼し、携帯電話の信号を受けた中継局の位置から、救助電話があった時点での丁さんのおおよその位置を割り出し、当局はその一帯をくまなく探している。14日の夜までになにも見つかっていない。
警察では、最後まで諦めないと発表している。
■現場一帯の地図を見ながら相談する捜索隊の皆さん
■水上警察も出動し、附近の水域を捜索
ぱったむちょん自然保護区(北潭涌郊野公園)はとてつもなく広い面積をもち、海抜500以上の山々や密林なども多いため、捜索は困難を極めている。これまでに丁さん救出のために、のべ800名もの政府職員や警察犬、通信技術者などが出動している。
14日の捜索では午後四時ごろ、「タイマン山(大蚊山)とサイワン(西灣)あたりで丁利華さんの姿が目撃された」という情報が流れ、捜索隊に間に喜色が浮かんだものの、それは誤認であったとわかり一同は大いに失望した。午後8時に捜索活動は中止された。
また14日午後三時ごろ、丁さんの弟が親友4名を連れて現場の指揮本部に到着、事情説明を受けた。そのうち白装束の男性一名が「小生、道教の道士にござります。千里眼にて利華どのの安否を観てさしあげよう」と語り、その「天眼通」を以て、
「うぬ、利華どのは苦しんで居られます…
ん~ん、これは何でしょう、嗚呼これはタイボク?…
二本の白い大木の下で、ああ泥沼の中で苦しんでおられるのが見える…
嗚呼~ 泥沼から抜け出そうと苦しくもがいておられる…」
(見丁利華位處一個種有兩棵白色大樹的地方,身陷泥沼中不斷痛苦掙扎爬出)
とライブ実況しはじめた。
警察が藁をも掴まんと、この天眼通を持つ白装束の「道士」を車に載せて、そのあたりとおぼしきところを捜索したが、結局何も見つからなかったそうな。